Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草29:大河の水源はユートピア?

1月19日ブログ「シャングリラの不思議」ではユートピアとも言えるシャングリラの最有力候補地「フンザ」を投稿済みですが、1月初旬、偶然、NHKのBS番組で「星宿海」を求めて黄河を遡(さかのぼ)るドキュメンタリーを見て、あれ?シャングリラと似ている場所だなぁ、と思いました。

2日かけて前編と後編が放送されたのですが、黄河を遡り、星宿海に到るまでの記録で、自然一杯の風景や、黄土高原で暮らす人々の生活の様子、草原の中のチベット仏教修道院や小さな町の様子を鮮明なデジタル映像で満喫することが出来て幸せな気分です。
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(星宿海のある日の午後)
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(星宿海のある日の夕方)
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実は星宿海については、中国でも知る人はそれほど多くないようで、大雑把には、黄河の水源との認識があるようですが、最近になり、黄河水源は星宿海より更に上流だと定義されているようです。しかし、星宿海が水源に近いことは間違いなく、高地に開けた湿原に小さな沼が無数に散らばる様は大河黄河の源にふさわしい趣(おもむき)を湛(たた)えていました。夜になると沼は月の光や星の煌(きら)めきを映して、文字通り星が宿る海になります。

この広い星宿海の一帯には政府の許可を得た(?)たった2家族しか暮らしていないようで、その一つ、放牧しながら子供を育てる若い夫婦の暮らしぶりが紹介されました。とても質素なテント生活をしているのですが、自然の中で、自然に逆らわず、自然と共に生きてゆく姿は崇高にさえ感じられました。子供は学校に行く年頃になると親元を離れ、黄河を数百Km下った小さな町で寄宿生活をするようで、ある学校の寄宿舎で暮らす子供達が紹介されていましたが、「家のことを思い出すことはあるの?」とレポーターに訊かれた女の子が、何も応えられず、うつむいて涙を流す姿に私ももらい泣きしてしました。今考えると意地悪な質問だと思いますが、訊いてみずにはいられなかったのかも知れません。

話が変わって、インダス川上流は、既にブログでご紹介した「シャングリラ」の最有力候補、フンザがありますが、もうひとつのユートピア「ガンダーラ」もあります。古代仏教の揺り籠とも言える場所で、それまでストゥーパ(仏舎利塔)で象徴されていたお釈迦様が、初めて人間の姿に生まれ変わった所ではないかと思います。そこにも紀元前4世紀にアレキサンダー大王が遠征していて、ギリシャの影響を受けた文化、ヘレニズム美術が生まれました。
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      (1~2世紀のガンダーラの仏像。ギリシャ風の容貌です。)
Monkey Majik – Gandhara
https://www.youtube.com/watch?v=1aAP-ZFS0rk

南米の大河アマゾンはジャングルを流れていますが、最上流は実はアンデスのチチカカ湖近くで、分水嶺から流れ出る水はウルバンバ川となって、あのマチュピチュを囲むように流れ下り、大西洋に注(そそ)ぐのです。
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世界最長と言われるナイルはビクトリア湖に注ぐ「ルヴィロンザ川」(Ruvyironza)の上流が河口から最も遠い水源です。
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そこには取りたてて素晴らしい町や自然がある、というわけではありませんが、木々に覆われた低い山並みが続く、人跡未踏の森林が広がっています。これもユートピアのひとつだと言えなくはないでしょう。
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そうです。大河の上流は、「ナイルの不思議」で既にご紹介したように、高地に多いのです!つまり万年雪を戴いた山があります、ナイル川のジャングルのような森林を除いて。

当然、高地は空気も水も澄んでいて、星がきれいに見えて、自然が豊富で、人は少なく、普段、喧噪の中で過ごしている人々にとってユートピアとしての条件をいくつも備えた場所なのです。あなたのユートピアもきっと川の水源近くに見つかるのではないかとおもいます。

で、南国のサンゴ礁の島も多くの人の憧(あこが)れの場所ですが、どういうわけかユートピアとは言いません。どうしてかしら?と私も奇異に感じたのでネットで確認すると次の通りでした。

ユートピアは理想郷とも訳されますがWikiによれば「ギリシャ語で、素晴らしく良い場所だがどこにもない場所」の意です。しかし南国の島は実際に存在していますから、ユートピアと呼ぶのは不適当となりますが、こんな細かな言葉の定義を知らないのに、我々は南国の島をパラダイスと呼びユートピアと呼ばないのが普通ですから、ユートピアと呼ばれる所は普通と違う場所だというイメージを知らず知らずに持っていたのでしょう。

パラダイスはブログ「ペルセポリスの不思議」(12月29日)でご紹介したように、ペルシャ王サイラスの庭園の呼び名が語源ですから、美しい庭園・場所、という意味かと思い、Wikiで確認すると「楽園・天国」という意味合いで用いられるのが普通のようです。

蛇足ですが、6月後半、パミール高原大横断、という仰々しいキャッチコピーのツアー、パキスタンのフンザから中国カシュガルに抜ける旅、に申し込みました。申込者はまだ定員8人に届いていないようで、催行されない可能性もあります。もし都合がつくなら是非、ご検討ください。
The Carpenters - Top Of The World♥
https://www.youtube.com/watch?v=6gRiWWcBKvs
(完)
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