Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草53:軽飛行機の墜落

7月26日、東京・調布市の住宅街に小型飛行機が墜落し、3人が死亡した事故については、皆さんもご存知でしょう。事故から1週間以上を過ぎた今日(8月4日)、落下は十分な浮力が得られなかったためだろうとの結論になっています。飛行機と乗客、荷物、燃料の全てを含む重量が浮遊可能な重量の2トンを超えていた可能性があるようです。空気抵抗を減らそうと車輪の格納も通常よりも早めに行われていたとの話もありました。恐らく、離陸しようと滑走路を走行していたけれど思うように速度が上がらず、だったら離陸を諦めればよかったのに、フラップなどを操作して無理やりに離陸し、空気抵抗を減らすために車輪を格納しても、いつまでも加速が出来ず、徐々に落下して住宅に墜落してしまった、ということのようです。

単純に考えれば、離陸前の速度が速い程、離陸後の飛行に有利ですから、十分な滑走をとってから離陸すべきだと思いますが、今回はこの逆で、早目に離陸したようですねぇ。長い距離を走って、もし離陸できなかったら、滑走路の端のフェンスに突っ込んでしまうので、早目の離陸を選んだとすれば、この時点で判断ミスがあったことになります。いつもほどの加速が得られないなら、離陸を中止するという判断があってしかるべきでした。また今日付けのネット新聞には次の記事がありました。

「小型機墜落:滑走路160m不足 マニュアル明示」
毎日新聞 2015年07月31日 09時45分
 東京都調布10+件市の住宅街に小型飛行機が墜落し8人が死傷した事故で、この小型機が離陸可能な最大重量で離陸する場合、当時の気象条件では約960メートルの滑走距離が必要とされていることが分かった。メーカーが出している操縦マニュアルで明示されていた。小型機は上限に近い重量で飛行したとみられるが、調布飛行場の滑走路は全長約800メートルしかなかった。同飛行場での離陸が極めて危険だったことがうかがえる。

きっと、亡くなった機長も、滑走路の途中で、離陸を諦めるか、早目に機体を浮遊させ空気抵抗を下げて浮力を得るか、の2者択一で悩んだのではないかと思いますが、結果から見れば、選択を間違えたことは明らかです。離陸を諦め、その結果フェンスに突っ込んだとしても住宅に落下するより被害は少なかったのです。

このように、ギリギリの時点での二者択一は、誰もが経験する試練だと思いますが、その時、どう対処すればいいのでしょう。それこそケースbyケースですが、今回の墜落事故を例に取れば、明らかに離陸を諦めるべきだったのです。判断に悩む余地などなかったはずで結論は決まっていたんです、離陸は止めるべきだった!!!

しかし、そうしなかったのは、離陸すべきか離陸を中止すべきかの明確な判断基準が定められていなかったか、基準を失念または無視していた、のいずれかでしょう。

今回の事故を教訓とするなら、二者択一のいろいろなケースを想定し、事前にシミュレーションしておくことが効果的だと言えるでしょう。飛行機が離陸すべきか離陸を諦めるべきかの判断は、飛行機にとっては重要な事であり、当然、何らかの判断基準があって、機長は誰でも想定訓練をしていたと思います。とすると、今回の事故機の機長は、これを失念するか軽視し、結果として無視したのだと思います。

安全に関する基準や規則を決めていても、忘れたり無視したりするなら、事故で怪我をしても死亡しても文句を言える筋合いではありませんが、今回は関係のない住民を巻き添えにしていますから機長の責任は重大です。

こう考えてくると、少なくとも安全に関する基準は明確に定めて置き、これを守ることが必要だと言う結論になります。赤信号は渡らない、という規則は立派で、これを守る人は立派です。私の場合は、赤でも道路上に走っている車が見えなければ渡ることも出来る、を準規則としていますが、近くに子供が入る時は、そんなはしたないことはせず青になるまでじっと待つことを規則としていますし、青でも、車が来ている時は気を付けながら渡る、というのも規則にしていますから、信号のある道路を渡るか渡らないかは極めて明白です。

しかし、規則を決めていないケースだって出てくるんですねぇ、集団的自衛権ではないですが。今もNHKで放映している参議院の特別委員会で安倍首相や中谷防衛大臣が元社会党首の福島女史の質問に答えていて「他国に対する武力攻撃でも我が国に対する攻撃と判断できる場合は」などと言っていますが、どんなケースがあるのか、その時にならないと判らないし、それが武力で守らねばならぬほど重大な攻撃かも、それこそケースbyケースで判らないんですねえ。従って議論がかみ合いません。

このような際限がない想定外事項に対処する時は、安全サイドを選ぶというのが後悔を最小にする基本だと思います。信号を渡るか渡らないか、悩んだら渡らない方を選ぶのです。しかし今回の集団的自衛権は悩んだら攻撃する、って方を選ぼうとしているのではないかと邪推したくなります。違憲ではないと自民党は主張しているし、集団的自衛権に関しては礒崎陽輔首相補佐官が「法的安定性は関係ない」つまり「憲法は無視しても好い」と述べたばかりだし・・・

何度も言いましたが、訳の分からない不確定性の時代に暮らしていると、やはり自分の身は自分で守ることが重要です。訳の分からない国会に全てを委ねる訳には行きません。議員になっても自分のことしか考えない人、困っている人を助けようとしない人、には投票しないようにしましょう。ってなことを言い出すと、投票したい人がいなくなっちゃう恐れもありますから、困ったものですねえ。やっぱ、議員数削減が集団的自衛権より優先されるべき課題だと思います!
The Mamas & The Papas - California Dreamin' Lyrics
https://www.youtube.com/watch?v=aQ53_yJ7tKw
(完)
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