Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

ナイル川の不思議の答え


お知らせ:
このブログに張り付けておいた写真は手違いで消去してしまいました。
保管しておいたpdfから再生したブログはライブドアのブログに張り付けておきましたので
もしご関心がございましたら、つぎのURLでご確認下さい。
http://blog.livedoor.jp/mysteryhunter/preview/edit/837b61a77a9ac2adf168029ec0b2cb0d
なおライブドアブログのホームページURLは下記です。
http://blog.livedoor.jp/mysteryhunter/

<ナイル川の不思議な質問の答え>  2014年2月 Mystery Hunter

私の答えをご披露する前に、1月31日公開の質問編でふれた「ギネスに世界一短い川」が登録されているか?について判ったことをご紹介しましょう。
GoogleでGuinness(ギネスと仮名でもOK)をキーワードに検索したら、英語版のギネスホームページが見つかりました。日本語のホームページが出てきたら中央上方の言語選択枠で英語を選択してください。
guinness HP
この検索ウィンドウにshortestと入れると沢山の最短が出てきます。

残念というか、やっぱりですが、最短の川はリストアップされていませんでした。

最短の「通り」(Shortest Street)がありましたので写真で紹介します。
(写真はGoogle-Earthのストリートビューから入手しました)
Ebenezer-Place.png
どの「通り」かって?
写真中央の3階建てホテルの、こちらに向いた玄関の前の「通り」です!
ギネスによると長さ2.03m。1886年に名が付いています。
場所はスコットランド最北端近くのWickという小さな町です。

世界一長い川についてもGuinnessで調べました。
ナイル川でした。しかし「アマゾン川の河口をどこと定義するかによっては、アマゾン川が世界一長い川になる」とコメントがありました。

日本語版のギネスのHPでは世界一についての情報は入手できませんでした。
英語ならOKなのに日本語では教えてくれない、とひがんではいけないですね、調べられないというべきかもしれませんが、そういう情報って多いですね。
ギネスに、私のブログURLを紹介し、調べてもらえないか、お願いしておきました。
回答が届いたらみなさんにもご紹介します。

さて本題のナイル川の不思議な質問の答えです。

 「全長が2千kmを超える大河は世界に41河川もあるのに、
 ナイル川が一番長く、最も真っ直ぐに南から北に流れています!
 そのわけはなんでしょうか?」

 「本当なの?間違いないの?」
 「だとしても、わけなんかあるわけないでしょ!」

「ナイル川の不思議な質問」
 1)何故ナイルなの?
 2)本当に一番長いの?
 3)その上、最も直線的に北上しているなんて本当?
 4)何故そんな偶然が重なっているの?何か理由があるの?
  (いずれも全長2千km以上の大河41河川が比較対象です。)

以上が質問編でみなさんに投げ掛けた問題提起です。

よく見ると怪しげな質問ですよね?
内容が少ないくせに大袈裟な表現で質問が繰り返されています!


このような質問は疑ってかからねばいけません!
ミスリーディングの意図がプンプン匂います!

質問の本質は? 狙いは? 質問の論理展開に間違いないか?

まず質問にある「ナイル川が世界で一番長い」に着目してみましょう。

世界には沢山の川があり、当然、最も長い川は一つあるのです。
たまたま、その川は、偶然、ナイルと呼ばれていただけです。

この程度の内容を仰々しくいうのは怪しい質問の兆候です。
「ナイル」という名前自体が長さと関係する特別の意味を持っているわけなどなく、従って「ナイル川」の代わりに「サハラ川」という名前であっても不思議ではありませんでした。

実は「ナイル」はアフリカのある言語で「川」を意味する言葉です!
つまり「ナイル川」は「川・川」ということになります。
因みに「サハラ」は砂漠という意味で「サハラ砂漠」は「砂漠・砂漠」です!
インドネシアの東チモールは現地語で「チモール・チモール」で「東・東」です。

このように考えると「ナイル川という名の川が世界一長い」という文には特別な意味はほとんどないとも言えます。
重要なのは、ナイルと呼ばれる川が一番長くなった科学的理由です!

「ナイル川の不思議な質問」を科学的に記述し直すと次になります。
   「たまたまナイルと名付けられた川が世界で一番長い。」
   「同時に最も直線的に北上している川のようでもある。」
   「これらの指摘は事実か?」
   「としたら、地理学的気象学的理由は何か?」

次のレトリックも要注意です。
   「全長2千kmを超える41河川の中で最も長く、最も直線的に北上」

最も長い川は必ず一つあるので当たり前です。これは既に述べました。

「41河川もあって、ナイルが最も直線的に北上」との記述は、41の川の中でナイル川が最も特別な川だ、と暗示しています。
しかし、ここにまやかしが紛れています。

「最も直線的に北上」があるなら「最も直線的に南下」「最も直線的に東進」「最も直線的に西進」もあるはずです。
たまたま北上を取り上げただけで大して意味があるわけでもありません。
2千kmを超える41河川の中で、北上する川は確率的には4分の1と言えるので10河川程度のはずです。

質問編で紹介した「世界の大河図」(下図)を見て下さい。
北上する川、を河口が北を向いた川、に置き換えると、長さ順位を示す数字が赤で示される8河川(1,5,6,8,11,27,29,31)に絞られます。
41河川の5分の1ですが凡そ確率通りです。・・・当たり前のことですが。
05;atlas-river

つまり「北上」を条件としたら
  「41河川の中で一番直線的に北上する
というのはレトリックのトリック(?)で、
  「8河川の中で一番直線的に流れる
と控えめに言うのが科学的に正しい表現なのです。

今一度「ナイル川の不思議の質問」を科学的に記述し直してみましょう。
 「一番長い川があるのは当たり前だ。」
 「その川は偶然ナイル川と呼ばれていた。」
 「全長2千kmを超える川は世界に41ある。」
 「この中で‘北上’となると確率的に4分の1の10河川となる。」
 「地図で確認すると、河口が北にある川は8河川でほぼ理論通りだ。」
 「この8河川の中で、ナイルと呼ばれる川が最も直線的に流れている。」
 「このようになったについてはどんな理由が考えられるだろうか?」

02;nile from satelite

説明できる合理的な理由はあるのか?

あるのです!!!!6つの法則を使うと説明が付くのです!


法則-1:大河の水源は赤道または高山に存在する。

この法則が正しいことは、既出の「世界の大河図」でも一目瞭然です。

大河となるには豊富な水量の水源がどうしても必要です。
そのような水源はどこにあるのか?熱帯雨林帯と、万年雪を持つ高山帯です!
ナイルの上流は赤道直下で雨が多いのです!
08Climate.png

法則ー2:水は高い所から低い所に向かって流れる。
法則ー3:理想的な赤道帯から流れる水は南北いずれかの極に直進的に流れる。

09Oval-Globe.png
法則-2は解説する必要はないでしょう。

法則-3については次の通りです。
自転による遠心力で赤道半径は極半径より21km大きくなっています。
つまり地球は赤道帯が膨れた楕円形というか算盤玉のような形なのです。
よって、赤道に降る雨は、川となり南北の極に向かって真っ直ぐ流れるのです。

ナイル川水源はビクトリア湖に流れ込む川ですが、赤道直下です。
南側は山地だったので水は北極に向けて流れ出すことになったのです。

でも、同じ赤道にあるアマゾン川は極へ向かわずに東に流れていますね。
それは、地殻変動で理想楕円形ではなくなってしまったからなのです。(下図参)
10;Exception-Amazon

法則ー4:北上する川は北に河口がある。

これは「世界の大河図」(メルカトル図)で判ります。
長さランク数が赤の川は北上していて、河口は全て北にあります。

法則ー5:平地を流れる川は蛇行する

これも「世界の大河図」でわかります。

シベリア平原、北アメリカの北極海・ハドソン湾付近の平原、アマゾン流域の川を見て下さい。これら平原を流れる川は全て蛇行しています。直進しません。
石狩平野を流れる石狩川も、黄土平原を流れる黄河も蛇行しています。

川が平地で直進しないのは、山の尾根をつたい山頂から麓まで水を流そうとしても、どちらかの斜面に流れ落ちてしまう理屈と同じです。
「法則―5」は言わば「川に関するエントロピー増大の法則」です。
平地では蛇行するのが最も安定な状態なので、決して直進しないのです!

以上で、ナイル川が最も直線的に北上する川になったわけが解明されました。
つまり、他の川は6つの法則によって除外されてしまったのです。

しかし、ナイル川が最長の川になったわけについては、未だ謎です。

もし、水源から地中海沿岸までの距離が現在の距離より短かったら、例えば地中海の位置が今よりも南側に100kmづれていたら、ナイル川の長さはアマゾン川に及びませんでした。
が、もし地中海が形成されていなかったなら、ナイル川は、北海まで真っ直ぐ北上する、壮大な大河になっていたはずです!

     法則-6: 必然では説明できない偶然がある。

<結論>
ナイル川は、6つの法則で、世界で最も長く、真っ直ぐ北上することになったのです!!

<補足>
ナイル川は偶然ですが、アフリカ大地溝帯(Great Rift Valley:偉大な裂目の谷)の影響も受けています。
11;great-rift-valley
上の右側の図から判るように裂目(Rift)の左右は盛り上がって山地になります。

大地溝帯がナイル川水源を囲むように走っているので、水源から流れ出た水は北に流れるしかありません。中流はサハラ砂漠に突入しているのですが、サハラ砂漠は意外に標高が高いのです。サハラの反対には南北にほぼ直線的に伸びている大地溝帯の山地があるのですから、結局、山地の麓に沿って北に真っ直ぐ流れるのが最も安定でした。
ここでも法則―6「必然では説明でいない偶然」が作用し、ナイル川は北上することになったのです。

<参考>
水量では、ナイル川は長さ2位のアマゾン川の百分の一しかありません!
熱帯雨林気候帯とキリマンジャロ山系を水源に豊富な水量で流れ始めるナイル川ですが、下流域が砂漠地帯なので、水は地中と空中に拡散してしまうのです。
長さ2位、水量は断トツ1位、のアマゾン川はナイル同様に特別な川なのです。

最後に世界の分水界図をご紹介しましょう。
分水嶺に囲まれた地域(分水界)に降る雨は、分水嶺を超えて他の領域に流れることはありません。
ナイル分水界は南北に細長いことが判ります。
basins of the world

(終り)

追記:
2月はナイル川クルーズに出かけたいと思い、昨年から画策し始めました。
しかしエジプト情勢不安定でクルーズがキャンセルされたのでおあずけです。
不思議な問題は完成していたので今回、披露させて頂きました。
内容には根拠薄弱、眉唾物、信用ならぬ法則、もあってブログ公開はためらわれたのですが、パロディとしてなら好いかな?と思い投稿しました。
少しでも楽しんでもらえたら幸せです。
ナイル川クルーズの旅が確定したら、まともな謎を探してきたいと思います。

2月10日「チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議」を投稿します。
ご期待下さい。

(解答編:完)
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