Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議な質問の答え


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チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議な質問の答え
  Feb. 28th, '14 Mystery Hunter

質問

アンデスの山中、標高3500m超に2つの大きな「湖」があります。
一つはチチカカ湖と呼ばれる、青々と澄んだ淡水湖です。
他方、ウユニと呼ばれる塩湖は厚み数メートルの塩の層で覆われています。
「湖」の表面積は、いずれも琵琶湖の10倍以上です。
どうして、こんな高地に、淡水湖と塩湖という全く異なる湖が出来ることになってしまったのでしょう?

答えの探求

まずWikipediaで「チチカカ湖」、「ウユニ塩湖」、「ポーポ湖」、「コイパサ塩湖」を調べてみましょう。
ん~ん?「ポーポ湖」?「コイパサ塩湖」?なに、それ???

下のGoogle-Earth写真をご覧ください。
a1-location-relation.png
アンデス山中の南北600kmの範囲に4つの大きな「湖」が分布しています。
チチカカ湖はペルー共和国とボリビア多民族国(*1)で分割領有されていますが、その南の3つの「湖」はボリビア領です。

*1:
ボリビアの正式な国名はボリビア多民族国です。知りませんでした!
自国のスペイン語表記では Estado Plurinacional de Bolivia 、
英語では Plurinational state of Bolivia です。

ポーポ湖はチチカカ湖南東約300kmの「淡水湖」で、水面はチチカカ湖の青とウユニ塩湖の白の間の淡い水色をしていることが衛星写真から判ります。

コイパサ塩湖はウユニ塩湖の北西約20kmにあり、ウユニ同様、表層は塩原で、その下に塩化ナトリウム(NaCl)、塩化リチウム(LiCl)、塩化マグネシウム(MgCl2)などで飽和した水が溜まっています。

上の図を拡大したものが下の図です。拡大の都合で方角は約90度変えています。
a2-4-lakes.png
チチカカ湖とポーポ湖の間に青い点線を追記していますが・・・・
何?「デサグアデーロ」川?????

それに、ポーポ湖とコイパサ/ウユニ塩湖の間にも黄色と赤の点線が・・・
何だ、これは?

まずは青い点線のデサグアデーロ川ですが、雨季にチチカカ湖の水をポーポ湖に排出する川です!!

チチカカ湖には流入する川が25河川以上あります。
水源は湖の東西に連なる山脈の雪解け水と雨季の雨です。
上の衛星写真でも、チチカカ湖東の山に残雪が見受けられます。
チチカカ湖は豊富な水源をもつ川の水を受け入れる淡水湖なのです。

チチカカ湖から流れ出る川はデサグアデーロ川だけです。
Wikiによるとチチカカ湖流入水の10%がこの川から排出されます。
残る90%の水はアンデス高地特有の乾いた風、澄んだ空気を通過してくる強い太陽光、で空中に飛散(蒸発)してしまうのです!
4つの湖が分布するこの一帯は標高3600m以上ですが、チチカカ湖の湖面は標高3,958mで他の湖面より一段と高く、空気の乾きと太陽光の強さは抜きんでていて湖水の飛散(蒸散)速度は速いのです。

ん~?
それでは、他の「湖」の湖面の標高(海抜)はどうなってるの?
それに、衛星写真の中の湖水の色の違いはなんなの?
それぞれの「湖」の水の流入と流出はどうなってるの?

良い質問ですねぇ。すこしづつ核心に近づいてきました!
4つの「湖」の標高、色、水の流入・流出、がチチカカ湖とウユニ塩湖が淡水湖と塩湖に分かれた理由を語ってくれるのです!

4つの「湖」は東西を山脈で挟まれ緩く傾斜した「台地」(Plateauプラトー)の中の「盆地」(Basinベイスン)にできた窪みで淡水や塩水が溜まり「湖」になりました。

大昔、海底が隆起してアンデス山脈が出来ました。その時一緒に出来た台地の中の盆地には大量の塩水が残ることになりました。
但しウユニ塩湖を除く3つの湖は盆地の中の単なる窪みですが、ウユニ塩湖だけはカルデラ湖だと判明しています。塩湖の中の島は、火山が塩面から突き出たものです!

これら4つの湖を含む南北に長い台地は、北が高く、南が低い傾斜をしています。
その傾斜台地に分布した窪みに湖が形成されているのです。

高地の乾燥した空気と強い太陽光で水分は飛散し、徐々に「Salt Rich」(ソルトリッチ:塩過多)になりながら、大きな湖、そしてこれが分かれて複数の小さな湖、が形成されていきました。

湖の東西に連なる山々は、台地の傾斜に沿うように、北は高く聳えた山脈で、南は低い高地の様相です。従って、万年雪を抱える高山の麓にあるチチカカ湖には沢山の雪解け水が流れ込み、雨季には溢れてポーポ湖に流れ下ります。

ポーポ湖にも独自の水源はありますが、付近の山の雪の量が少ないために水量は僅かで、流入する水の90%以上はチチカカ湖からの水です。つまり、ポーポ湖の水源量はチチカカ湖の約10%しかないのです。
ポーポ湖も水の発散が速く、水位は下がる一方です。自ずと塩水湖化も進みます。
しかし、雨季などに水かさが増え、溢れることもあります。
すると水は隣の盆地のコイパサ/ウユニ塩湖に流れていきます。

チチカカ湖には雪解け水が沢山流れ込んでいますから、塩分濃度の上昇速度はそれほど速くはありません。従って現在でも青々とした水を湛えています。
しかしポーポ湖では、塩分濃度が上って塩の析出部が衛星からも見えだしました。

それではウユニ塩湖はどうでしょうか。

ポーポ湖から水が溢れて流れ込んでくることは稀です。
しかし、塩湖南方に万年雪を抱いた高山が控えていて、雪解け水はグランデ川(Rio Grande)という全長130kmの川となってウユニに向けて流れます。
(下左:青い点線がグランデ川。下右:ウユニ塩湖に注ぐ河口部)
rio Quetena river-mouth-uyuni.png
しかし、乾季は、途中の塩湖(ラグーン)や砂漠状の土地が水を吸収してしまい、ウユニ塩湖まで水が到達することはありません。

つまり、ウユニ塩湖は、チチカカ湖の数十分の1の水源しかなく、乾季は思い出したように降るわずかな雨を除くと流入量ゼロですから、どんどん干上がってゆき、海底隆起時に残った海水中の塩分やミネラル分が飽和凝縮して、湖面で塩が析出した塩湖になってしまったのです。
こんな塩湖ですから、当然ですが、流出する川はひとつもありません。

以上の説明を図で表すと次の通りです。
a3-lllustration.png
もう、詳しい説明がなくても納得して戴けるでしょう。

標高(海抜)はチチカカ湖が高く、ポーポ湖、ウユニ塩湖と低くなっていきます。
チチカカ湖には多くの雪解け水(淡水)が流れ込みますが、ポーポ湖は水量が少なく、ウユニ塩湖に至っては、流れ込む水はほぼゼロです。雨季はたまにポーポ湖からオーバーフローした水や、南のグランデ川の雪解け水が流れ込むこともありますが、大半の水はウユニ塩湖に行き着く前に地面に吸収され、僅かに流れ込む水も乾いた空気と強い太陽光で直ぐに飛散してしまうのです。

ウユニ塩湖に水が溜まるのは一年の内の数か月だけです。溜まっても塩湖の一部だけに限定されることが多く、水位は塩面から精々5~30cm。よって塩面を歩いてどこまでも行くことができます!
水が浅いので大きな波が立たず、特に風が少ない晴れた日は、水面は付近の島や空や星を映しだす天空の鏡となって幻想的な光景を創り出すことになるのです。

一方のチチカカ湖は淡水湖ですが、流れ込む水に僅かに塩分が含まれています。
90%が蒸散し10%しか排出しないので、塩分濃度は徐々に上がり今では0.1%程度とのことです。

Wikiによると、「塩分濃度が0.3%以上の湖が塩湖」ですが、ウユニと並んで死海も有名な塩湖です。
a4-DeadSea.png
死海の塩分濃度は海水(3.5%程度)の10倍の30%です!
また、死海は世界で最も海面から低い湖です。1970年は海抜マイナス395m。今は海抜マイナス418m。40年で23mも低下しました。毎年0.5mの速度で低下しているのです!

海面低下原因の一つはヨルダン川上流での灌漑で、死海に流れ込む水量が減ったためです。死海の南端部が湖本体から切り離されそうになったので運河で本体部と南端部を繋いで南端部の乾燥を回避しました。
海面が低下すると湖畔で地盤が沈下し、道路やホテルに被害がでます。対策として紅海から運河で水を引く案が検討されているようです。

・・・・・・・・・・・・・・
以上が南米出発前に準備した解答です。帰国後若干の修正は加えましたが・・・
以下に旅行で仕入れて来た情報を追加しますのでご確認下さい。

まずは今回の旅行のルート図です。
17;travel-route

旅行記は次回のブログに譲るとして、今回の不思議な問題でのポイントはLaRaya峠」です。

この峠は標高4335mで富士山より500m以上高いのですが、峠という名が示すように東西には高い山が連なり、南北は緩い下り坂の平面が続いています。
19;pass-4335
(左:クスコ側からチチカカ湖側を望む) (右:峠から東を望む)

峠の北つまりクスコ側に流れる小川はウルバンバ川になります!
下左の写真で判るようにウルバンバ川はマチュピチュ村を荒々しい濁流となって北に流れ、マチュピチュ山を迂回(下右)して更に北に流れ、熱帯雨林へ流れ込んでアマゾン川となり大西洋に注ぎます!
18;river-machupiccu

片や峠の南側へ流れだす小川は2百km南東のチチカカ湖に注ぐのです。
峠は将に分水嶺そのものでした。

チチカカ湖西岸の町プーノに観光船の桟橋があります。
桟橋からトトラという名の葦で出来た浮島に行く船が出航しているのですが、今回は時間の関係で乗れませんでした。まことに残念。その桟橋から東西方向の様子を写したのが下の写真です。
20;puno-eastwest
東方向(左)は雲で遠方は望めません。西方向(右)は小高い山でした。

チチカカ湖の東側写真(翌日撮影)と衛星写真は次の通りです。
21;titicaca-overview
実は東側には、上の写真にあるようにボリビアの万年雪を頂く山脈が連なっていたのです。プーノからラパスに移動する車から撮影しました。

つまり、チチカカ湖はLaRaya峠から南に緩やかに下る斜面にできた窪みに周囲の雨水やボリビアの連山からの雪解け水を飲み込みながら淡水湖になっているのです。

プーノからラパスへの移動が、ある理由(別ブログで紹介します)で、フェリーで湖を渡ってボリビアに入るルートから、チチカカ湖の南を迂回するルートに急遽変更され、今回の問題と関係するデサグアデーロ川を渡ることになりました!

川はペルーとボリビアの国境の町にありました。その川に架かる橋を歩いて渡り出入国手続きをしました!
22;rio-desagadero
かなりの水量がチチカカ湖からポーポ湖に向けて流れ出ています。が、チチカカ湖に入る水の1/10で、湖のサイズを考えると僅かな量です。

時期は2月18日で雨季。前夜プーノの町では1時間ほど雷雨があり、目抜き通りの石畳には川のように水が流れ、傘なしでは歩けませんでした。その時私はレストランで地場ビールを一人楽(寂?)しく味わっていました。
20;puno-diner

さて、話を戻すと、国境を越えてペルーからボリビアに入り、夜7時頃ラパスを見下ろす丘に到着しました。
町は擂鉢の内側に建物を敷き詰めた様相で、象徴のイリマニ山も見えました。
23;LaPaz-nightview
ご参考ですが、上の写真撮影場所の標高は4100mで、町灯の中心地は標高3600m。写真では分かり辛いですが、ラパスの町は急な斜面に造られています。後日、ホテルに近い展望台に行ったのですが、高地の薄い空気に加えて急な登り坂で、息が切れました。このような町は世界でもめずらしいでしょう。

翌朝ラパスを飛行機で発ち、ウユニに飛びました。50分のフライトです。
途中、窓から2つの塩湖を望むことができました。
24;uyuni-coipasa

ウユニ到着後、マーケットで買いこんだ果物とランチをトヨタのランドクルーザに詰め込み、念願のウユニ塩湖に乗り出しました。
25;uyuni-N-dry

表面は0.5~3mの厚みの塩の層ですが、その下は塩の飽和液です。
所々にガスが吹き出ている穴があり、液中に塩の結晶の塊片を見つけました。
32;saly layercristals

乾いた塩面をトゥヌパ火山に向け車を駆けていくと水に覆われた処に到着。
水面には火山や雲が映し出されます。
26;uyuni-N-wet

西に日が傾くと黄金雲も湖面にクッキリ投影されました。
遥か遠くにポツッとチリの雪山が見えますがデジカメでは認識不能サイズ。
27;uyuni-W-sunset

翌日は、不思議な質問の答えを求め証拠収集です。塩湖に流れ込む川の調査に出かけました。
ウユニの町から西に1時間半ほど車で行くとコロラド川、更に45分でグランデ川に出合いました。
いずれも遠く南の山からラグーンなどを経由してウユニ塩湖に注ぎます。
29;rio-colorado
30;rio-grande
川幅は8m程。平均深さは15cm位いだったでしょうか。水はしょっぱかったですが真水に近い状態でした。しかし川の左右の湿地平原には表面が塩で白くなった場所があちらこちらで見受けられました。
ガイドに確認すると、いずれの川も乾季は流れていないとのこと。

これで出発前の予測を裏付ける証拠を集めることも出来きて大満足!
しかし、もし疑いのむきがございましたらお知らせください。

そうそう、現地の小さな展示館の塩湖形成説明図を紹介しておきましょう。
真水が蒸発し塩分だけが残った、という単純な内容です。
31;formation-uyuni

塩湖の深さについてはWiki英語版、スペイン語版を見ても定かではありません。一説には最深150mとのことですが眉唾物です。ボリビア政府は、単独で調査する技術も資金も不十分なのに資源の海外への流出を嫌ってか外国企業の参入を避けています。ウユニ塩湖の実態は暫くは闇の中(塩の下?)でしょう。

日本からの観光客は増える一方のようですが現地の観光インフラ整備は住民の反対もあって進んでいません。自然がいたずらに破壊され続けていくのでは?と心配です。

(解答篇:完)

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死のクレータ(Crater of Death):BBC


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BBC Horizon: Crater of Death    Feb. ’14 Mystery Hunter

今回はBBC(英国放送協会)作成フィルム「死のクレータ」(46分)の紹介です。

恐竜の絶滅の原因については隕石説、火山説、伝染病説、食糧の植物相変化説(裸子植物⇒被子植物)、原始的哺乳類による恐竜卵の乱獲説などがありましたが、現在は隕石説に落ち着いたようです。
隕石説を裏付けることになった隕石衝突の証拠(⇒クレータの形成)の発見に焦点を当て、科学者の取り組みを紹介しています。

追記:
南米の旅から昨日(24日)無事、帰国しました。
とても楽しい旅で、思い出も写真も一杯。
既に公開している「チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議」の回答編は出発前に完成していて、現地調査の結果も事前の解答内容で問題ないことが確認できたのですが、もう少し生の情報と写真を追加したほうが納得していただけるだろうと思いますので、これから完成度UPの見直しを行います。今しばらくお待ちください。
また、いろいろな人間模様(ラパスでの母親と2人の子供の様子、日本からの旅行客の様相)、AA(アメリカンエアライン)の重大な問題(?)、なども旅行記として紹介させて頂く予定です。こちらも今しばらくお待ちください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     01; horizon

フランスの海岸の岩肌にアンモナイトの化石が沢山詰まった地層がある。
この層より若い層にはアンモナイトは見つからない。アンモナイトはこの地層ができた時に死滅してしまったのだ。
02; scientistammonite

この地層はK-T mass extinction(直訳:K-T大量死滅)と呼ばれる65百万年前のものだ。これから’Story to reveal the killer’ (殺戮者を暴く物語)を始めよう。

(Mystery hunter)
イリジウムを多く含んだ地層はK-T境界(Cretaceous–Tertiary (K–T) extinction)と呼ばれています。白亜紀と新生代第三期にできたので白亜紀のC(別の時期との混同を避けるためKとした)と第三期のTをとって‘K-T滅亡’(日本語名:K-T境界)と名付けられたのです。

(ここでタイトルが出ます。)
     03; title

北米コロラドのロッキー山脈で、厚み1.5cm~3cmの薄い粘土岩層が見つかった。この層は65百万年前のものでイリジウム(Ir:原子番号77)が通常の数百倍も含まれている。
04; clay layer

物語は1979年のイタリアから始まる。
地中海におけるプレート理論を調査していた地質学者と物理学者(ノーベル物理学賞受賞者!)のアルバレス親子が通常の数百倍のイリジウムを含む地層を発見した。
     05; Albarezs

彼らは論文を発表した。
「65百万年前、隕石が地球に衝突し、隕石中のイリジウムは世界に飛散した。
衝突のショックで、気象や大気に甚大な変化が起き、多くの動植物は死滅した。」


この論文の裏付け、つまり隕石が衝突した証拠、を見つけられたら、恐竜やアンモナイトの絶滅原因に関する永年の論争に終止符を打つことが出来る!

地質学者は世界中で地層調査をした。するとアルバレス親子が指摘する地層があちらこちらで見つかった。北米で見つかった地層をよく調べると、高温で焼かれた衝撃石英(Shocked Quartz)が数多く発見された。
隕石衝突のショックが衝撃石英を形成したのではないか!!
06; atlas-shockedquartz

これだけのインパクトを与える隕石衝突なら大きなクレータが残るはずだ!
確かにカナダに大きなクレータが残っているが、この程度の隕石衝突エネルギーではK-T境界を造るにはとても不十分だ。
地上で見つからないのなら海に落下したのではないのか?
海に隕石が落ちれば、大きな津波も起きたはずだ。
07; tsunami
メキシコ湾近くの地層からは津波の事実を裏付ける形跡も発見された。

またK-T境界は特に北米で顕著で、北米でも南にゆくほど層が厚く、かつ層内の衝撃石英の粒度も大きくなっていることが判って来た。
更にキューバやメキシコ湾周辺の地層を調べるとクレータの礫岩(debris)と思われる小さな粒子状の石も出てきた。
08; gulf-debris

隕石はメキシコ湾に落下したのではないか?

時を同じくして、ユカタン半島の町チクシュルーブChicxulubの海岸付近に中心をもつ、円形状の不思議な地球重力場を石油会社が発見した!
09a; yucatan

地上にはその兆候はない。海底に埋もれているのだろうか!
09b; gravity-field


重力場の直径は180kmもある!
10; gravity map

メキシコ国立大学によるボーリングが始まった。採取したサンプルを調べると地中3百m辺りにK-T境界が確認された。かなり厚い!
10; boring

やはりこの地に隕石が落ちたのだ。恐竜たちは強烈な閃光を見たに違いない。その数分後には粉塵と熱波がアメリカ大陸を襲った。地上は数日間燃え続け、太陽は半年間、覆われ続けた。
10; impact moment
11; burning earth

この衝突ショックで多くの動植物は死に絶えた。おそらく10中7は死んでしまっただろう。北半球ほど死亡率は高かったはずだ。なぜなら、クレータの形状から、隕石は水平から約30度の角度で南から突入したことがシミュレーション実験で確認されていて、この場合、大きな影響は北側に伝播してゆくことが判っているからだ。

生き延びた動物もいた。猫のサイズより小さい動物は生存率が高く、大きな動物ほど死亡率は高かったと思われる。
13; rabbit-worm

大きな動物は個体数が少ない。従って死滅してしまったものも多いはずだ。
小さな動物ほど個体数は多いから、沢山死んでも多くが生き残ったはずだ。死んだ動物や植物を食べて生き残ったものも多いと思われる。食物連鎖の状況は、大きく変化したのだ。

恐竜だって、わずかに生き延びた可能性もある。
しかし、気温の低下や、食糧の大幅な減少、さらには空気中の有毒ガスの影響は、特に体の大きな恐竜には耐えがたく、結局、死滅してしまったのだ。
12; dying dinosaurs

海は有毒ガスを含んだ雨で酸性化し、太陽は長い間顔を見せることがなく、海面近くに棲息していたプランクトンは死滅してしまった。このプランクトンを主食としていたアンモナイトも食糧の減少と海水の酸性化で死に絶えたのだ。
しかし、アンモナイトの祖先でもあるオウム貝(英語名:Nautilusノーチラス)は深海に棲んでいたので生き延びた。食糧になる死骸も海の底に沢山降って来た。
14; ammonite-nautilus

恐竜の滅亡はK-T境界ができた65百万年前の隕石の衝突が原因だった。
これまで仮説だった隕石の衝突の証拠が見つかったのだから。

しかし、直径180kmのクレータを造る隕石とはどのくらいの大きさなのだろう?
衝撃試験や過去のクレータ分析から、直径は15km程度と考えられる。今手にしているアンモナイトの化石はK-T境界の直ぐ下で見つかったものなので、最後の生き残りだったのかもしれない。
15; meteorite-ammonite

(BBC完了)

補足
フィルムの中でも説明されていましたが、過去に5回の大量虐殺があったようです。
これらは全て隕石や彗星などの衝突ではないか、と推察されています。
下にWikiから入手した年代と属の生存数のグラフを挙げました。
16; graph

グラフは地層の年代分析と地層から見つかった化石をもとに作成したのでしょう。

K-T境界後も南方系のヤシのような植物が南半球で生き延びていたようです。従って、それほど寒くなかったのではないか、とも考えられています。

動物の化石が見つからなくても、足跡の化石が見つかると、その動物が、その時代に生きていたことがわかる、と地層学者がコメントしていました。そういえばアフリカに人類の祖先がいたことは、人類の骨の化石でなく、親子が歩いた足跡の化石から判った、という話を、昔NHKのTV番組で見たような気もします。

もし彗星が地球に衝突するとしたら、直径は隕石の何十倍もあるでしょうから、その影響は甚大で、ほとんどの生物は死に絶えるでしょう。が、そのような恐ろしいことが起こる確率は限りなくゼロに近く、またK-T境界を起こしたのと同じ隕石が落ちてくる確率もかなり低いはずだ、と考えるのは人情というものでしょう。(とフィルムの中で科学者が言っていました。)

なお、ドキュメンタリーでは地質学に関する多くの専門用語が使われていて解読が困難な部分が多くあり、かなり意訳(異訳?)させて頂きました。
興味がありましたら、次のYoutubeでご確認ください。

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チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議な質問


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チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議な質問  Feb. 10th, '14 Mystery Hunter

明後日(2月12日)南米に向けて出発です!!!!

リマ✈クスコ✈マチュピチュ🚌チチカカ湖🚌ラパス✈ウユニ塩湖、を満喫してきます。
旅行記は後日ご披露させて頂くとして、まずは不思議な質問です!!?

仕事は早目に終える習性で、既報の「ナイルの不思議」も問題と答えはエジプトに行ってもいないのに完成していました!
こういう習性は何て言うのでしょうかねぇ?手際よい?短慮?拙速?
少しは是正したいという殊勝な気持ちもありますが、還暦をずっと前に過ぎましたから、もう手の施しようはありません!よって地のまま直球勝負です。ヤンキースに行った田中将大投手のように!?

質問
アンデスの山中、標高3500m超に2つの大きな「湖」があります。
一つはチチカカ湖と呼ばれる、青々と澄んだ淡水湖です。
他方、ウユニと呼ばれる塩湖は厚み数メートルの塩の層で覆われています。
「湖」の面積は、いずれも琵琶湖の10倍以上です。
どうして、こんな高地に、淡水湖と塩湖という全く異なる湖が出来ることになってしまったのでしょう?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2つの「湖」の概要を紹介しましょう。

まずはローケーションです。
1-location.png
上の黄色い四角を拡大すると下のようになります。
        2-Location-Relation.png
チチカカ湖の北端からウユニ塩湖の南端まで約600km。
東京から広島・山口の県境までの直線距離とほぼ同じです。

下の写真は2つの湖の衛星写真です。(Google-Earthより)
100kmと書かれた黄色い棒はご参考としてのスケールです。
琵琶湖を、同じ縮尺の黄色いシルエットで張り付けておきました。
3-TiticacaUyuni.png

湖のサイズを比較すると次の通りです。琵琶湖と比べ何と大きいことか!
        チチカカ湖   ウユニ塩湖  琵琶湖 
面積km2   8,400   10,600    700
東西km     150     250       40
南北km     170     100       60
平均水深m   107      -        41

下の写真はチチカカ湖です(Wikiから拝借)。淡いブルーの空と濃いブルーの水面の組合せは、いかにも高地の湖の様相です。遠くの雪山は‘不思議な質問’と少し関係があります。
写真は省略しますが、葦(トトラ)で造られた、人が生活している浮島もあります。今回は時間と費用の関係から浮島巡りはおあずけです。
4-Lake-Titicaca.png

下の写真は乾期のウユニ塩湖です。(Wikiからの借用)
5-Salar-de-Uyuni.png
雨季には薄く水が張って‘天空の鏡’になり、昼は青空、雲、島が、夜は月や星が湖面に映ります。その気があれば歩いて渡れます!100km以上歩く気力と体力、食糧、水に浮くエアベッドも必要ですが。
6-Salar-de-uyuni.png

塩湖に映る星空を是非観たいと思いますが、お天気と湖面の水の張り具合でどうなるか、その時にならないと判りません。とりあえず晴れてさえいてくれたら、湖面に水が無くても空は「満天の星」でしょうから、ボリビア産ビール片手に、日本から持参のスルメをクチャクチャしゃぶりながら、星に乾杯!してくるつもりです。

ウユニ塩湖一帯は見晴らしが広く、空は澄み、湖面(塩面)の凹凸度は1平方kmで1m以下、と頭抜けているので、地球観測衛星が高度校正で活用しているようです。衛星から紫外線レーザ光を塩面に照射し、反射して戻ってくる光との位相差で飛行高度を算出するのです。ターゲットとして十分な広さなので的を絞るのも簡単です。反射率も70%と高いようです。

1平方kmで凹凸度が1m以下の場所は世界でも多くないようですから、平方kmで1mとは信じられない平坦度です。特に雨季後のウユニの湖面(塩面)は平らのようです。あえて対抗を挙げると海面、水面ですが、波や光反射率の低さから高度校正用ターゲットとしては、ウユニには遠く及びません。

ウユニ塩湖には世界の凡そ半分のリチウム(Li)1千万トンが埋蔵されているようです。レアアースのリチウムは電池の原料として貴重です。1980、90年代、外国資本が採掘していましたが住民の反対で操業は打ち切られました。地元に落ちる富は僅かで、生活だけは脅かされると考えたから、と言われています。1,2年程前からボリビア企業が採取用パイロットプラントの試運転を開始したようですが、自然や資源の保護との関係から運転ピッチは上っていません。中国からの輸入が政治摩擦で困難な折、少し加速してくれると助かりますね、日本としては。


(質問編:完)

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ナイル川の不思議の答え


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<ナイル川の不思議な質問の答え>  2014年2月 Mystery Hunter

私の答えをご披露する前に、1月31日公開の質問編でふれた「ギネスに世界一短い川」が登録されているか?について判ったことをご紹介しましょう。
GoogleでGuinness(ギネスと仮名でもOK)をキーワードに検索したら、英語版のギネスホームページが見つかりました。日本語のホームページが出てきたら中央上方の言語選択枠で英語を選択してください。
guinness HP
この検索ウィンドウにshortestと入れると沢山の最短が出てきます。

残念というか、やっぱりですが、最短の川はリストアップされていませんでした。

最短の「通り」(Shortest Street)がありましたので写真で紹介します。
(写真はGoogle-Earthのストリートビューから入手しました)
Ebenezer-Place.png
どの「通り」かって?
写真中央の3階建てホテルの、こちらに向いた玄関の前の「通り」です!
ギネスによると長さ2.03m。1886年に名が付いています。
場所はスコットランド最北端近くのWickという小さな町です。

世界一長い川についてもGuinnessで調べました。
ナイル川でした。しかし「アマゾン川の河口をどこと定義するかによっては、アマゾン川が世界一長い川になる」とコメントがありました。

日本語版のギネスのHPでは世界一についての情報は入手できませんでした。
英語ならOKなのに日本語では教えてくれない、とひがんではいけないですね、調べられないというべきかもしれませんが、そういう情報って多いですね。
ギネスに、私のブログURLを紹介し、調べてもらえないか、お願いしておきました。
回答が届いたらみなさんにもご紹介します。

さて本題のナイル川の不思議な質問の答えです。

 「全長が2千kmを超える大河は世界に41河川もあるのに、
 ナイル川が一番長く、最も真っ直ぐに南から北に流れています!
 そのわけはなんでしょうか?」

 「本当なの?間違いないの?」
 「だとしても、わけなんかあるわけないでしょ!」

「ナイル川の不思議な質問」
 1)何故ナイルなの?
 2)本当に一番長いの?
 3)その上、最も直線的に北上しているなんて本当?
 4)何故そんな偶然が重なっているの?何か理由があるの?
  (いずれも全長2千km以上の大河41河川が比較対象です。)

以上が質問編でみなさんに投げ掛けた問題提起です。

よく見ると怪しげな質問ですよね?
内容が少ないくせに大袈裟な表現で質問が繰り返されています!


このような質問は疑ってかからねばいけません!
ミスリーディングの意図がプンプン匂います!

質問の本質は? 狙いは? 質問の論理展開に間違いないか?

まず質問にある「ナイル川が世界で一番長い」に着目してみましょう。

世界には沢山の川があり、当然、最も長い川は一つあるのです。
たまたま、その川は、偶然、ナイルと呼ばれていただけです。

この程度の内容を仰々しくいうのは怪しい質問の兆候です。
「ナイル」という名前自体が長さと関係する特別の意味を持っているわけなどなく、従って「ナイル川」の代わりに「サハラ川」という名前であっても不思議ではありませんでした。

実は「ナイル」はアフリカのある言語で「川」を意味する言葉です!
つまり「ナイル川」は「川・川」ということになります。
因みに「サハラ」は砂漠という意味で「サハラ砂漠」は「砂漠・砂漠」です!
インドネシアの東チモールは現地語で「チモール・チモール」で「東・東」です。

このように考えると「ナイル川という名の川が世界一長い」という文には特別な意味はほとんどないとも言えます。
重要なのは、ナイルと呼ばれる川が一番長くなった科学的理由です!

「ナイル川の不思議な質問」を科学的に記述し直すと次になります。
   「たまたまナイルと名付けられた川が世界で一番長い。」
   「同時に最も直線的に北上している川のようでもある。」
   「これらの指摘は事実か?」
   「としたら、地理学的気象学的理由は何か?」

次のレトリックも要注意です。
   「全長2千kmを超える41河川の中で最も長く、最も直線的に北上」

最も長い川は必ず一つあるので当たり前です。これは既に述べました。

「41河川もあって、ナイルが最も直線的に北上」との記述は、41の川の中でナイル川が最も特別な川だ、と暗示しています。
しかし、ここにまやかしが紛れています。

「最も直線的に北上」があるなら「最も直線的に南下」「最も直線的に東進」「最も直線的に西進」もあるはずです。
たまたま北上を取り上げただけで大して意味があるわけでもありません。
2千kmを超える41河川の中で、北上する川は確率的には4分の1と言えるので10河川程度のはずです。

質問編で紹介した「世界の大河図」(下図)を見て下さい。
北上する川、を河口が北を向いた川、に置き換えると、長さ順位を示す数字が赤で示される8河川(1,5,6,8,11,27,29,31)に絞られます。
41河川の5分の1ですが凡そ確率通りです。・・・当たり前のことですが。
05;atlas-river

つまり「北上」を条件としたら
  「41河川の中で一番直線的に北上する
というのはレトリックのトリック(?)で、
  「8河川の中で一番直線的に流れる
と控えめに言うのが科学的に正しい表現なのです。

今一度「ナイル川の不思議の質問」を科学的に記述し直してみましょう。
 「一番長い川があるのは当たり前だ。」
 「その川は偶然ナイル川と呼ばれていた。」
 「全長2千kmを超える川は世界に41ある。」
 「この中で‘北上’となると確率的に4分の1の10河川となる。」
 「地図で確認すると、河口が北にある川は8河川でほぼ理論通りだ。」
 「この8河川の中で、ナイルと呼ばれる川が最も直線的に流れている。」
 「このようになったについてはどんな理由が考えられるだろうか?」

02;nile from satelite

説明できる合理的な理由はあるのか?

あるのです!!!!6つの法則を使うと説明が付くのです!


法則-1:大河の水源は赤道または高山に存在する。

この法則が正しいことは、既出の「世界の大河図」でも一目瞭然です。

大河となるには豊富な水量の水源がどうしても必要です。
そのような水源はどこにあるのか?熱帯雨林帯と、万年雪を持つ高山帯です!
ナイルの上流は赤道直下で雨が多いのです!
08Climate.png

法則ー2:水は高い所から低い所に向かって流れる。
法則ー3:理想的な赤道帯から流れる水は南北いずれかの極に直進的に流れる。

09Oval-Globe.png
法則-2は解説する必要はないでしょう。

法則-3については次の通りです。
自転による遠心力で赤道半径は極半径より21km大きくなっています。
つまり地球は赤道帯が膨れた楕円形というか算盤玉のような形なのです。
よって、赤道に降る雨は、川となり南北の極に向かって真っ直ぐ流れるのです。

ナイル川水源はビクトリア湖に流れ込む川ですが、赤道直下です。
南側は山地だったので水は北極に向けて流れ出すことになったのです。

でも、同じ赤道にあるアマゾン川は極へ向かわずに東に流れていますね。
それは、地殻変動で理想楕円形ではなくなってしまったからなのです。(下図参)
10;Exception-Amazon

法則ー4:北上する川は北に河口がある。

これは「世界の大河図」(メルカトル図)で判ります。
長さランク数が赤の川は北上していて、河口は全て北にあります。

法則ー5:平地を流れる川は蛇行する

これも「世界の大河図」でわかります。

シベリア平原、北アメリカの北極海・ハドソン湾付近の平原、アマゾン流域の川を見て下さい。これら平原を流れる川は全て蛇行しています。直進しません。
石狩平野を流れる石狩川も、黄土平原を流れる黄河も蛇行しています。

川が平地で直進しないのは、山の尾根をつたい山頂から麓まで水を流そうとしても、どちらかの斜面に流れ落ちてしまう理屈と同じです。
「法則―5」は言わば「川に関するエントロピー増大の法則」です。
平地では蛇行するのが最も安定な状態なので、決して直進しないのです!

以上で、ナイル川が最も直線的に北上する川になったわけが解明されました。
つまり、他の川は6つの法則によって除外されてしまったのです。

しかし、ナイル川が最長の川になったわけについては、未だ謎です。

もし、水源から地中海沿岸までの距離が現在の距離より短かったら、例えば地中海の位置が今よりも南側に100kmづれていたら、ナイル川の長さはアマゾン川に及びませんでした。
が、もし地中海が形成されていなかったなら、ナイル川は、北海まで真っ直ぐ北上する、壮大な大河になっていたはずです!

     法則-6: 必然では説明できない偶然がある。

<結論>
ナイル川は、6つの法則で、世界で最も長く、真っ直ぐ北上することになったのです!!

<補足>
ナイル川は偶然ですが、アフリカ大地溝帯(Great Rift Valley:偉大な裂目の谷)の影響も受けています。
11;great-rift-valley
上の右側の図から判るように裂目(Rift)の左右は盛り上がって山地になります。

大地溝帯がナイル川水源を囲むように走っているので、水源から流れ出た水は北に流れるしかありません。中流はサハラ砂漠に突入しているのですが、サハラ砂漠は意外に標高が高いのです。サハラの反対には南北にほぼ直線的に伸びている大地溝帯の山地があるのですから、結局、山地の麓に沿って北に真っ直ぐ流れるのが最も安定でした。
ここでも法則―6「必然では説明でいない偶然」が作用し、ナイル川は北上することになったのです。

<参考>
水量では、ナイル川は長さ2位のアマゾン川の百分の一しかありません!
熱帯雨林気候帯とキリマンジャロ山系を水源に豊富な水量で流れ始めるナイル川ですが、下流域が砂漠地帯なので、水は地中と空中に拡散してしまうのです。
長さ2位、水量は断トツ1位、のアマゾン川はナイル同様に特別な川なのです。

最後に世界の分水界図をご紹介しましょう。
分水嶺に囲まれた地域(分水界)に降る雨は、分水嶺を超えて他の領域に流れることはありません。
ナイル分水界は南北に細長いことが判ります。
basins of the world

(終り)

追記:
2月はナイル川クルーズに出かけたいと思い、昨年から画策し始めました。
しかしエジプト情勢不安定でクルーズがキャンセルされたのでおあずけです。
不思議な問題は完成していたので今回、披露させて頂きました。
内容には根拠薄弱、眉唾物、信用ならぬ法則、もあってブログ公開はためらわれたのですが、パロディとしてなら好いかな?と思い投稿しました。
少しでも楽しんでもらえたら幸せです。
ナイル川クルーズの旅が確定したら、まともな謎を探してきたいと思います。

2月10日「チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議」を投稿します。
ご期待下さい。

(解答編:完)

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