Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草41:AIIBへの対応は?

今日は4月20日。TVワイドショーではAIIBアジア・インフラ投資銀行(Asian Infrastructure Investment Bank:AIIB)が話題になっています。AIIBは中国主導の国際銀行で、フランス、イギリス、ドイツは設立に賛同して仲間に加わることを表明していますが、米国、カナダ、日本は態度を保留しています。日本の経済界は、加わらなければ日本企業が東南アジアなどでビジネスチャンスを失うことになる、と懸念しているとのこと。

あるコメンテーターは「銀行の設立目的に“中国による、中国のための”って書いてある」と言ってましたが、本当なんですかねぇ?念のため、ネットで確認してみましたが、具体的に決まっていることは少なく、設立目的すら明文化されていないようです。恐らく“中国による、中国のための”は事実ではなく中傷ではないでしょうか。

しかし、先進7ヶ国会議で「不透明なAIIBへの参加は慎重にしよう(参加を見送ろう)」と決めたにもかかわらず、イギリス、フランス、ドイツが参加を表明したことで、アメリカや日本は浮足立っている感があります。欧州の先進3カ国が参加を決めたのは、中国国内での3ヶ国の利益を確保するには中国に従う姿勢を示す必要がある、と考えたからではないか、と言われています。つまり、もしAIIBに参加しなければ、今後、その国から中国への設備投資は制約する、または拒絶する、という嫌がらせを受ける恐れあり、と考え、大きな消費市場の中国から締め出されるのは困るから、ここは中国の顔を立てておこう、という考えのようです。

日本の経済界も中国市場での嫌がらせを避けるためAIIBへの参加を暗に支持しているようですが、日本政府もマスコミも心配しているように、中国がAIIBの投資決定権を握って、投資方針や投資事業への参加企業の決定で中国の考えや企業を最優先する可能性は無視できないし、AIIDがお金を貸し付けても、それを使った事業で採算割れすれば、貸付金が焦げ付いて、返してもらえなくなる恐れがあって、それを回避する経営能力が中国には蓄積されていないから、AIIDに日本が投資するのは危険だ、という見方も的を射ているように思います、これまでの中国のやり方を見ていると。

はっきり言えば、中国のように信用できない国が指導権を持つ銀行には投資できないよ、ってことですが、さすがに国際的関係を考えると、そんなことはおくびにも出せません。
(mh“おくび”って何か確認したら“げっぷ”っていう意味でした!)
ということで面と向かって非難することをせず、信用ならないとか、中国に偏った投資になるのではないだろうかとか、運営が不透明だとか、まだ始まってもいないし運営綱領すら決まっていないうちからAIIBをこき下ろすような中傷を無責任に言いまくっているマスコミや政府のやり方っていうのは、どうも男らしくなくて、卑怯(ひきょう)で、好きになれません。

そんなにグズグズ言ってるのなら、入らなくていいよ!って中国から言われるはめに陥(おちい)るのは自明の理ですが、日本に言わせれば、もともと参加するつもりなんかないんだよ!ってことになるのでしょう。だったら、グジュグジュ言う必要はなく、静観していれば好いではないですか!!!日本政府や日本のマスコミの、こういった態度は、私みたいに単純な男には全く理解できません。

中国が他国の繁栄を優先することは考えられないと思います。数日前、たまたまラオスの開発事業の特集をTVで見ました。中国国境に近いラオスの小さな村に中国の援助でカジノの町が造られ、一時は大勢の中国人観光客(ギャンブラー)もやって来て、ミニ・ラスベガス(規模はアメリカの千分の1以下でしょう)が出来上がったが、今は閑古鳥が鳴いていて、建物は荒れ放題という有様でした。更には、ラオスを流れるメコン川でのダム建設、ラオスの首都ヴィエンチャンの近の一大リゾート建設、といった大型プロジェクトが進行中で、工事は中国人が指揮し、作業者も中国人が多く、中国の田舎で中国人が一大建築事業を進めているような印象を持ちました。工事サイトの近くで暮らすラオス人にインタビューしていましたが、彼等は、何の恩恵も受けていないし、生活が脅かされるだけでは、と心配していました。

ラオスに対する日本人の関心は薄いと思いますので、念のため政治体制を確認しておきましょう。
wikiラオス;政治
憲法の前文で「人民民主主義」を謳い、第3条では「ラオス人民革命党を主軸とする政治制度」と規定されているなど、マルクス・レーニン主義を掲げるラオス人民革命党による社会主義国型の一党独裁制(一党制)が敷かれている。政府の政策決定は、9人で構成される党の政治局と、49人で構成される党の中央委員会において決定される。特に重要な政策に関しては、さらに大臣の会議で審議される。

つまり共産党の軍事政権が実権を握っているのです。中国よりも非民主的な国家で、アジアでは最貧国の一つになっています。2011年度一人当たりGDPランキングでは、日本17位(46千ドル)、中国90位(5千ドル)、でラオスは143位(1千ドル)です。
因みに1位から5位は次の通りでした。1位 ルクセンブルク(115千ドル)、2位 カタール(98千ドル)、3位 ノルウェー(97千ドル)、4位 スイス(83千ドル)、5位 オーストラリア(66千ドル)

で、言いたいことは何かというと、中国がラオスで建築を進めている、カジノの町、ダム、リゾートの建設費用は、推定ですが、中国がラオスに貸し付け、中国の企業に工事を発注し、完成したものはラオスが使って、そこから生まれた利益の一部で中国に返そう、っていう計画だと思います。しかし、カジノは中国国境近くのジャングルというか高地に突然生まれた町で、今では住民は極くわずか。ダムは発電で利益が出るでしょうが、電気以外の効果、例えば耕作地の拡大、がなければ電気代だけで建設費用を返還するのはとても無理でしょう。リゾート地に至っては、ラオスの中流階級が買える売価になるとは思えず、ひょっとすると軍部トップが住む天国のようなタウンになるのではないかと思いますが、その場合は住宅費は国費で、つまり税金で、賄われるでしょうから、ラオス国民の負担ばかりが増えていくのです。
そしてとうとう、中国は、借金の肩代わりとして、ラオスの国土を中国化していくことになるかも知れません。考えると、ラオス国民にとっては自国の共産党軍事政権より中国の共産党非軍事政権の傘下に入る方が幸せかもしれませんから、一概にラオスの中国化が悪いとは言えませんが、こういった出来事がAIIBによって加速する可能性は高いと見た方がよいでしょう。

それを、日本のマスコミが言うように、AIIBに参加して内部から監視すべきだ、という考えは子供じみていると思います。中国の力はもっと大きく、AIIBでの出資比率も断トツに多いでしょうから、日本が脇から口出ししたって動じるとは思えません。
このような中国の独善的行動は事前に予想されているにも拘わらず、中国周辺各国はAIIDへの参加を決めています。彼等は、いろいろリスクはあるが、とにかくAIIDから自国に投資を引き出したいと考えているのです。

日本は、中国と比べれば口先だけでお金は出さない国になっています。そこへいくと、カジノだって何だって、当の政府が望めば屁理屈を並べずに直ぐお金を出してくれる中国は、日本なんかよりもずっと友好的に見えるに違いありません。

こうして、世界の経済は、良きにつけ悪しきにつけ、中国を中心に動いていきます。そんな動きに対する我が国の方針は何か?それは日本自らが考えて実行することであって、中国がどうだ、こうだ、と批判し非難する態度は不甲斐ない上にみっともない!と私は思うのです。

Rita Coolidge - All Time High
https://www.youtube.com/watch?v=jnoViygYv68
(完)
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