Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草24:日本晴(にっぽんばれ)

12月25日(木)、NHKニュース「おはよう日本」でお米の流通革命を紹介していました。これまで農家から地域農協が買い上げたお米は県農協から全中(全国農業協同組合中央会)を経由して吸い上げられ、どこでつくられようが、味や食感がどうであろうが、銘柄だけで単価が決まり、市場に流されていたようです。しかし、福井県の農協がこの方法を変えました。

「日本晴」と名付けられた銘柄のお米を農家から買う時は計器をつかってお米の品質をランク別けし、買い取り価格を決めます。安い物に対して高い物は2倍くらいするようで、農家も来年は高く買ってもらう米を作ろう、と張り合いも出てくるようです。そして、買い取ったお米は自主開発した販売ルートで、主としてお寿司屋さんに卸すらしく、お馴染みの大手すしチェーンが福井の日本晴を契約購入してくれるなど、農家もお寿司屋さんも、メリットを享受しているとのこと。

全中を仲介しない農産物直売は全中から嫌がらせを受けているようで、これに個人が対抗して自主販売を継続するのは、なかなか大変なことでした。今回は、個人ではなく、地域農協が自主販売することにしたのですが、NHKのニュースによれば、県農協も全中も、これを公式に認知したとのことで、はてまた、どんな経緯があったのかしら?と狐につままれたたような気分です。

公表されていない密約、例えば売上の10%を地方・全国農協連合に献上する、などがあるのでは?との疑いもありますが、仮にそうだとしても、全中にとって、かなりの方針変更ではないかと思います。

福井の地域農協が思い切った方針転換をした理由は単純で、現状のままでは、早晩、農家や農協は消滅してしまう!という危機感からだったようです。そしてこの、謀反(むほん)とも言えそうな軌道修正を全中も認めた、という背景には、全中も現状では崩壊を免(まぬが)れないことを察知しているからに違いありません。

今後、農協組織改革が進むのだろうと思いますが、その速度については、まだまだ不透明感があります。太平洋戦争でも、沖縄どころか、帝都さえも爆撃を受けているにもかかわらず、戦争を継続しようとしていたのは軍部トップで、彼等は国民がどうなろうが、国がどうなろうが、自分が最も被害が少ない方法を見つけるまでもがき続けて、取り返しがつかない状況になってから、天皇の敗戦宣言で終戦を認めたのです。天皇の玉音放送は、一部の軍人によって妨害されそうな動きもあったようですから、人間というものは、そこまで落ちぶれることがあるのだなぁ、と改めて生まれ持った業(ごう)のようなものを感じます。

これと同じように、農協組織のトップには恐らく、多くの高齢者がいて、その人達にとっては、自分が退職し、死ぬまでの10~20年だけ農協組織が潰(つぶ)れなければ、後は野となれ山となれだ!という御仁も多いのではないかと思います。このような人達も、若い時は恐らく、日本の農業を改革していこう!という青雲の志(こころざし)を持っていたのではないかと思いますが、やはり長年、おなじ仕事に携わると、誰もが身勝手な価値判断で動きがちなのはお釈迦様も見通していました。そう考えてみると、年をとればとるほど、判断力が幼児化していくのは、誰も同じだと思いますので、みんなに迷惑をかける前に身を引く、という潔(いさぎよ)さがある人は尊敬に値すると思います。

日本の農業は若い担い手が育っていないので、継続し発達させようと思っても、簡単ではありません。だからといって、手をこまねいていたら、衰退はますます加速し、食糧価格はあがり、ホームレスや年金生活者などの弱者から栄養失調で死ぬ人が多くなるでしょう、一人暮らしの老人が餓死した、というニュースもまだ稀(まれ)ですが流れていましたから。

で、ニュースでは福井の地域農協の責任者が「日本晴を中国にも売りたい!」との豊富を語っていました。お米の袋に印刷するマスコットを意匠登録するようです。

毎週1回、通勤している神田にある会社で、私は知的財産関連の仕事をしていますので、中国の特許や意匠、商標についても調査したり、中国に出願したりしたことがあり、「まさか日本晴が既に中国で中国人が出願登録しているなんてことないだろうな?」と思って調べてみました。
まず日本で調べたら「日本晴」という商標は5件が登録済みで、対象商品は紙、石鹸類、味噌類、日本酒、油揚げ等のタンパク質、でした。権利者は、名前から、いずれも日本の会社のようです。

中国で調べたら「日本晴」は登録されていないようでしたが「日本」「日本味王」「緑茶」「青森正直Japan Quality Aomori」などが出願されていて、大半は日本の政府や会社からの出願でしたが、「日本宝心丹」という商標が中国の会社から出願されていました。「日本」とか「青森(りんご)」などの地名を含む商標は、日本から出願されたものも含め、全て拒絶または登録保留されていて権利にはなっていませんでしたから、中国商標局も世界標準に近づいてきたなぁ、と思います。かつて、「松坂牛」とか「信州リンゴ」という商標が中国で中国の会社によって権利化され、日本特許庁と中国商標局の間で大きな問題になったことがありましたが、そのような、あけすけな嫌がらせは、さすがに中国商標局も控えるようになったようです。しかし、昨今の日中関係の悪化を見ていると、「人間とは思えない鬼畜日本人に、思い知らせてやることも必要だ!」などという輩(やから)も現れると、これに付和雷同する輩が続き、中国政府も悪乗りして日本叩きを始める可能性だってないとは言えないので、日本としては正論を持って中国を諭(さと)したり、国際世論を味方につけて中国に心変わりを迫る、といった工夫も必要だと思います。

さてさて、いつものように、とりとめのない展開になってしまいましたが、これで終わりとしましょう、日本の将来が「日本晴れ」になることを祈念して。

なお下段にNHKニュースの情報を載せておきますので興味がありましたらご自身でご確認下さい。
2014年12月25日(木)NHKニュース:おはよう日本;福井発 地域農協の挑戦
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/12/1225.html
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The Sound of Silence - Simon & Garfunkel with lyrics (HQ)
https://www.youtube.com/watch?v=YZGayaTPQ4I
(完)

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