Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草37:人間の「異常行動」

5日前の3月24日、ドイツ格安航空会社ジャーマンウイングスのエアバスA320がフランスの山に墜落し150人が一瞬にして命を捨てることになりました。事故から5日後の今日、副操縦士が酷い鬱病で乗客を道連れに自殺したことが墜落原因とほぼ確定しました。世界にショックを与えたこの種の事故の再発を防ごうと、コックピットのドアの遮蔽方法や、2名体制で操縦中に1名がコックピットから離れる時は、別の1人を内部に入れる規則を導入する、などの対策が検討されているようです。

このような、直ぐに実施できる応急対策は必要だと思いますが、効果は少ないでしょう。というのは、操縦士の一人が飛行機を墜落させようとしたら、隣に人がいたって墜落させる方法はいくつもあると思われるからです。むしろ完全自動操縦にした方がましかもしれません。

今回の事故で改めて、世界は混沌としてきたなぁと思いました。個人の意思が尊重され、能力差による貧富差が当然視され、開放的で多様な生活スタイルが定着してきて、落ちこぼれや利己主義的な人は増え、彼らが武器を入手したり、自暴自棄になったり、国家権力を握ったりすることでトラブルは起きやすくなりました。このような社会を創り出したのは私たち人間であり、問題を起こすのも私たち人間です。

昔、システム・ダイナミックスという発想がありました、今も研究されているかも知れません。システム、つまり我々が生活している社会、はダイナミックに動いている。その動きに影響を与える要素は何か、それらはどんな条件下でどう影響し合うのか、更には、要素自体の変質、分裂、統合はどんな条件下で起こり得て、その結果はシステムをどう変えていくのか。これをコンピュータで分析し、未来予測しようという考えです。

例えば、世界中の人々の個人情報や行動様式をコンピュータに入れ、これらの人々で構成されている社会が1年後、2年後、どうなっているのか、を予測しようという発想です。

コンピュータやそれを操作する人間の能力は限界がありますから、60億人の細かなデータをコンピュータに入力することなど出来ないし、仮にできても、何が何にどんな効果をどのくらい与えるか?その結果、システム(社会)がどう変わり、それが再び個々人にどう作用しどう変質させていくか?といったアルゴリズム(論理式)やプログラムを創ることは容易ではないので、結局はプログラムを創り出す人の能力が及ぶ範囲に社会システムを単純化するしかないのですが、このシステム・ダイナミックスを使って世界情勢や経済動向の予測が可能になったという話はまだ聞いていません。気象予測はスーパーコンピューターでかなりの精度で行えるようになりましたが、社会は人間という、発想と行動が理解困難な動物が関与しているのでスーパーコンピューターをもってしても予測不能です。

移動手段や通信手段の発達で世界は小さくなりました。国の垣根も低くなりつつあります。この影響もあって価値観や思想の多様化も進んでいます。その結果、相違は拡大し、紛争が起き易くなることが想定されます。世界のどこで起きる紛争であれ、それは進む国際化の中で、誰もが無関係ではいられないし、無関心でいては良い結果が得られるとは思えません。ならば何をするか?

システム・ダイナミックスではありませんが、世界の60億人もの人によって世界情勢が決まるのですから自分一人が何かしても世界は変わらないと考えて何もしない、つまりは何が起きてもそれに従う、受け入れる、としたら、それは自分の考えで社会を変えることを放棄することに他なりません。こういう人は何が起きても愚痴など言わず、粛々(しゅくしゅく)と従わねばなりません。(話が飛びますが、昨日4月5日、菅官房長官と沖縄の翁長県知事の初めての会談があり、翁長さんは「官房長官が粛々という言葉を使えば使う程、沖縄県民の心は日本政府から離れていくのですよ。」と言っていましたが、まさにその通りだと思います。菅さんは沖縄県民の気持ちを無視しているか、理解する能力を持っていないか、のいずれかでしょう。)

しかし「世の中がどうなっても受け入れるから私は何をするつもりもないよ、何をしたってどうせ価値は無いし」と考えるのは、世の中を自分の思い通りにしたいと画策する人を増長させるだけですから、癪(しゃく)ですね、私は!そこで私は、出来る範囲で、合法の範囲で、自分の思いに沿わない社会に歯向かうことにしています。なぁに、大それたことをするわけではありません、嫌な政党とは別の主張をする政党に、老齢の政治家よりも若い政治家に投票する、っていうだけの話です。

ところで、今回の話はドイツの航空機の副操縦士の身勝手な自殺で罪も無い大勢の乗客が死ぬことになったが、このような不幸が二度と起きないようにするにはどうしたらよいか、を考えてみることから始まったのですが、話があちこち飛び過ぎました。ここで強引にまとめたいと思います。

個人の力が作用しあって世の中が動いている。しかし個人の力は小さいから、世の中がどうなろうが何もせずに全てを受け入れる、という以外の選択肢として何があるのか?ということになります。

突然の結論で付いて行けないよ、と言われるかもしれませんが、世の中を棲み易くするには困っている人を減らす必要があると思います。そのためには、困っている人に手を貸すのは当然として、困っている人が自立できる援助をすることが一番効果的だと思います。自立した人が多い社会ほど安定した社会で、依存しないと生きられない人が多い社会ほど不安定だ、という考えです。

で、困っている人が自立するのを手助けする方法は何か?これはいろいろありますが、まずは困っている人が何で困っているのかを知ることですねぇ、言うまでもないことですが。つまり、困っている人に対する関心を持つ、その関心の度合いを深める、ということだと思います。

さてさて、いつものように締りのない結末になり恐縮です。墜落事故を起こした副操縦士には親身になって相談にのってくれる人がいなかったのではないか、と思うと返す返す残念です。事故で亡くなられた方々に哀悼の意を捧げ、終わります。

John Denver Take Me Home, Country Roads
https://www.youtube.com/watch?v=oTeUdJky9rY
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コメント


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mhさん、こんにちは~
バリ生活4日目。
一昨日からプール、ガゼボ、広々とした浴室のヴィラ泊です。
今日は、ウブドに向かいます。
バリは、日本の50~60年前の風景を彷彿させる処。
ホッとします。20年通い詰めている人の気持ちが分かります。

ドイツの格安航空会社(LCC)ジャーマンウィングスの旅客機が
フランスの 山中に墜落。
思い起こせば、日本では機長による「逆噴射」が原因となった
1982年の日本航空機 羽田沖墜落事故があります~ね。

ルビッツ氏の自宅からは「勤務不可」を指示する医師の診断書が破られた状態で発見され、会社に精神疾患を隠していた可能性が浮上していましたね。

精神面のトラブルは、なかなか人知でもコンピューターでも
計り知れないほど複雑。

>困っている人が自立するのを手助けする方法は何か?
  個人情報が厳しくなっている昨今
  本人が訴えない限り
  なかなか困っている人の心理状態まで踏み込めない昨今です。
  
>困っている人に対する関心を持つ、その関心の度合いを深める、ということだと思います。
  仕事柄、『自立支援』という制度を利用している人々に接します。
  利用者は、自分の置かれている立場をオープンにしているからいいですが、
  それすらできない人は、可哀想ですね。
  
トラブルを持っている人が、薬など使わずに
相談する機関、相談する人がいると・・・いいですね。
主人は、リタイヤ後は、『精神対話士』という資格を取って、
困っている人の相談相手・・・と言う仕事をしています。

彼らは、クライアントに寄り添って話を聞く・・・のであって
けっして、ああしろこうしろ・・・などというアドバイスはしないのだそうです。
トラブルを抱えている人の迷路の出口を一緒に探す・・・それは時間がかかります。
『時間が薬』なのです。
気の長いお付き合いです。

「幸せは、いつも自分の心が決める」・・・という相田みつをの言葉~大好きです。
そして、困難に立ち向かった時は「修行」だと思い~
99歳で書いた中山一政の力強い「正念場」の文字が思い浮かびます。

『一生青春、一生勉強。そして一生感動」です。

mhさんは、ご自分が困った時の解決法はなんですか?

monalisa | URL | 2015-05-17(Sun)08:35 [編集]


Re: タイトルなし

バリ旅行お疲れ様です。
ビールを浴びるほど飲んで、ヤシの木陰のバリ・ハウスでウツラウツラしながらマッサージしてもらうのが楽園での至福の時の過ごし方で、暑い中、あちこち歩き回るのは次善の対応でしょう。
相田みつをの「幸せはいつも自分の心が決める」っていうのは、まったく正しいと思いますね。我が尊敬するお釈迦様の教えに忠実な言葉です!諸行無常だし、因果応報ですから、現実は排除せず全て受け入れて、その上で出来得る対策を考えるってのが道理でしょう。自分だけで考えてもうまくいかなければ人にも訊いてみる、ってのが次善の策ですがこれも捨てがたい。で話は飛びますが、私も6月はパキスタンのガンダーラ、フンザ、中国のカシュガルに行って至福の時を過ごすことが確定しました。バクトリア王国で生まれた仏教やアレキサンダー大王の子孫たちが暮らすフンザ、ウイグル人の町カシュガル。Youtubeのフィルムも下見を終え、ブログ化を終え、準備バッチリです。

mystery hunter | URL | 2015-05-17(Sun)09:35 [編集]