Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

文明の起源は何?(BBC-TVより)


お知らせ:
このブログに張り付けておいた写真は手違いで消去してしまいました。
保管しておいたpdfから再生したブログはライブドアのブログに張り付けておきましたので
もしご関心がございましたら、つぎのURLでご確認下さい。
http://blog.livedoor.jp/mysteryhunter/preview/edit/acde36e0d8864ff9fd99cc90e9fba9cd
<なおライブドアブログのホームページURLは下記です。
http://blog.livedoor.jp/mysteryhunter/

文明の起源は何か?
(What is the origin of the civilization?)


来月(2月)訪問するペルー、ボリビアについて調べていた時にYoutubeで見つけたBBC(英国放送協会)のドキュメンタリー番組を紹介しましょう。
タイトル; Once Upon A Time In Peru--BBC TV Special
whttp://www.youtube.com/watch?v=qDmm-MymkSkhat force gave to the civilization?

ペルー太平洋側の砂漠地帯を流れる川のそばで発見されたCaral(カラル)遺跡の発掘を進める女性考古学者とその仲間を追った記録映画です。
ペルーの首都Limaの北北西140km、太平洋岸から17kmの場所で1994年に見つかりました。BBCの撮影開始は2001年です。On-airは2003年頃か?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界文明の発祥地は6つに絞られています。
(エジプト/メソポタミア/インダス/中国/マヤ/ペルー)
1文明発祥地
             (上図:Google Earthで作成しました。)
これらの場所はMother City(母なる都市)と呼ばれます。
(MysteryHunter注:中国の文明は、かつて黄河文明と呼ばれていました。最近は中国文明と呼ぶのが一般的のようです。遺跡が揚子江付近にも分布しているためです。)
   
文明の発祥地に共通するものがあります。
   暦の概念、暦作成の計算能力
   記号・文字(岩などに刻印された絵文字や記号)
2カレンダー文字

   数字記号・陶器
3記号土器

   金属器・大型施設(Monumental Architecture:ピラミッドなど)
4金属器モニュメント

勿論、川、水も発祥地に欠かせない条件ですが十分条件ではありません。  
   
   What is the origin of the civilization?
   文明の源は何か?

   How does it happen? When does it happen?
   Why does it happen?
   文明はどのように、いつ、なぜ発生するのか?

   crossing the great(historic) divide:偉大な(歴史的)断絶を渡る!
   the missing link:失われた連結輪(リンク)!

   平穏な生活を捨て、必ずしも必要ではない文明に踏み出したのは何故?
   リーダが生まれ、都市ができ、組織的な社会を構成し始めたのは何故?
   大きな建造物、文字、記号などが現れたのは何故?


これらは考古学者にとって重大な関心事の一つです。

多くの考古学者は次のように考えています。
    文明誕生のきっかけは「争い(Warfare)」だ。
    身を守るため、リーダを核とする組織を生み都市形成に至った。


しかし、この仮説が正しいという証拠や理論はまだ十分ではありません。
  
1994年、ペルー人考古学者ルース・シャーディ(1946年生;下の写真)が首都Lima近くのCaralで不思議な山に気づき、ペルー軍の支援を受けて海外の考古学者らと共に発掘を始めました。
5考古学者
6軍隊による発掘

山はピラミッドでした。
7ピラミッド発掘

祈祷場と思われる円形遺跡も見つかりました。
8円形祈祷場

石器も見つかりました。土器や金属器は見つかっていません。
9石器発見

とうとう、草で作られた縄のようなものを見つけました。
10縄発掘

この縄を放射性炭素年代測定法で分析すれば、年代が判ります。
10Carbon-dating
分析の結果、2、600年前の縄だと判りました。南米で一番古い遺跡です!

しかし、文明発生のきっかけだったはずの、争いの痕跡―惨殺死骸や武器―が見つかりません。
(下の写真は参考例です。Caralで見つかったものではありません。)
11殺戮死体

争いの痕跡を求めて発掘を続けると、コンドルの骨で出来た笛、沢山の綿の種、綿の織物などが見つかりました。
12コンドル骨笛
13綿の種、織物

炭素年代測定法で調べたら5千年前の綿と判明しました。
   エジプト文明と同じ頃に生まれた、世界でも古い文明だったのです!

Caralから30km離れた海辺の遺跡で綿の魚網が見つかりました。
Caralの畑で作られた綿が使われたに違いありません。
fishing-net field

熱帯雨林から来たと思われる、祈祷師がトランス状態に入るための麻薬、アンデス山地のトウモロコシ、海水魚の骨、なども見つかりました。

考古学者は結論を出しました。
  Caralは商業・農業都市だった。
  川を灌漑して畑を造り、収穫した野菜や綿を、太平洋海岸の漁村、
  アンデス山中の農村、アマゾン熱帯雨林の村などで採れる、魚、トウモロコシ、
  コカ、などと交換して文明を育んでいった。
  殺し合いの跡は全く見当たらない。
  争いを文明の起源とする説は、少なくともCaralには当てはまらない!

そろそろ発掘も終わろうかという時、小さな穴が見つかりました。
草で出来た包みがあり、中には骨が入っていました。
15骨の発見

殺戮か?それとも南米で顕著な人身御供(Human Sacrifice)の犠牲者か?
16人身御供、装飾具

調べると生後2ヶ月の子供の骨でした。
一緒に埋葬された石のビーズも見つかりました。愛情の現れなのでしょう。

やはり、Caralは、紛争からでなく、農業・商業から生まれた文明都市でした。
5千年前の古い昔に生まれ、1千年以上の間、平和都市として栄えたのです。

caral-location.png
18コラル全景
19コラル拡大
上はGoogle-Earth,下はBBCのCG映像です。
20コラル当時想像図

(完)
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する