Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

ガンジス川の不思議(1)

ガンジス川と聞けば「あぁ、インドの大河ね」と誰もが直ぐ応えることでしょう。少しインドに詳しければ、ヒンドゥ教徒にとって重要な川で、バラナシ(Varanasiワーラーナシーが正しい。日本ではベナレスとも)が聖地で、祭りにはインド中から人が集まってガンジス川で沐浴する処として有名だよね、って言うでしょう。
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Wiki;ガンジス川
ヒンディー語やサンスクリットではガンガー(गंगा)と呼び、これはヒンドゥー教の川の女神の名でもある。また漢語ではこれを音写し恒河(こうが、中国語音は Hénghéヘンホゥー)と呼ぶ。英語では the Ganges と呼び、これは和名の由来でもある。the Nile などと同様、それだけで完結する固有名であり、本来は Ganges River のような言い方はしない。

Wiki;ガンガー
ガンガー(Gaṅgā, गंगा, 恒河(ごうが))は、ヒンドゥー教に伝わる、ガンジス川を神格化した女神。現地のひとは、川自体も「ガンガー」と呼んでいる。「母なるガンガー(Gangamataji)」とも呼ばれる。乗り物(ヴァーハナ)はワニのクンビーラ。
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ワニ(クンビーラ)に乗ったガンガー女神。ニューデリー国立博物館蔵

神話によると、始めはガンガーはヴィシュヌ神の足の指から流れ出て、天界にあるブラフマーの町の周囲を周っていた。賢者バギーラタは、誤ってカピラ仙の怒りにふれ焼き殺された祖先の霊を浄化するために必要なガンガーの聖水を地上にもたらそうと、ヒマラヤ山中で修業を積んだ。ガンガー女神はその願いを受け入れたが、天界から地上へ落下するガンガーの奔流を受け止められるのはシヴァ神のみであると伝えた。バギーラタはカイラス山に赴きシヴァ神に祈りを捧げ願いを聞き届けられた。
(Kailash with Shivas Faceシバの顔を持つカイラス山:チベット)
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シヴァ神は地上に落下するガンガーを豊かな髪で受け止めヒマラヤ山中に注いだ。バギーラタの先祖の遺灰はその水で浄化され、霊は天国へ昇ることができた。それ以来、ガンガーは聖なる川として地上の人々に恵みをもたらし続けているとされる。
ガンジス川(ガンガー)は現在でも「聖なる川」としてヒンドゥー教徒の信仰の対象であり、この川の水で沐浴すればすべての罪は浄められ、死後の遺灰をこの川に流せば輪廻から解脱できると信じられている。
(Wiki完)
つまり、ガンジス川はヒンドゥ教徒にとってはガンガーという女神なんですね。生前(注)に何をしようが、沐浴すると全ての罪は浄められ、死後(注)に遺灰を川に流してもらえれば生前にどんな悪さをしていても輪廻を脱して天国に迎え入れられるっていうのですから、ご都合主義というか、身勝手な理屈もいいとこだと思います!

(注)「生前」とは生きている時のことなんですが、何故「生の前」と言うのか??この疑問は既にネットに投稿されていて、ベストアンサーは「死後との対比。死⇔生、後⇔前、で死後の反対だから生きている時を指す」でした。

ヒンドゥ教のこの身勝手な理屈を聞いて、数日前の11月28日に行われた昔の会社の仲間との定期情報交換会のテーマ「イスラム・中東」で話題になった死後の話を思い出しました。イスラム教では、生前に悪いことをしていると死後には地獄に落ちるんですね。これはキリスト教徒もおなじかと思います、最後の審判で裁かれますからね。イスラム教徒には地獄があると本心から信じている人が多いようですね。しかし、ついつい悪いことをしてしまい、地獄へ行かねばならぬという恐怖に駆られるのですが、この恐怖から逃れる方法があったんです。「ジハード」なんですね。聖戦と訳され、イスラムに対抗する異教の信者を殺害すれば聖戦すなわちジハードだから、死後は天国に行けるらしいです。イスラムの聖典クルアーン(コーラン)では殺人は禁止しているんですが、恐らくクルアーンの解釈の仕方だと思いますが、異教徒を殺すのは許されているんですね。ご都合主義もいいとこですが、集団的自衛権は違憲ではない、って論法も日本ではまかり通ってますからイスラム教徒だけを非難することはできません。

クルアーンで定められている、イスラム教徒がしなければならないことは5つ(五行、5柱)です。
1. 信仰告白(シャハーダ)
「アッラーフ(神)の他に神はなし。ムハンマドはアッラーフの使徒である。」とアラビア語で唱えること。
mh:アラビア語で言わないと御利益(ごりやく)はありません!
2. 礼拝(サラー)
カアバ(カアバ神殿)に向かって1日5回の礼拝を行う。1回目は夜明け、2回目は夜明け以降、3回目は影が自分の身長と同じになるまで(お昼)、4回目は日没から日がなくなるまで、最後は夜となっている。
(メッカのカアバ神殿)
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3. 喜捨(きしゃ;ザカート)
困窮者を助けるための義務的な喜捨。制度喜捨あるいは救貧税とも訳される。自由喜捨と制度喜捨がある。
4. 断食(だんじき;サウム)
ラマダーンの月の間、日の出から日没まで断食する。断食中は食べること、飲むこと、喫煙、性交が禁止される。
mh:日没してしまえば断食は無用です。
5. 巡礼(ハッジ)
メッカ(マッカ)への巡礼の事を指す。

そして6番目として奮闘努力(ジハード)があります。異教徒に対する戦い(聖戦)という解釈は過激派やイスラムを正確に理解できていない異教徒に持て囃(はや)されている身勝手な解釈のようです。クルアーンには異教徒を罰することをどう描いているのか?邪教を撲滅するのは正義だと定義していたなら、ISやアルカイダ、タリバン、ボコハラムなどの主張の方が教えに忠実だということですから恐ろしい宗教と言えますが・・・どうなってるんでしょうねぇ。イスラムの教えを捨て、無神論者やキリスト教信者に改宗するのは重罪で死に値するということは書いてあると思います。

イスラム教やキリスト教には天国と地獄があって、最後の審判でどちらに行くのか裁かれると聖典に書かれていますが、仏教ではそんな馬鹿げたことことはありません。えぇ?あるでしょって言うんですか。あぁ、閻魔様の所に連れていかれ、生前の行状が記録された閻魔帳を基に、天国に行くか、それとも地獄に落ちるかの審判を受けるって話ですよね。それは作り話です!我が尊敬するお釈迦様は天国や地獄については一言も仰らなかったはずです。少なくとも、お釈迦様が亡くなって100年後くらいにまとめられたお釈迦様の教えの原典には出てこない発想です。お釈迦様は、当時、インドの人々の関心事だった輪廻転生についても話されなかったようですよ。人間が死ぬとどうなるのかとの問いには笑って答えなかったと言います。偉い人ですねぇ、お釈迦様は。全てをご存じだったんです。

あらあら、ブログの本題「ガンジス川の不思議」からどんどん離れてしまいました。ここで少し軌道を本題の方向に戻しましょう。

なんでガンジス川はそんなにも重要な川になったのか?
それは勿論、インドの農業には極めて重要な恩恵をもたらしてくれる川だったからです。この川なしで生活は成り立たなかった。それは人間だけではなく、他の多くの動物にとっても同じです。
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それで、人々が川の周辺で川の恩恵を受けながら暮らしているうちに、河に対する崇敬の念が生まれ、川はガンガー女神として崇(あが)められることになりました。

で、ガンガー女神はヒンドゥ教の神の一人に加えられていますから、ガンガー(ガンジス川)を考える時、ヒンドゥ教についても知っておかねばなりません。mhは、ヒンドゥ教が生まれていなかったとしてもガンガーという神は生まれていたのではないかと推定していますが、ヒンドゥ教やガンガー女神の詳細をここでご披露するには知識不足ですし、おそらく、仏教徒の日本人には理解の範疇を越えると思いますので、ここでは「ヒンドゥ」とは何かについてご紹介しておきたいと思います。

Wiki:「ヒンドゥ」 Hindu
サンスクリットでインダス川を意味する sindhu に対応するペルシア語。「(ペルシアから見て)インダス川対岸に住む人々」の意味で用いられ、西欧に伝わり、インドに逆輸入され定着した。

つまり「インダス(川)」が語源なんですね。
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2015年6月、私はインダス川沿いのカラコルムハイウェイを通ってパキスタンのイスラマバードから中国のカシュガルに抜けました。途中にはヒンドゥクシュ山脈がありました。ペルシャ語で「インド人殺し」の意だとWikiにあります。インダス川対岸の人つまりインド人がこの山で大勢死んだんですね。奴隷として山を越えてペルシャや中央アジアに連れていかれる時に亡くなったんだと思います。それで、この名が付きました。

インダスIndusの水に対する崇敬の念に端を発して生まれた宗教がヒンドゥ教になっていくのですが、実は古代、インダス川にそって流れていたサラスヴァティという川がありました。次の地図ではインダス川に並行して流れるサラスヴァティ以外に、ガンジス川に沿って流れるサラスバティも記されていますが、それはサラスバティ川がヒンドゥ教徒のインド人にとって重要な川である証(あかし)です。
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インダス文明は、どちらかと言うとサラスヴァティ流域で生まれ、発達した文明といえる位で、古代インドの聖典ヴェーダの一つで「シンドゥ七大河の筆頭の河川であり、「河川賛歌」に賛美される十の河川のうちのひとつ」になっていて、この川だけが賛美された賛歌があるくらいなのです。
サラスヴァティについては2014年11月24日公開のブログ「インダス文明の不思議」をご参照ください。地震による地殻変動でサラスヴァティの流れは東に振られ、今ではガンジス川の水源の一つになっていると考えられています。

さて、やっと本題のガンジス川・ガンガーについてご紹介できる段階となりました。いや、しかしちょっと待ってください!やっぱ、もう一つ触れておかないと理解が深まらないのではないかと思いますのでご披露しておきたいと思います。それはインド発祥の経緯です。

次の図は大陸移動説で取り上げられたパンゲア大陸で、今から約2億年前の三畳紀(さんじょうき、Triassic period)、地球を覆う海のなかに、たった一つだけあった大きな島ともいえる大陸です。
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このパンゲア大陸が、現代の科学に照らして言うとプレート・テクトニクス( plate tectonics)によって分割され、移動し、ユーラシア大陸とインド亜大陸がぶつかって出来たのがヒマラヤで、今もヒマラヤは毎年2cm高くなっていて・・・ってなところまで遡って今日のインドが出来るまでを話し出すと、それこそ取り留めがなくなるので・・・時間をぐっと戻して西暦1370年当たりから始めましょう。

Wikiによればモンゴル帝国は、モンゴル高原の遊牧民を統合したチンギス・カンが1206年に創設した遊牧国家です。創始者チンギス・ハンと『四駿四狗』やその他の後継者たちは、西は東ヨーロッパ、アナトリア(現在のトルコ)、シリア、南はアフガニスタン、チベット、ミャンマー、東は中国、朝鮮半島まで、ユーラシア大陸を横断する帝国を築き上げました。
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領土の変遷の様子は次のURLでご覧できます。1206年に生まれた国は80年足らずのうちに世界最大の帝国になったんですねぇ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%AB%E5%B8%9D%E5%9B%BD#/media/File:Mongol_Empire_map.gif

で、このモンゴルの襲来を受けた国から生まれた王朝がありました。ティムール王朝(1370年 - 1507年)とも呼ばれ、始祖は英雄ティムール。首都は現ウズベキスタンのサマルカンドでした。王朝の最大版図は次の図です。インダス川を擁するパキスタンや北西インドも含まれていました。
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ティムール帝国末期の16世紀、ティムールの末裔のバーブルが北インドへ南下し、1526年にデリー・スルターン朝(ローディー朝)を倒して ムガル帝国を打ち建てます。150年後には現在のパキスタン全土、インドの南端部と東端部を除くほぼ全土、バングラディッシュ全土を版図とする帝国になりました。
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「ムガル」とはモンゴルを意味するペルシャ語「ムグール」が転訛して出来た言葉です。元々の帝国を創ったティムールは成吉思汗と血縁があったと主張していたようですから、その子孫たちも、自らの正統性を誇示したかったのでしょう。

しかし・・・
1498年、ヴァスコ・ダ・ガマがカリカット(現コルカタ、英語名カルカッタ)へ来て以降、インドや東南アジアでは植民地化が進行していきます。そしてムガル帝国も欧米の帝国主義に蹂躙(じゅうりん)される運命をたどりました。ポルトガル領インド、デンマーク領インド、フランス領インド、などが生まれていき、1760年、フランスとの勢力争いに勝利したイギリス(イギリス東インド会社)がムガル帝国領土の実質統治を開始するに至ると皇帝の地位は急速に衰退してしまいます。

イギリスはムガル帝国にとどめをさすと、1877年、それまで英国王朝の手先だったイギリス東インド会社を解散してイギリス領インド帝国を成立させ、イギリス国王をインド皇帝に推戴しました。しかし、ガンジーなどの努力によってインドの独立が実現するのですが、ヒンドゥ教徒とイスラム教徒の確執から、インド帝国はヒンドゥ教徒が住むインドとイスラム教徒が住む西パキスタン、東パキスタンに分裂し、後に東パキスタンはバングラディッシュとして独立しました。
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いつものように徒然なるまま、ガンジス川の説明に入るための関連情報をご紹介してきましたが、ついてきて戴けたでしょうか。

それでは、ガンガーとも呼ばれるガンジス川についてご説明致しましょう。
次の地図をご覧ください。
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ガンジス川Gangesは、ヒマラヤに端を発し、一部ではデカン高原などの砂漠地帯から流れくる水も集めながらインド平原を東に流れる、全長2525Kmの大河です。川の長さはナイルやアマゾンの半分以下ですが、雨季の水量でみると、水量世界1,2位のコンゴ川、アマゾン川に優るとも劣らないようです。

で、上の河川図には気になる別の大河が現れていますねぇ。ヒマラヤ山脈の北のチベットを、ガンジスに沿って東に流れるYarlung Zangbo(Tsangpo)という川があって、これは下流にいくとBrahmaputraという川になってガンジスの下流のPadmaと言う川に合流し、さらに下流ではMeghnaという川も合流しているではありませんか!!!

ガンジスの下流はバングラディッシュではPadmaと呼ばれる川なのですねぇ。つまりガンジス川はガンジスという名でベンガル湾に注いでいなかったのか!

と思われるでしょう?

私も気になって、この辺りを調べてみたのですが、やっぱり、ガンジスはガンジスと言う名ではベンガル湾に注いではいないんです!!!

ガンジスの下流はガンジス・デルタ、別名というか正式名はシュンドルボンSundarbans、で沢山の支流に分岐するのですね。この分岐点でガンジス川という名は消滅してしまいます。ガンジスから分岐した支流で一番水量が多い川はPadmaで、その他の支流もガンジスとは異なる名が付いています、mhが地図で確認する限りにおいてですが。

ガンジス・デルタは世界最大の河口湿地帯で平地ですから、沢山の支流が生まれるのは自然の理で、それぞれの支流の水量(規模)は些細な理由から変化すると考えられますから、30年後はPadmaは小さな支流に格下げされ、コルカタに流れ下るガンジスの支流フーグリー川の水量が最大にでもなれば、コルカタはインドの大都市ですし、バングラディッシュはイスラムですがインドならヒンドゥですから、河の名前はヒンドゥ教徒にとって最も神聖な名、つまりガンガーと命名されるのではないかと思います。

では、上流はどうなっているのか?上に挙げた地図ではGangesという名のまま、ヒマラヤまで続いているように見えますが、そんなことはないのですね。およそ世界の大河で、河口から水源まで一つの名前しかついていない川は少ないと思います。特に国際河川となると国が変われば名前も変わるのが普通です。

上流にはどんな川があるのか?どこが河口から最も遠い水源か?上流における川とヒンドゥ教との関係はどうか?について紹介するYoutubeがありました。3部作ですが、以下は第一部です。

砂漠を流れる支流:これは第二部で詳しく紹介されています。
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これも第二部の映像でしょう、ガンジス平原をゆったり流れています。
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ヒマラヤから流れ下る支流。
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下流に近いところの映像だと思います。
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BBC Documentary「Ganges」シリーズのタイトル画面です。
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GANGES or GANGA-DAUGHTER OF MOUNTAINS(Part-1)

で~、このYoutubeフィルムに沿ってGangesをご紹介しようと思って見始めたのですが、Part-1ではガンジス上流にあるヒンドゥ教の聖地に焦点をあてたもので、映像は綺麗なのですが、ストーリーをそのままブログ化することが難しいと思われましたので、mhの独断で、mhがネットで蒐集した情報を使ってお伝えすることにさせて頂きました。このブログを全て読破された諸氏は、きっとYoutubeフィルムを楽しむことが出来ると思います。ということで、今しばらく、お付き合い頂きましょう。

まずガンジス川の水源についてですが、地理学的にはガンジスに流れ込む水源は全てガンジスの水源で、それは無数といってよいほど沢山あります。その中で河口から一番遠い水源は後述する聖なる山ニルカンタから聖地ガンゴトリを流れるバーギーラティー川のようです。しかし、インド人、正確にはヒンドゥ教徒にとっては、ガンジス川はガンガーであって神そのものですから、地理的ではなく宗教的な水源が重きをなすのです。

「ヒンドゥ4大聖地」をキーワードにYahoo検索したら、秘境ツアーの企画で知られるS旅行社の企画がヒットしました。
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「ヤムノートリー、ガンゴトリ、ケダルナート、バドリナートの四大聖地巡礼」
「ヒンドゥ教徒が一生に一度は訪れたいと願う憧れの地へ。聖地に到達し、歓喜する人々の篤き信仰の姿に触れる冒険行」とあります。地図もありました。
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上の地図によればバドリナートとケダルナートを流れる川の合流点にルドラプラヤグという町があって、そこから「ガンジス川」として流れ始めているようです。

所で、ヒンドゥの聖地については四大聖地とか十大聖地とかあるようですが、インドではChar Dham (4つの場所) と呼ばれるヒンドゥの尊い巡礼地があり、バドリナートBadrinath、ドワルカDwarka、プリー Puri 、ラメスワラムRameswaramだと言います。

バドリナートはガンジス川水源のヒマラヤにありますが、ほかの3つはガンジス川とは無関係の、いずれも海岸近くの町です。

ドワルカはアラビア海岸の町でインダス川河口の近く。
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プリーはベンガル湾岸の町でガンジス・デルタから数百Km離れています。
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ラメスワラムはインド亜大陸の南端で、スリランカ(セイロン島)に向かって伸びる細い半島の先にある町
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このChar Dhamから派生したのだと思いますがChota Char Dham(Chota小さなChar Dham4つの場所)というヒンドゥの巡礼聖地も定められています。この4つの聖地がS旅行社のパンフレットで取り上げられている場所、つまり聖なる河ガンガーの水源に設けられた聖地で、ヤムノートリーYamunotri、ガンゴトリGangotri、 ケダルナートKedarnath、バドリナートBadrinath、なのです。

つぎの映像はGoogle EarthにChota Char Dham(小さな4つの場所)をピン・アップしたものです。
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4つの場所は首都ニュー・デリーの北東300Kmのヒマラヤの雪の中に集中してプロットされています。
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バドリナートBadrinathの近くにはニルカンタNilkantha山(6,596m)があり、聖山の一つと考えられています。
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この山を見て思い出したのですが、これと似た聖山が約200Km離れたチベットにあります。
聖山として有名なカイラス(Kailash6,656m)です。
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カイラスは仏教(特にチベット仏教)、ボン教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の聖地で、巡礼者が訪れ、何週間も、時には五体投地しながら何カ月もかけて山の裾を一周するのですが、この近くに水源をもつソンポTsungpo川はチベットを東に流れ、拉薩(らさ)の南を通過してからも更に東へ流れ、ブータンを迂回してからバングラディッシュでガンジス川と合流するのです!

それではインド・ヒマラヤ地方にある4つの聖地をご紹介しましょう。デイブルー(ヒンドゥ語で神の地)と呼ばれる一帯にあるのです。
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第一の聖地:ケダルナートKedarnath
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近くには雪豹Snow leopardもいます。
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寺院の標高は3千5百m
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春になって雪が融けると巡礼者が集まってきます。
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ガンジス川で洗濯をする女性。きれいですねぇ。私のタイプです。
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沐浴をする信者。雰囲気は聖者そのもの。修行僧なのは間違いないでしょう。
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インドには聖者のオーラを持つ男が山ほどいるけれど、本当の聖者は一握りの男達で、後はみんな山師だろうというのが捻くれた根性のmhの見立てです。

第二の聖地:ヤムノートリーYamunotri。温泉で身を清めたりしています。
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第三の聖地、、バドリナートBadrinath
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橋の突当たりの上にある神聖な寺院。
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神の使いの動物が本殿の床を支えています。
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第四の聖地:最も神聖な寺院ガンゴトリGangotriです。
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礼拝に訪れる巡礼者は途絶えることなく続きます。
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ガンガーの水は、この世界で初めて、この場所に現れたと信じられています。
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寺院の前を流れる川にそって上っていくと段々と聖地の中の聖地に近づいていくのです。
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その先には既にご紹介した聖なる山ニルカンタNilkanthaがあり、その直ぐ向うは第一の聖地バドリナートBadrinathです。この水源が地理学的にガンジスの河口から最も遠いとされています。

少し下流にあるデヴパラヤッグDevaprayagの町
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ここで第一、第三、第四の聖地を流れた川が合流したアラカナンダAlakananda川(右)と、バーギーラティーBhagirathi川(左)が合流してGanges(手前)になります。
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デヴパラヤッグから約40Km下流のハリドゥワーHaridwa
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毎夕、川岸の階段に人々が集まってお祈りが捧げられる、ヒンドゥの重要な聖地の一つです。輿に載っているのはシバ神です。
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以上がGanges Part-1で紹介されている、デリーから東北100Km以遠の神聖スポット、つまりガンジス川の上流一帯散在する聖地の情報です。

Part-1のタイトルとURLは次の通りです。
GANGES or GANGA-DAUGHTER OF MOUNTAINS
(ガンジス・ガンガー:ヒマラヤ山脈の娘)
https://www.youtube.com/watch?v=UM9aPy7H534
綺麗な映像でヒマラヤの自然、ガンジス流域の動物、花などが紹介されたフィルム(50分)です。ご関心がありましたら、是非ご覧ください。

でぇ、Part-2のタイトルは・・・
GANGES or GANGA - FLOWING FROM HARIDWAR TO CALCUTTA
(ガンジス・ガンガー:ハリドゥワーからコルカタへ流れる)
これは次回のブログでご紹介する予定です。

更にはPart-3ってのがあるんですねぇ
GANGES or GANGA - FLOWING INTO SUNDARBANS
(ガンジス・ガンガー:サンダーバン(日本語:シュンドルボン)に流れ込む)
まだ最初の部分しか見ていませんが、デルタの自然を中心にしたものだとすれば、パスさせて頂くかも。
(Part-1完)
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