Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草42:r>gとお釈迦様

今日は4月29日、2006年まで「みどりの日」でしたが「昭和の日」になり、みどりの日は5月4日に移りました。何はともあれ祝日が増えたってことで、どちらかと言えば働き過ぎの日本人が大っぴらに休める日が増えるのは人生を楽しむチャンスが増えるってことだと思いますので、ご同慶の至りです。

で、新聞を見ると自民党の小渕優子衆議の元秘書で群馬県中之条町の前町長折田氏と小渕議員の資金管理団体の未来産業研究会が、収支報告に1億円を意図的に記載しなかったことで在宅起訴された、とありました。小渕議員は「政治的、道義的責任を痛感している」とコメントしたとのこと。

かねがね、ブログの中で政治家の世襲傾向や国民不在の自己都合主義について愚痴ってきましたが、多額の政治資金を脱税したり悪用したり私物化したりする政治家が多い中にあって、小渕優子議員の今回の事件はどんな構図なんでしょうかねぇ。かわいい顔つきで態度や発言は清廉・潔白っていう様子ですから、今回の不祥事は小渕優子議員の父親だった元総理小渕恵三氏が作った政治資金運用組織が、元親分の娘の優子氏(姫と呼ばれていたようです!)のために1億円の政治資金を隠したってことで、優子氏は知らなかったのかも知れませんが、ってことは優子議員にとって1億円は「はした金」で関心もなかったってことでしょう?そうでないと言うのなら、優子氏の意向で資金隠しが行われていたということでしょうが・・・その可能性もゼロではありませんねぇ。

政治家、言い換えると国のリーダー、は日本だけでなく、世界中で我が物放題に振る舞っているのではないかと思います。米国がテロ支援国家に指定し経済封鎖していたキューバ共和国は近々、米国と国交を回復するようですが、国のリーダー(国家評議会議長)のラウル・カストロ氏は前議長のフィデル・カストロ氏の弟です。安倍首相は岸信介氏や佐藤栄作氏など首相経験を持つ家系の生まれだし、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)は金日成(キムイルソン)の孫にして金正日(キムジョンイル)の子供だし、エジプトやミャンマーやタイやラオスなんかでは軍事政権がリーダーとして居座っています。アラブ諸国やブルネイなどでは王族が国家リーダーを継承し続けて選挙すら行われません。韓国の朴 槿惠(パク・クネ)大統領も故朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の子供だし、ロシアのプーチン大統領は退任後、一呼吸おいてから再度、大統領になっているし・・・

で、今回のブログの主題「r>gとお釈迦様」と、ダラダラ書き連ねた「国家リーダーの居座り性向」の関係はなにかってことですが・・・

r>gはフランスの経済学者トマ・ピケティ氏の「21世紀の資本」で有名になった不等式です。
rは資本収益率、gは経済成長率で、経済成長率gより資本収益率rは大きいという公式です。言い換えると「貧富の格差は広がっていく」という指摘です。

ピケティ氏の理論は今年の1月に日本でも話題になり、皆さんもTVや本でご承知かと思います。彼が示した不等式は、世界各国の何十年、何百年にも渡る経済データーをrとgに着目して整理した結果から得られた結論です。

彼が行った代表的なデーター整理は次の通りです。国民を所得額の大きい順に並べ、上位1%の人の所得合計が国民所得合計の何%になるか、を国別、時代別にグラフ化してみたのです。
国民の所得上位1%が国民所得の90%を握る国は、所得上位1%が国民所得の10%を握る国と比べれば貧富の差が大きいということはご理解頂けるでしょう。

所得上位1%の人が牛耳っている国民所得の率(%)が年々大きくなっているとしたら貧富の差が拡大している、つまりr>gです。で、ピケティ氏が調べた結果、どうも、どの国でもr>gが成り立つ、つまり、どの国でも貧富の差は拡大しているってことです。

ネットで調べたら、ひょっとすると日本は例外で、格差は拡大していないのでは?との記事がありました。その主張の根拠は次のデーターです。
02895.png
青い線はアメリカで、赤が日本です。
アメリカを見ると、第二次大戦後、右肩上がりで、2010年頃になると、国民の1%が所有する所得は国民総所得の20%近くあります。つまり国民1%の人の平均年収は、残る99%の国民の平均年収の約25倍ある、ということです((20÷1)÷(80÷99)=25)。
で日本は、というと10%で横ばいです。1%の人が10%の所得、ってことは平均的高額所得者の所得は平均的低額所得者の11倍となります。

日本が横ばいか?はデーターの信憑性が不明なので何とも言えませんが、今後も横ばいか?という問いかけに対しては、私は断固として「No!」と主張しますねぇ。つまりピケティ氏の指摘通り、日本でも所得格差は拡大していくしかないと思います、残念ながら。

所得で格差が拡大する原因の一つが教育です。お金持ちほど教育環境は充実していて、貧しければ学校すら行けないから読み書きや簡単な計算すらできない、となれば、貧しい人は誰でもできる肉体労働をするしかありません。誰でもできる仕事っていうことになると給料はどうしても低いんですね。すると、その人の子供は、また不十分な教育環境しか準備してもらえないことになって、肉体労働にしかつけなくなり、所得は低く、ってことが繰り返されると低所得者の家系はいつまでたってもそこを脱出できない、って構図です。

勿論、そうでないこともあるでしょう。低所得者からも素晴らしい頭脳の人が現れて、素晴らしい成果を上げ、よって莫大な所得を得るってことだって事実あります。しかし、それは例外で、平均的に見れば、ピケティ氏の指摘「r>g」は正しいと思います。何故なら、それこそが我が尊敬すべきお釈迦様の指摘したところだと思うからです。

人間は欲望を捨て去ることがなかなか出来ません。欲望を満たすと、更に次の欲望が生まれ、どんどんと膨らんでいきます。一度リーダーのうまみを味わうと忘れることが出来ずに更に次を求めます。そして掴んだ権力は出来れば永遠に保持し続けたいと願うのです。

しかしそれは駄目なんですねぇ。誰も寿命ってものがあって、永遠に生きることは出来ません。権力のトップに立つのは早くて50歳くらいでしょう。キューバのカストロ前議長(89歳)ですらたった32年間トップの座に居座っただけです。諸行無常、盛者必衰、時は移りリーダーの家系もいつかは落ちぶれてしまうのです。

そんな世の中に暮らしていては心の平穏は得られない!ってことでお釈迦様は欲を捨てて出家したのですが、出家する度胸や能力がない我々凡人はどうしたらよいのか?リーダーなんかに立候補しない、って考えもあります。リーダーになっても成功報酬を求めない、ってやり方もあります。お金持ちにならなくても家族や友達と楽しく暮らす方法を見つければ、お金ばっかり追求する政治家なんかより幸せに暮らせることは請け合っても好いです。

「足るを知る」とはお釈迦様か孔子先生のお言葉ではなかろうかと思いますが、今、健康に生きていることに満足し、不幸にして病床にいても家族や仲間がいてくれることを幸せだと思うことができれば、貧富の差なんて気にすることは全くありません。

とかなんとか、偉そうな戯言(たわごと)を並べてみたものの、6月のパミール高原大縦断旅行が定員8人のところ6人集まっただけだが決行する、とS旅行社から連絡あり、さてお小遣いをどこから捻出するか、と算段し始めたところで「やっぱ、お金はもう少しあっても邪魔にはならないかな?」と思い始めています。(このブログは6月19日公開予定でパミール高原横断に旅立つ日です!)

Peter, Paul and Mary - Blowing in the Wind
https://www.youtube.com/watch?v=Ld6fAO4idaI
(完)
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