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Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

暗黒時代の不思議3


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mh徒然草: 結局は中国古典からだった。

mh徒然草: 結局は中国古典からだった。
(4月3日)
4月1日に新しい元号「令和」が公表されました。以降、1日半の間、TVのどのチャンネルも、選定までどのような経過をたどったのか、他にどんな候補があったのか、令和という名の日本人はどんな感想を持ったか、などについて、各界のコメンテーターも加えて放映し続けていました。パソコンでギリシャ旅行の資料確認を進めていたmhは、そんなTV番組を横目で見ながら、海外ニュースとか、海外ドキュメンタリーとか、世界に目を向けた番組を流すチャンネルがないマスコミの画一化をぼやいていたのです。新元号の発表というおめでたい時に海外番組など流していたら非国民呼ばわりされると危惧していたんじゃあないのでしょうか。日本全体が右傾化し、画一化する方向に動いていると思います。それは、世界の他の国々と異なる価値観を醸成し、mhがいつも主張している国際化とは反対の流れです。

新元号を官房長官が発表した後、安倍首相が記者会見での質問に答えている映像ニュースをネットで見たのですが、質問に答える形で、万葉集という国書から選んだ案で、「悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく。厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人ひとりの日本人が、明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした日本でありたいとの願いを込め、『令和』に決定した」と回答していました。
【万葉集巻五「梅花歌三十二首」には、詩歌の背景や趣旨を説明する「題詞」の中に「于時初春令月 氣淑風和」(時に、初春の令月にして、気淑(きよ)く風和(かぜな)ぎ)という語句があり、「令和」はこれを出典としたとしている】

どこからどう情報が漏れたのか、今回は最終候補になった案は紹介しない、と官房長官が言っていたにも拘らず、「英弘」「久化」「広至」「万和」「万保」「令和」の6案があり、国書に由来するものが令和、英弘、広至の3つ。そして、中国の古典からは久化、万和、万保の3つらしいです。落選案は紹介しないという官房長官の言葉はなんだったんでしょう。

国書由来か中国古典由来かは、漢字二文字を見ただけではmhのような凡人には判断できないし、国書由来だと言われただけで根拠が判るはずもありません。よって、恐らく、その案を創った有識者が、何を拠り所にその案に至ったのかを案に添えて上程し、従って国書から選んだのか、中国古典から選んだのかが明確になっているのではないかと思います。

で~
これまでの元号は中国古典から考えられたと称するものばかりだったのに、今回、安倍首相は、国書から考えられたものを選んだと断言しているんですね。記者会見で「年号は日本人の心であり、悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄を、しっかりと次の時代へと引き継いでいく」と言っていました。つまり、今の日本人の美しい心は天皇陛下の御代とともに育まれてきた、と暗示しているんですね。

海外の評判です。
【CNNは、アメリカ人研究者の見解として「新元号は日本の政治の右傾化を反映している」「これは保守層有権者への配慮だ」と伝えた】
日本駐在の特派員が伝えたのだと思いますが、初めて中国を脱し、日本生まれの元号がつけられたと強調されていました。外国人特派員が令和は中国ではなく日本生まれたと自分で判断したとは思えません。やはり、政府の発表の中で、初めての日本生まれの元号だと強調されていたのでしょう。

しかし、4月3日の今日、ネットで見たら、”日本生まれ”に水をかけるニュースが流れていました。実は、官房長官の発表からたった3時間後、既にネットで、令和の出典の元々は、中国の古典であるというニュースが流れていたんです!驚きましたが、記事を見て、なるほどねと納得しました。【中国古典の『文選』の句を踏まえている】と、新日本古典文学大系『萬葉集(一)』の補注で指摘されているらしいです!
<中国古典「文選」と日本国書「万葉集」の対比>
「文選」「仲春令月、時和し気清らかなり」
「万葉集」「時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ」
中国の古典「文選」は、万葉時代の有識者の歌人なら大抵が目を通している教本で、これを日本風に表現し直したものだと考えられるんですね。だから万葉集の解説で、出典は中国古典だろうと注釈されていたってわけです。

更には、中国では既に「令和」が商標登録されているっていうんです。さすがに世界の商売人で、もうパクったのか!と思われた方。ブブーッ!です。出願は2年前で、登録も完了しています。
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対象製品がお酒類らしいですから、この会社が日本政府にいちゃもんをつけてくることはないでしょう。

つまり、安倍首相が、今回は純粋に国粋だと胸を張る令和の国粋度は、この程度のものなんですね。

mhは思います。国粋主義はとても脆(もろ)くて危険な発想だと。安倍首相の言葉をいちいち非難するなら「年号は日本人の心であり(天皇制が日本だ)、悠久の歴史と薫り高き文化(ほかの国の文化は付け焼刃で低俗だ)、四季折々の美しい自然美しい日本(ほかの国は日本のように美しい四季がない)」となるんですね。その根拠が万葉集の引用で、その引用は中国の古典を真似たもので、その結果の令和は中国ではお酒の名前として商標登録されているというのですから、なんという皮肉でしょう。mhは万葉集の、とても素晴らしい和歌を幾つか覚えていて、万葉集は優れた歌集であるという意見には全く同感ですが、今回の令和と万葉集との結び付けにはやましい何かがあり、それがために万葉集が汚されてしまった気すらします。

令和の解釈として、上(天皇・政府)から命令されて従う(和する)という意見が有識者から提示されていました。お上(かみ)に反論するな、という暗示ってことです。令和から受ける第一印象は、まさにその通りじゃあないかって気すらします。今回の元号決定には、有識者の意見を十分聞かぬまま、政府主導で政府の意向だけで慌ただしく決まってしまったのではないかとmhは推察しています。

mhは令和は元号として全く不適切だとは思いません。mhに言わせるなら、所詮、元号でしかないのですから何に決まろうがこだわるつもりはありません。にもかかわらず、日本のマスコミが1日半もの間、令和、令和でTV番組を続けているのを見て、自由奔放なジャーナリズム精神を失ってしまったのではないかと思いました。

国粋という考えに固執し始めた画一的な日本は、自分の考えに固執する老人のように、成長から退化の過程に入ったと言えるでしょう。

末尾ですが、日本の外務省の対応も気に入らないことをお伝えしたいと思います。4月1日の時点では、公式文書に元号は使わないと公表しました。これをTVで見ていたmhは、ま、当然だな、って納得したのですが、翌4月2日、外務省は、元号も配慮する、と前言を翻したんです。恐らく首相やその側近からの指示でしょう。こんな調子では真に日本のためになる外交は期待できそうにありません。

令和の元々は中国の文選という古典で、商標も中国で登録されているという情報は今日4月3日にTVを見て知り、ネットで確認してこの原稿を作成しました。日本のマスコミも、元号発表から2日目の今日は従来のパターンに戻り、令和は祭りの後のような寂しさです。このブログが公開される5月中旬には、5月1日から適用された新元号で、特にお役所では混乱しているのではないかと思います。元号は皇室行事に限定し、役所の手続きは西暦に一本化してほしいのですが、そんなことは今回、全く話題に上らなかったのは残念です。
今日の共同ニュースによれば【菅義偉官房長官は3日の記者会見で、新元号「令和」への改元に関し「元号の使用は政府として強制するものではない。国民は元号、西暦を自由に使い分けてもらっていい」と述べた。各省庁や地方自治体など公的機関については「従来、元号を使用してきた。この慣行は当然続けられるべきだ」と強調した】とのこと。元号は新たになってもお役所仕事は旧態依然ということです。日本人はこれからも生年月日を元号で表記し続けねばなりません。パスポートの表記は西暦なんですけどね。

日本は世界の潮流に乗っていないと思います。天皇が統治する神の国に逆戻りしていくのでしょうか。

追記(5月10日)
「万葉仮名以外で」元号の追加考案、政府が中西氏に注文
(2019年5月10日朝日新聞)
新元号の選定過程で政府が万葉集研究の第一人者である国文学者の中西進氏に追加で考案を依頼した際、「万葉仮名以外から」と注文したことが政府関係者への取材で分かった。依頼に応じた中西氏は3月下旬、漢文で書かれた序文を典拠とした「令和」を提出した。六つの原案のうち「広至(こうし)」は宇野茂彦・中央大名誉教授(中国哲学)の考案だったことも判明した。

 政府は2013年、中西氏に元号の考案を内々に依頼。万葉集などに用いられている万葉仮名から取った多数の案の提出を受けていたが、万葉仮名は音を漢字に当てはめた表音文字で、意味を重視する元号には使えないと判断。そこで政府は、3月22~23日に追加依頼した際に具体的に注文、26日に「令和」など3案の追加提出を受けた。
(以下略)

やっぱり安倍首相は脱中国に拘(こだ)っていたんですね。神々が支配してきた美しい日本は他の国とは違う!って言いたいんでしょうが、今の日本の文化が中国のおかげで発展したことを否定しようという魂胆は狭量で時代錯誤としか言いようがありません。韓国で日本を否定(清算と言っているようですが)しようという韓国の文大統領と同じ発想です。どこの国でも、心が狭い人は自分本位で偏見に満ちているんですね。

Streets of London
https://www.youtube.com/watch?v=SpLMpu2-MXo
(完)

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