Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

シルクロードの不思議な質問(1)

シルクロードの不思議な質問(1)
                         2013年7月  Mystery Hunter
6月22日~29日の間、阪急交通社のパック旅行で中国に行った。

ウルムチ・トルファン・敦煌・嘉峪関・西安の旅はとても楽しかった。日本からのメンバーは参加者17人+阪急交通社コンパニオンの若い女性1人の計18人。現地では日本語が堪能な中国人ガイド が同伴し、飛行機(成田―上海経由西安、西安―ウルムチ、嘉峪関―西安、西安―上海経由成田)バス(ウルムチ―トルファン、敦煌―嘉峪関)、電車(夜行:トルファン―柳園(敦煌最寄駅))で各地を移動し、シルクロードに纏わる中国4千年の歴史と、スケールの大きな自然を満喫することが出来た。スケールの大きな自然、つまり、どこまでも続く砂漠だ。が飛行機からは、万年雪が沢山残る天山山脈や祁連山脈、またバスの車窓からはポプラの並木道も楽しめた。

旅行メンバーの年齢構成は、30代以下:コンパニオンのHS女史と、もう一人、シルクロードを訪れることを楽しみにしていた母親が病気で急遽参加できなくなり、一人で参加した女性、の計2人。40代:多分未婚の男性1人。その他は、間違いなく60代以上と言える男女で、夫婦が2組、女一人旅が3人、残りは私を含む男一人旅という構成だ。男女別で表現すると、男は単独参加が9人と夫婦者2人の計11人、女は単独参加4人、夫婦者2人、コンパニオン1人の計7人。合計で18人となる。

この中に、今回の旅で親しく話すことになったK氏がいる。K氏は70代で、2組の夫婦の一人だ。西安からウルムチへの機中では、奥さんが窓席、K氏がその隣、私はK氏の隣の通路席に座った。直線距離で2000km離れたウルムチへのフライトは4時間と、予想外に時間がかかった。この間、K氏と、中国に関する雑談をしている内に、仏教や遣隋使・遣唐使の話になり、「中国からは鑑真和尚が苦労しながら日本に渡って仏教の発展に大きく寄与しましたね。そういえば、不老不死の薬を探すよう始皇帝に指示された徐福が、九州とか、和歌山などに漂着した、という伝説があると聞いたような気がします。」と私が僅かな知識を誇らしげに披露すると、「おぉ!実は私は徐福の子孫なんです!最近まで徐福会のメンバーで、毎年、中国を訪れて中国の徐福会と交流会をしていました!」とのこと!えーっ!?徐福の子孫?徐福会?それはまた、何ということだ!さらに続けて「私の苗字は○○といって、山梨県の笛吹川にもその名がついています。ここも徐福との関係があるところです。」と言う。えーっ!?私の生まれ故郷の県ではないか!!何という偶然!

実は、トルファンから敦煌への寝台車のコンパートメント(一部屋4人)で夜明け前に起きだしてゴビ砂漠を車窓から眺めながら4人で話をしていたら、一人を除く3人が山梨県生まれと分かり、「中国で山梨県人会が開けますね!」という冗談も出た。偶然とは重なるものだ!

徐福の子孫のK氏の話に戻ると、徐福の家系という人は日本には結構大勢いて、徐福会なるものがあり、日本のあちこちに支部があるらしい。K氏は神奈川県支部の会員だったとのことだが、徐福会(日中友好協会?)のメンバーで国会議員だった加藤紘一氏の自宅が右翼に放火され消失した事件があり、政治がらみは性に合わない、と徐福会を脱会して、今は奥さんと離れて伊東の別荘で、晴耕雨読の生活を送っているらしい。

ウルムチに到着し、市内や博物館の観光を終え、翌日、ウルムチからトルファンに移動するバスの中で、私はバスの最後尾の一列を独占して、寝転んだり左右の窓際に移動して勝手気ままに景色を楽しんだりしていた。すると、前の席からK氏が移動してきて、「暫くここに座っていいですか?」と訊く。一人で退屈していたところだったし、飛行機内での話から、なかなかユニークで面白い人だと思っていたので「無論です!」と私の隣に場所を用意した。2人で楽しく雑談し、話もそろそろ終わり、という時、K氏は、「ところで」と前置きして、「シルク ロードで中国からシルクが輸出されんでしょう?その見返りに何が中国に輸入されてきたんでしょうかねえ?」と訊いてきた。

それまでの話と何の脈絡もなく突然訊かれたこともあるが、今、振り返って考えてみても、簡単だが不思議な質問で、その時は咄嗟には答えが思い浮かばなかった。

実は、今でも曖昧なのだが、K氏の質問には「ローマ」という語は入っていなかったかもしれない。が、私の頭の中には、K氏の質問は次のように刷り込まれたのだ。
「中国産のシルクはシルクロードを伝ってローマに出荷されたのでしょう?なら、ローマでシルクと交換されて、シルクロードを伝って中国に運ばれてきたものは何でしょうかねえ?」

金や銀ではなさそうだ。ありきたり過ぎる。「ローマで造られた貴重品は何かなあ?」と必死に考えると、幸い、来月の生産技術研究会のテーマとして予稿が届いていた「ガラス」が頭に浮かんだ!そこで、「ガラスですかね?」と応え、何とか当座の面目は確保した(と思う)。しかし、正解が判らない!
「シルクと交換され、中国に届いたものは一体何だろうか?」

小職の「ガラスですかねえ」を聞いたK氏は、「そうですかねえ」と納得しない様子で、前方の席に戻っていった。勿論、私も納得していない!暫く考えてみたが、やはり判らない!そこで、バスの最前列に座っていた中国人ガイドの物知り陳さんの処に行って、小声で同じ質問をしてみた。その後も、帰国して現在に至るまで、K氏の質問を思い出しては答えは何か、と考えたり調べたりしつづけてきた。
その結果、やっと自分でも納得できる答えに到達することができた。

さて、徐福の子孫のK氏の質問「中国産のシルクはシルクロードを伝ってローマに出荷されたんでしょう?なら、ローマから、シルクに代わって中国にシルクロードを伝って運ばれたものは何でしょうかねえ?」の答えは何だと思いますか?

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| | 2015-10-15(Thu)08:51 [編集]