Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草33:シェム・リアップで会った人々

2月21日~25日、カンボジアのシェムリアップSiem Reapという都市に宿泊して、アンコール・ワットやトンレサップ湖などの観光を楽しんできました。温度と湿度が高くて、どこに行くにも汗だくで、だらだらゆっくり歩きがちですが、すると日差しに差されている時間も延びる訳ですから疲れは更に加速する、といった塩梅で、観光の疲労は予想以上でしたが、訪れた場所の魅力はこれを吹き飛ばしてくれるものばかりでした。

H社のツアーに加わったのですが、一人旅行追加料金の1.5万円を含めても、契約料金は10万5千円で、お小遣いを含めても16万円で済みました。現地で3日間の観光時間があり、うち1.5日は自由時間ということで、オプショナルツアーで「ブログ:アンコールの不思議」でご紹介したKbal Spean(クバル・スピアン:アンコール(王都)の水源地)や、Tonle Sapトンレサップ湖に行きました。トンレサップ湖については後日、ブログでご紹介しようかなぁ、なんて考えています。

で、今回はクバル・スピアンへのツアーで一緒になった日本人をご紹介したいと思います。
03650.png
クバル・スピアンはアンコール(王都の意)から数10km離れた山中の水源地で、11世紀頃の王の命令で川底の岩などにヒンドゥ教のシバ神の象徴のリンガが数千個も彫られていて、その上を流れる水は聖水となってアンコールを祝福する、という構図です。

カンボジアに1千年以上も前からヒンドゥ教が伝えられることになったのは、インド商人の影響のようで、その後でアンコールに造られた寺院の多くはヒンドゥ寺院です。しかし、仏教寺院として建てられたものや、ヒンドゥ寺院から仏教寺院に変更されたアンコール・ワット(王都の寺の意)などもあり、結局、9世紀頃から14世紀頃にかけて数百の寺院がアンコール(王都)に造られることになりました。
03651.png
上の写真はクバル・スピアンでガイドに撮影してもらったもので、水源に到着して10分くらい付近を歩いた後のものです。1.5kmの登り道をダラダラと1時間かけて登った後にも拘わらず、私を除く4人は元気そうな顔をしていますが私はサンダルを履いてきたこともあり、結構疲れて、木陰で何度か一休みしながら若者たちに遅れないよう頑張って、やっとたどり着いた!というところです。(実は、足の爪が伸びていて、靴を履いて歩くのが辛かったのでサンダルを使うことにしたのです。)

クバル・スピアンを見学後、山を降りて昼食を摂り、午後はベン・メリアンという遺跡を観光しました。
03652.png
ここでの私も、午前中の疲労と、暑さと、昼食で飲んだビールのおかげで、もうホテルに戻って昼寝したい!という気分でした。

このベン・メリアンという寺院は、アンコール・ワットと比べると規模や装飾は大幅に劣りますが、構造は全く同じでお濠の中に3重の回廊があって、5つの塔が建てられていました。今は回廊も塔も南国の木で覆われ、1975年に共産主義を旗印に樹立されたポルポト政権(クメール・ルージュ:赤色クメール)以降の内戦による砲撃や、共産主義者による遺跡破壊、樹木による倒壊などで基礎を除く大部分は崩壊して瓦礫の山と化していましたが、木陰で本を読んだりしながらのんびり過ごすには好いところだったと思います。
03299a.png

観光が終わり町に戻ったところで、誰ともなしに「折角一緒に観光したのだから!」ということになってレストランKhmer Kitchen でみんなで早目の夕食会を持つことになりました。
03653.png

メンバーをご紹介しましょう。まずはレディファーストで。

中央の女性はバックパッカーでシェムリアップにもう3週間ほど滞在しているようで、昔、10年程、ある会社で就業していたのですが、その後は、働いてお金を貯めたら海外旅行を楽しむ生活を繰り返しているようで、年齢は30代前半ではないかと思います。物静かな雰囲気でしたが、しっかりした人生観と判断力を持っている方とお見受けしました。安いホテルを見つけ、レンタルバイク(自転車)で色々なところを訪れてアンコールを満喫しているようで、このレストランもオールド・マーケットにある、彼女のお薦めの店です。彼女の助言に従い、早かったのですが、5時頃に行って席を確保し、団欒を楽しんで6時半に終わる時には店の外には空席待ちの人々が大勢並んでいました。

で、彼女の両脇の2人の美人は、同じ大学の仲間で、学業は終了し、大手の金融関係に就職することが内定していて、入社する4月までは卒業式を控えているだけ、という幸せいっぱいの時期にシェムリアップを訪れたとのこと。幸せな人っていうのは、よく笑うんですねぇ。誰かに聞いたのですが、不幸せな時でも、無理してでも笑顔を造るようにしていれば、幸せな気分になれるっていいます。この2人は、一杯な幸せで囲まれている時間の中にいましたから、笑顔は更に映えて、周りの人まで幸せにしてくれました。

残る1人の男性ですが、彼もやはり、仕事が始まる4月までの自由時間を旅行で過ごそうとやってきたとのことです。学生時代は円盤投げの選手で、見た通り頑強な体格の持ち主です。過去にアフリカのザンビア、マラウィ、モザンビークなどでJICA(国際協力機構)の派遣メンバーとして3年ほど滞在した経験を持っていて、この4月からは、茨城県(だったと思うんですが)の高校の体育教師に内定しているとのことでした。屈託のない若者で、その上ハンサムですから、もしも女子高にでも当たったら、教師の仕事にも支障がでるほど、毎日、フアンの女子生徒に追い回されるのではないかと思います。

その彼が言ってましたが、JICAで3年もアフリカに滞在したが、何の貢献もできなかった、とのこと。確かに、突然、見知らぬ、言葉も伝わらない国に行って、みんなに喜んでもらえることが出来るとは限りません。サバンナの村で井戸を掘りあてたり、畑や果樹園などを造ったとしても、一人が3年で出来ることには限りがあります。で、私は彼に言ってやりました。「東日本大震災で困っている福島に毎年1週間、滞在している人が“自分は何もできない”って言っていたけれど、福島の被災者たちは、彼が毎年来てくれるだけで嬉しい!て言っていたのをTV番組を見たよ。苦境にいる人って、何をしてくれなくても、そばに寄り添っていてくれる人がいれば救われるってことだと思うよ。私は僅かな支援金を赤十字社に送ったけど、その後はすっかり忘れて自分の生活だけを考えているんだから、3年間もアフリカの原住民と苦労を共にした君はお釈迦様みたいなもんだよ。」

「そうでしょうかねぇ?」「そうだとも!」
と言い合って2人でアンコール・ビールの入ったマグを捧げて乾杯しました。

シェムリアップ最後の日、アンコールワットの日の出の見学に行くと、前日の仲間の若者3人と再会しました。
03299b.png
若い女性からは「お父さん」と呼ばれ、喜んでいいやら悲しんでいいやら。

ま、皆さん、帰国したら新たな人生を、新たな職場で、明るく元気にスタートして下さい!

で、ご紹介した写真や記事内容は、個人情報に触れるのですが、ブログに載せても気にしない、と気前よく事前承認を戴いていますので、世の中には、こんな人もいるんだなあ、ってな具合に思っていただければそれで今回のブログの主旨は十分お伝えできたことになります。

最後になりますが、Wikiによればシェムリアップという名前の由来は次の通りです。
「この一帯は、何世紀もの間、シャム(現在のタイ王国)の領土かその王権の属国であった。Siem Reap は直訳すれば「シャム人敗戦の地」で、17世紀にクメール人がシャムのアユタヤ王朝の軍隊に勝利し、かつての首都を奪回したことにちなむ。」

アンコールに生まれたクメール王朝はアンコール王朝とも呼ばれ、9世紀から15世紀まで東南アジアに存在したクメール人の王国です。次の地図は西暦900年頃の版図で赤い部分がクメール王朝です。今のカンボジアだけではなく、タイ、ベトナム、ラオスも勢力範囲においた強力な王朝でしたが、王都アンコールは、北からの異民族の襲撃と、付近の川底の低下による水田の荒廃もあって、1431年頃に放棄され、約250km南東に離れたプノンペンに王都が遷りました。
03654.png

Lyrics~Stand By Me-Ben E. King
https://www.youtube.com/watch?v=BTCfQ6Bb8QE
(完)
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

1枚目の写真の彫刻を施された岩、凄いですね!?
あら嫌だ~
「シバ神の象徴のリンガ」って・・・そうなんですね!?

>不幸せな時でも、無理してでも笑顔を造るようにしていれば、幸せな気分になれるっていいます
  ハイ、いつも実行しています。
  外相整えば内相自ずから熟す・・・というではありませんか!?
  
それにしても、おとうさん!
笑顔がこわばっていますよ~

monalisa | URL | 2015-04-19(Sun)21:01 [編集]


Re: タイトルなし

リンガは男性器(棒)と女性器(下の器)の組合せで、子孫繁栄の象徴だったのではないかと思います。ゾロアスター教では炎や羽根が生えた預言者プラヴァシが信仰の象徴ですが、ヒンドゥ教の方は性器となると発祥起源はゾロアスター教よりもヒンドゥ教の方が古いかも知れませんね。兎に角、子供が多くないと平和な老後は来ない、って構図だったのでしょう。

若い美女2人にお父さんと呼ばれる気分は、妙に中途半端でしたが、おじさんとお爺さんの中間と言えそうですから、可も不可もない妥当な結果かも。

mystery hunter | URL | 2015-04-20(Mon)09:55 [編集]