Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

ノアの箱舟の不思議

聖書Genesis(創世記)で語られている話の一つ「ノアの箱舟Noah's Ark」が今回のテーマです。
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(オランダ・ドルドレヒトの運河に“停泊”中のノアの箱舟Johan’s Ark)
上の写真の船は聖書に書かれているサイズに似せて造られたもので、これを紹介する特集番組が見つかりました。船の中は動物園で小動物が公開されています。象やキリンは実物大のモデルが置かれています。
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https://www.youtube.com/watch?v=o9xEGzOiCEA

ギリシャ神話、聖書、コーラン、古事記/日本書紀、はたまたヒンドゥの教義などには数多くの神話が残っています。どの教義にも大抵「この大地や生命体を創造したのはおらが神様だ!」という話がありますが、誰もが「それは嘘だ」と思うし、「これを信じなければ我が宗教の信者ではない!」と言い張る宗教もないでしょう。神父や宗教指導者も「天地創造の話は御伽噺(おとぎばなし)だから楽しく読んでもらえば信じなくてもいいよ」くらいのことを言っているはずです。そもそも、この星や太陽系だけでなく、広大な、無限に広がる宇宙そのものを「おらが神が創った!」と主張する人がいたら、同じような創造神を教義に持っている他の宗教信奉者のメンツは丸崩れですし、そんな荒唐無稽な人に付き合っていたら時間の無駄!と普通の人なら無視します。

しかし、以前のブログでもご紹介したように、神話の全てが架空の話というわけでもないようです。平たく言えば「火のない所に煙は立たぬ」ということで、普通ではない事件や人物が実在し、これらを拡大解釈し誇張して神話が造られたと考えても間違いないケースが多々あります。

ノアの箱舟の話は、ほとんどの方が承知だと思います。
ノアという男が神の啓示を受けて大きな箱のような船(アークArk)を造り、家族と多数の動物を載せたところで、神が大洪水を引き起こし、地上が全て水中に沈むと、箱舟に乗った一握りの人間と動物だけが生き延びて、水が引いた後で、世界に散らばって子孫を残した、というお話です。これが事実なら、今、生きている全ての人間や動物は、ノアがいなければ存在していないことになります。

聖書によると、ノアの箱舟は、水が引くとアララト山Mount Araratに着地します。聖書より前に書かれたと考えられているギルガメシュ叙事詩(注1)には、ニシル山という山に洪水を逃れた大きな船が着地する話があるようです。
(注1:ギルガメッシュ叙事詩:紀元前2600年ごろ、古代のメソポタミア(シュメール)の都市国家ウルクに実在したとされる王ギルガメッシュを巡る物語)

聖書の中のアララト山とギルガメシュ叙事詩のニシル山の概略位置をGoogle-Earthの写真上に示すと次の通りです。アララト山は同名の山が現存していますが、ニシル山については情報が少なく、イラクの町スライマーニーヤSulaymaniyahの近くの山だと言われています。
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19世紀の中ごろ、アララト山に船の形をした場所が見つかり、「ノアの箱舟が到着した跡だ!」と現地の関係者が確定して小さな博物館も建てました。しかし、まともに信じる人は少ないようです。
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そもそも「ノアの箱舟またはそれに似た出来事などは全く起きていない!」と信じている人も多いので、「アララト山で偶然見つけた、なんとなく船の形をした場所がノアの箱舟の跡だなんて、なんと馬鹿げた話だ」と思うのでしょう、私もその一人でした!!??

ノアの箱船がアララト山に着いた、というのは99.99%事実ではない、と思うのですが、ある情報によれば、ノアの箱舟に似た話はどうも現実に起きていたようですねぇ!!!

ということで、Youtubeフィルム「ノアの箱舟;本当の話Noah's Ark - The Real Story 」をご紹介しましょう。BBC英国放送協会ドキュメンタリー賞受賞作品です。
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ノアの箱舟の話は旧約聖書やコーランでも見つかる不思議な物語だ。しかし、それは本当の話だろうか?イランで見つかった考古学的事実を参照しながら検証してみよう。
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そして、ノアは何をしていた男で、どこに住んでいて、どんな風采だったのかを解き明かしていこう。
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聖書、コーラン、律法(?トーラtorah)などによると、5千年前、ノアは女房と3人の息子、それに息子の妻達と共に中東のある場所で暮らしていた。
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いたって善良な男で、神の判断によれば、彼と彼の家族達は、世界の崩壊を免れる価値のある人々だった。ノアは葡萄酒用のブドウを栽培することを生業(なりわい)としていた。だから、洪水の後、ノアがまずしたことは葡萄の苗を植え付けることだったようだ。

しかし、そんなノアにも弱点があった。葡萄収穫の初日、ワインを飲み過ぎて裸のまま畑で寝込んでしまう。見つけた息子が気を利(き)かして布を掛けてあげた。翌日、酔っ払て裸で寝ていたことを息子に見られたことに気づいたノアは、その息子を恨(うら)んで叱りつけたりするのだ。

そうはいうものの、ノアはとても信頼できる男だったはずだ、何故なら神は彼に大きな任務を与えたのだから。

夢の中で神が言う。「我は罪深き人間を罰するために洪水で地球を覆い尽くすであろう。しかしお前とその家族には役目を与え、生き延びさせてあげよう。木で船を造って中と外をピッチ(タールみたいなものです)で塗り、隙間から水が入らないようにしろ。船の中は3層とし、ドアと、甲板には屋根も付けろ!」
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驚くのは、神が指示した船の大きさだ。「長さ300キュービット、幅と高さは30キュービットとしろ!」
経典によれば1キュービットは1.5ft、約0.5mだ。つまり、神が指示した船の大きさは、長さ150m、幅と高さが15mとなる。近代のスーパータンカーやタイタニックに匹敵する大きさで、間違いなく、古代で最大の船だった。
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一人の男が成し遂げる仕事にしては大きすぎる!その上、聖書ではこの大きな船は木材だけで造れるという!かなり大胆な仮定だ。

このように大きなサイズで安定して浮く船は、現代の技術をもってしても鉄を使わなければ造れない。木だけで造った船では、水に浮いた時に変形し、あちこちに穴が開いて沈んでしまう。
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だからといってノアが船を造らなかったと言っているのではない。ノアが造った船は、きっと神の指示よりも小さかったのだ。

船の大きさ以外にも、いくつか理解できないことがある。例えば、全ての動物の雄と雌1対をどんな方法で箱舟に集めることが出来たのか?少なく見積もっても地上には3千万種の動物がいたはずだ。どんな方法で船の中まで運び込み、それぞれの場所に収めることができたというのだろう?ノアが彼等を捕えに行ったのか?それとも動物たちが自(みずか)ら船に乗り込んできたというのか?
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その上、ノアの仕事には期限がついていた。7日で動物を見つけ出して船に載せるよう神は指示するのだ!1週間で3千万種ということは毎秒50対を載せねばならない!実際にやるとなれば30年は必要だろう。

ノアとしては「そんなことできるわけはない!」と匙(さじ)を投げるか、その仕事を神にやってもらうよう頼むしかなかったはずだ。
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しかし神の指示については別の解釈もあるかも知れない。動物の「全て」とは「地上の全て」ではなく「ノアが暮らす地域での全て」の動物と考えることもできる。事実、創世記では、どんな動物を載せるのか、具体的に指摘している。このことはあまり知られていないが、現実的なシナリオだ。

具体的に10種類が挙げられている。羊、羚羊(かもしか)、牛、鹿(しか)、山羊などなど。この種類から7対の穢(けが)れのない動物(クリーン・アニマル)つまり、神のための儀式や生贄(いけにえ)になりえる動物を選ぶ。全部で140匹になる。

つぎに穢(けが)れがある動物(インピュアー・アニマル)と鳥を載せるよう指示がある。30以上あげている。
豚、ウサギ、とかげ、蛇、などだ。60匹になる。最後に穢れのない鳥(クリーン・バード)7対だ。家鴨、雄鶏など・・・
総合計で260匹(?mhの聞き間違えだと思うんですが、どうして260になるのか・・・)の動物でよい。象や駱駝(らくだ)などの大きな動物は必要ではないのだ。3千万種と比べたらお茶の子さいさいだったはずだ。

小さな船とわずかな動物、となるとノアの箱舟の話は急に現実味を帯びてくる。
しかし、次の問題は大変だ。洪水が起きないと話は進まない!
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聖書によれば地上は全て水で覆われたことになっている。そんな洪水が起きていたら何らかの痕跡が残っていなければいけない。
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しかしそのような事実は地理学者の誰も指摘したことが無い。
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ヒマラヤ山脈をも超える洪水なら現在の地球上の水の3倍が必要だ。そんな量の水がどこにあったというのか?

聖書はヒントを与えてくれている。40日間、昼夜を問わずに雨が降ったという。しかし一度も雨が止まなかったとしても水の量は不十分だ。また、南極や北極、大気、岩石中に、どのくらいの水があるのか、今の科学者は知っている。これら地上の全ての水を足しても地球を洪水で覆うには不足だ。

聖書はもう一つの可能性を述べている。地中深くにある地下水の噴出だ。創世記によれば「全ての地中の水は地面を割って噴き出した!」
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仮に、これらの水で地上全てが覆われたとしてもノアにはまだ問題が残っている。地球全てが水で覆われたら大気の状態は一変したはずだ。
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水分を目一杯ふくんだ空気を呼吸していれば水に溺(おぼ)れたのと同じだ、圧力が肺を破壊してしまうだろう。

地中から水を噴出すガイザー(間欠泉)は別の問題を引き起こしたはずだ。全ての動物を殺す毒ガスも一緒に噴き出すのだから、例(たと)え箱舟の中で暮らしていても助からない。

もし地球の水だけでは不足なら、宇宙から水が来たと考えられないだろうか、例えば彗星が運んできたとか・・・
彗星は多量の氷を含んでいる。しかし彗星が洪水に必要な水を運ぶとしたら直径は1千km以上でなければならない。ブラジル位のサイズになる!
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そんな彗星が落ちれば人々は洪水の心配なんかする必要はない。12トリリオン・メガトン(12兆・百万トン)のTNTと同じ大爆発が起きて大気温は12、000度F(6,600℃)に上がる。太陽表面よりも熱い!箱舟もノア達も、洪水が始まる前に燃えて炭になっていたはずだ!
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それで話は終わりか?

いや、まだ続く!聖書によればアララト山に着陸する。トルコの東部だ。
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動物は船を下り、世界にちらばって増えていったことになっている。箱舟で残ったものはあったのだろうか?
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木材が残った可能性がある。何世紀もの時間で腐ってしまっただろうが、何か残っていないか?
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数えきれないほど多くの探検隊がアララト山一帯を探索した、どこかの斜面で何かを探せるはずだと確信して。

フランスの探検隊が氷河の中で木材の破片を見つけた。5千年前のノアの箱舟の木か?
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調べたら8百年前のものだった。何で木片がこんなところにあったのか定かではないが、恐らく教会だとか、特殊な建物を造るために持ち運ばれてきたものだろう。

1949年、アメリカ空軍がアララト山頂付近を撮影をした。
直ぐに噂が広がった。「ノアの箱舟の着地場所を撮影したのだ!」
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数十年の間、CIAは沈黙を守っていたが、情報公開法が成立し、1995年、写真を公開した。

写真には船を暗示するものは何も映っていないようだ。しかし、よ~く見れば氷の中から飛び出したものがある!長さは450ft(135m)で箱舟のサイズと同じだ!
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世間では何とか確かめたい!との機運が高まった。しかし、地理学者は信用していなかった。「映像が不鮮明で、コメントできる代物ではない。」黒い処は他にも見えている!

2000年、衛星からの新しい写真が紹介されると望みが広がった。山の端の、雪で覆われた所の形は船のようだ!
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しかし、自然のいたずらだろう、との見方も多い。科学的に考えてみれば、氷河の中で箱舟が何千年たった今でも形を残しているはずはない。
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証拠として挙げられた全ての事実は、合理的な審査基準をパスすることはできず、結局、ノアの箱舟の存在を説明できるものではなかった。しかし、それでもほかの説明があるかも知れない。

聖書学者たちによれば、ノアの箱舟の話が最初に書き記されたのは紀元前6世紀だ。バビロン、今のイラン、に追放されたユダヤ人説教者が書いたことになっている。恐らく、神の言う事に従わないと何が起きるか、という教えを書くつもりでいたのだ。
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しかし、どんな話も、どこかに事実を含んでいる可能性がある。ノアの箱舟の話も誇張ではなく、実際に起きたことかも知れない。

1851年、英国の考古学者ヘンリーはイラクの都市ニネバでババロニア図書館の発掘をしていた。そこでいろいろな形やサイズの数百のタブレット(粘土板)を見つけた。
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彼はババロニア文字の解読が出来なかった。そこでタブレットを包装し大英博物館に送ったのだが、センセイショナルな記事が書かれているとは考えもしなかったので、暫くの間、誰の注意を引くこともなかった。

しかし、1872年、博物館の助手ジョージ・スミスがこのタブレットに関心を持った。解読してみると、洪水と、箱舟の物語が書かれている。しかも、船は動物で一杯だ!
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これらのタブレットはギルガメシュ叙事詩の破片だったのだ。聖書に書かれた内容と似た記事が記録されていた!誰もがこの発見に驚いた。最も驚くべきはノアの箱舟に類似する記事だった!
「偉大な神は罰を与えることにした」「ボートを造れ!」「すべての生物の種をボートに乗せろ!」
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物語が生まれたのはメソポタミアで、シュメール文明も発生した場所だ。

古代の言葉で土地というと地球の全ての地面をさす場合もあれば、話し手のいる地域だけを示していた可能性もあって、定義が難しい。そう考えると、聖書の記事のもとは、全地球の洪水ではなく、メソポタミアの、ある地域に起きた洪水だということだって十分あり得る!

1930年代、考古学者はイランに戻って更なる証拠を見つけようとした。
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1931年、ウルUrの町の遺跡を発掘していた考古学者夫婦がいる。彼らはアラビアのローレンスやアガサクリスティの友人だった。
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ノアの箱舟の物語と同じ時期の、5,6千年前の遺跡を発掘していると、他と違う、水で堆積した地層があることに気付いた。その層からは貝殻も見つかった。土も貝も、川の水で運ばれてきたものだ!

他の場所でも調べてみたら、町全体が川の水で浸されていたことが判った。メソポタミアは季節的な洪水の被害を受けていた地域だが、同じ時期に3つの都市で同じ洪水被害を受けていたことが確認された。彼等はジャックポット(jackpotお宝)を掘り当てたのだ!

きっとこの大洪水が誇張され、地球規模となって聖書に書かれたのだろう。
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大きな船、地球全体を覆う洪水、地上の全ての動物、アララト山へのランディング。そして、ノアの人物像や彼がどのように生きたのか、についても多くの物語が創造されることになったのだ。

メソポタミアのシュメリアで実際に起きた出来事が明らかになってきた。シュメリアは文明の揺り籠とも言われる場所だ。シュメリア人は既に文字、車輪、経理手法を発明していた。これが本当のノアの話のバックグラウンドになっている。

物語はシュルパックShuruppakという町から始まる。シュメリア人のノアはシュルパックに暮らす男だった。
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シュメリア人の最も大きな特徴は外観だ。眼の周りをメイクアップし、坊主頭で、そしてキルトを纏っていた。

ノアは、当時、既に通貨として使い道があった金銀を沢山持っていた。彼は百姓やワイン製造者ではなく、ビジネスマンだったのだ。ボートを造り、穀物、ビール、動物も船で運んで、ユーフラテス川の河口にある大都市ウルUrや他の大きな商業都市の住民を相手に商売して利益を得ていた。
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当時でも、船で商品を運ぶほうがキャラバンで陸地を運搬するより遥かに経済的だった。しかし、ノアは、どのくらいの大きさの船を持っていたのだろう?

シュメリア人は動物の皮で造った船や木で造ったカヌーなどを使っていた。
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しかし洪水の時にノアが使っていた船はもっと大きかったはずだ。どんな方法で大きな船を造ったのだろうか?
ギルガメッシュ叙事詩の中にヒントがある。「船はいくつかの部分に分かれていた。」きっと、小さな船を一つにまとめて大きな船にしていたのだ。
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ノアは都市シュラパックの王だった、との説もある。大商人にしろ王にしろ、シュメリア人なら誰だって法律に従わねばならない立場だった。法を破れば王ですら奴隷として扱われる決まりだった。

ノアは、穀物、ビール、動物を船に載せ、出発の時期を算段していた。ユーフラテス川を大きな船で移動するには水が増えてくれる季節が適当だ。アルメニア(注)の山々からの雪解け水が流れてくる7月だろう。
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(注:アルメニア・・・トルコのアララト山の直ぐ東にある小国です。)

しかし7月は通常、雨が少ないので雪解け水が流れてきても危険な水位にならない。洪水などは千年に1度くらいの稀なことだった。だから、もし洪水が起きれば大惨事になり記録にも残る。

その日、ノアと家族は船で昼食会を開いていた。そこに風が急に吹いてきた。いつもは起きることが無い嵐が近づいていたのだ。
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メソポタミアは南国ではない。しかし、5,6千年前は今よりもっと暑くて湿度も高かった。熱帯の嵐ハリケーンが襲ってきたとしても不思議ではない。普通の10倍くらいの強い雨が降ったかもしれない。雪解けとハリケーンが重なり水は洪水となってメソポタミアを襲った。
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聖書では雨は40日続いたことになっているがババロニアのタブレットでは7日間だった。しかし、この地では雨が1日降り続くだけでも大事だ。

ノアの船はユーフラテス川の流れにまかせるだけだった。「雨が明けた日、ノアは陸を見ることが出来なかった」と記録されている。洪水は何マイルもの広い視界を全て水で覆(おお)っていたのだ!川岸が完全に水没したユーフラテスの上を浮遊していた。
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しかし、彼らの問題は始まったばかりだった。彼等は7日の間、陸地を見ることが出来なかっただろう、と考えられている。

ユーフラテス川の上をフワフワと浮いてゆっくり流されていると思っていた。水が飲めるから生き延びれる!

しかし、ババロニアン版だと水はしょっぱかった!となっている。
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もうユーフラテスの上を浮いているのではなかった。シュラパックから流された船はペルシャ湾に到達していたのだ!
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ギルガメッシュ叙事詩によれば「彼はじっと海を眺めていた」と記されている。聖書ではノアは箱舟に乗って地球全体を覆う水の上を1年以上浮いていた、となっているがババロニアン版ではたった1週間だ。

しかし海の水は飲むことが出来ない。何を飲もう?ビールだ。98%は水だから飲料水の代用になる。
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聖書では水が引くと船はアララト山に到着したと明記されているが、アララト山はシュラパックのずっと北で、ババロニアの洪水はそんな所までは広がっていない。

また、聖書では箱舟がアララト山に着地すると物語は終わるが、ババロニアン版ではまだ終りではない!いくつかの不思議な記述のタブレットが残っている。

彼は王位を投げ出したという話もある。また洪水のヒーローは追放されたと言う説もある。いずれにしても、何らかの理由で彼はシュルパックに帰ることは出来なかった。彼には更なる困難が待ち受けていたのだ。

債権者の多くが生きていて、彼を追いかけて来て、金を返すよう要求してきたのだ。借金を返せないのなら王だって奴隷になるのがシュメリアの法規だ。彼は逮捕を免れるために国を逃げるしかなかった。何処へ逃げたのかは明確ではないが、ある記事ではディルムーンDilmunだという。今のバーレーンだ。
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そうだとしたらバーレーンの島は素晴らしい秘密を持っているかも知れない。そこには数十万もの墓がある。
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発掘され調査れた墓は僅かだ。多くの残された墓はシュメリア時代まで遡る。偉大な王が眠る墓もあるはずだ。
洪水でも生き残った王の話はシュメリアの伝説になった可能性もある。

その話は装飾され奇蹟や神話となっただろう。そして何度も書き直され、新しいバージョンの話に変化していったはずだ。2千年後、そのうちの一つをユダヤ人が聖書に記(しる)した。神の恐れを知らぬものは大損害を被ることになる!というノアの箱舟の教えとして。
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古い神話の中に、我々は現実の男が成し遂げた本当の冒険を見つけたのかも知れない。
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**NEW** by BBC Award Winning Documentary」
https://www.youtube.com/watch?v=6x3UWQQrUXs
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