Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

スンダーバンズの不思議

スンダーバンズとは何か???その不思議とは???

あなたはスンダーバンズって何んのことかご存知ですか???恐らく、ご存知ないだろうと思います。しかし「このブログはガンジーPart-1、Part-2の次だからきっとPart-3で、ガンジーに関係あるだろうから・・・ひょっとしてガンジス・デルタなんかと関係あるんじゃあないの?」と気付かれた方、おめでとうございます!貴方は賢いと認めましょう。

スンダーバンズって言うのは英語The SundarbansのTheを除いた部分の音で、後にご紹介するYoutubeフィルムでmhが聞き取った音をカタカナで表したものです。「シュンダーバンズ」って言っているのかも知れませんが、このブログではスンダーバンズとさせて頂きます。日本語Wikiでは「シュンドルボン」です!
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Wikiにある通り、スンダーバンズの面積は1百万haですが、Youtubeフィルムではグレイター・ロンドンGreater Londonの6倍の面積だと言っていました。これを聞いて「何々、ロンドンのたった6倍しかないの?」ってな考えを持ったあなたは浅はかです!
Greater Londonは、大ロンドン、つまりロンドン市街周辺を含む行政区で、London(正確にはCity of London)とGreater Londonの関係は、東京(23区)と東京都の関係です。面積は1,572 km²で、東京都の2,191km²に対しては70%と若干ちいさめですが、スンダーバンズの面積はと言うと、東京都の5倍となり、凡そ青森県と同じ広さです。それがガンジス・デルタの一部で、マングローブが群生する湿地帯の面積だっていうんですから驚きです!

バングラデシュについても簡単にご紹介しておきましょう。Ganges Part-1で生い立ちは説明済みですから、現在のバングラデシュについてのみご説明します。
<Wiki:バングラデシュ>
バングラデシュ人民共和国(ベンガル語: গণপ্রজাতন্ত্রী বাংলাদেশ、英:Bangladesh)、通称バングラデシュはイスラム教徒主体の国で、イギリス連邦加盟国、通貨はタカ、人口1億5,250万人、首都はダッカ、北と東西の三方はインド、南東部はミャンマーと国境を接する。南はインド洋に面する。西側で隣接するインド西ベンガル州とともにベンガル語圏に属す。公用語のベンガル語に加え、英語も官公庁や教育機関で使用されており事実上の公用語である。
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1971年にパキスタンから独立。バングラデシュはベンガル語で「ベンガル人の国」を意味する。都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い国で、人口数は世界第7位。
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で~、小国だと思っていましたが、国土面積14万4000km2は38万km2の日本の概略5分の2ですから驚きました。ま、日本も小さい国ですから驚くのは可笑しいも知れませんが。
イスラム教徒90%、ヒンドゥ教徒9%、残り1%が仏教徒・キリスト教徒だと言います。選挙で選ばれる国会議員から行政の長である首相が選ばれる民主国で、大統領もいますが、儀礼的な職務を行うだけのようです。一人当たりのGDPは2,080ドル(2013年)で、日本は38,000ドル(2015年)ですから日本の20分の1程度の経済力しかない貧しい国だと言えるでしょう。
Dhakaの交通(Youtubeより)
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Dhakaの裏道(Youtubeより)
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以上で冒頭の不思議な質問の一つ「スンダーバンズとは何か???」はご理解頂けたとおもいます。ガンジス・デルタの一角にある、面積が青森県と同じマングローブの湿地帯です。

でもう一つの質問「その不思議とは???」つまり「スンダーバンズの不思議とは何か?」ですが・・・それは日本に暮らす我々の理解を越える、自然及びそこで暮らす人々の生活です!その辺りをYoutubeのGanges Part-3「GANGES or GANGA - FLOWING INTO SUNDARBANS(Waterland)」からご紹介します。
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ガンジー・・・
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巨大なバンゴード平原を横切って最終段階に到達する所まで来ると、全能の川の流れは更に緩やかになり、それと共に川幅も広くなって8Kmにもなる。
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川が生まれた場所から2千Kmの辺りまで来た所でガンジーは、いくつかの支流に分岐し、神聖な水が海に到達すると長い旅は終わりとなる。
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そして、海の近くには、水と大地が織りなす不思議な一帯が生まれた。
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ガンジス・デルタはインドとバングラデシュに広がる、人口密度が世界一の平原だ。
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しかし、そこには驚くべき野生のスペースも残されている。
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21世紀の今でさえ、デルタで生きる全ての生物は偉大なガンジーからの恵みを受けているのだ。
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乾季は大地が乾き切り、モンスーンがやって来れば水浸しになる極端な気候と自然の中で、生物や人間はどのように生きているのだろう。

水と大地の場所Waterland
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1億以上の人間がガンジーのデルタで暮らしている。しかし、そこには全く野生の土地も残っている。
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珍しい動物が棲息する不思議な所でもある。
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この神秘的な森はスンダーバンズThe Sundarbansと呼ばれている。
そこは怖くて人々が行きたがらない所だ。
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今ここに集まった人たちは世界で最も危険な仕事に出かけようとしている。スンダーバンズに行くというのだ。
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いよいよ出発の時、イスラム教徒の彼等は神アッラーに祈りを捧げる。これから先、彼等を守ってくれるものがあるとしたら神の加護だけだ。
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残された家族は、全員が無事では返れないかも知れないことを知っている。
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これが最後かもしれない。
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しかし、勇敢な彼等は、一番早く森に行き着こうと先を競って村を離れた。
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見送る家族は心配そうだが、これも生活のためだ。致し方ない。
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今はガンジス・デルタで最も貴重な品物の収穫の時期だ。
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何世紀もの間、毎年、同じ品物を収穫するため、彼等は森の中心を目指して船旅をしてきた。

スンダーバンズはインドとバングラデシュの海岸線に横たわるマングローブの森だ。
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世界でも飛びぬけて広く、Greater Londonの6倍もある。
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マングローブは唯一、塩水でも成長する木だ。ここには30種以上のマングローブが生えている。
Wiki: マングローブ(英: Mangrove)
熱帯 - 亜熱帯地域の河口汽水域の塩性湿地に成立する森林
(汽水:淡水と海水が混在した状態の液体)
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そこにはマングローブの花を頼りとする巨大アジア・ミツバチGiant Asian Honeybeeが棲息している。ミツバチとしては世界最大で、とても攻撃的だ。
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刺されると高い確率で死に至る。しかし、人々はこの蜂の蜜を採るために船でやって来る。
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迷路のような水路を数百も通ってここまで来た。船を下りると、適当な間隔で広がって蜂の巣を探し始める。見失わないよう「アーァ」と声をあげて互いの位置を確認しあって歩く。
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巣が見つかった!10m以上近づいたら危険だ。これまで、多くの人が蜂の群れに襲われて死んでいる。
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攻撃的な蜂を追い払う方法は簡単だ。草を燃やして煙で燻(いぶ)すのだ。
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立派な蜂の巣なら20Kgの蜂蜜が採れる。
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黄金の液体だ!
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仮に蜜が一杯の巣でも、半分は残す。次の収穫のためだ。
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ここで危険なのは蜂だけではない。最も評判が悪い住人の足跡が見つかった!
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トラが近くをうろついていた!トラは人を攻撃することで知られている。しかし、蜂の巣はトラの縄張りに多いのだ。
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毎年、この森では100近くの人が殺されている。何故そんなに大勢の人が殺されているのか、誰も気付いていないようだが、トラは木々の間に埋もれていると気付かれ辛いのだ。トラの生活パターンについては知られていることは少ない。
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スンダーバンズはトラが棲んでいる所なら、とてもいそうにない動物の棲みかにもなっている。沢山の鹿が棲息しているのだ!
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ここには真水は少ない。塩水を飲むのでトラが攻撃的になっていると考える人もいるようだ。

トラはどんな生活をして生き永らえているのだろう。どうすれば人が殺されなくなるのだろう。それを調べている人々がいる。スンダーバンズ・タイガー・プロジェクトの面々だ。イギリス人の生物学者がリーダーでトラの生態調査をしている。
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スンダーバンズは巨大な面積だが、ガンジス・デルタの一部でしかない。
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(上の写真で深い緑のところです。)
その周辺では、人間が支配的な動物であることは間違いない。
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多くの人がガンジーのそばで暮らしている。
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モハンマド・ジェリーはスンダーバンズの縁の、ガンジーの支流の岸部で暮らしている。
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他の場所と同じようにモハンマドの村でもコメ作りが最も重要だ。冬の初めはデルタでは農繁期Golden Timeだ。年に3回、収穫する(三期作)。
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耕して水田になった土地に大型動物は住んでいないが、時には役に立つ動物もいる。カエルは昆虫の異常発生を抑えてくれるし、巨大タニシGiant Apple Snailは水草algaeを食べてくれる。
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農夫たちは農薬よりも、こうした自然の力を利用して耕作している。どの水田もエコ・システムで循環しているのだ。

しかし、どんなところにも食物連鎖で最高位にいる捕食者predatorはいるものだ。ハシビロ・ロコウノトリOpen bill storkだ。
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健全なコウノトリが多いということは水田が健全だと言う証だ。だからだろうか、デルタのインド側では吉兆だと考えられている。
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子育ての時期は群がって巣作りする。
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1万匹のコロニーも出来上がる。
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沢山の鳥が鳴いてうるさいのだが、村人は気にしていないようだ。鳥が近くにいると悪魔祓いできると考えている。
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デルタで人は自然と関わりながら暮している。しかし、この漁師ほど自然との関係が強い人はいないかも知れない。今朝はどこなら大漁か、そのヒントを探している。
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いた!川イルカだ!きっと魚も多い。
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漁場を決めると、連れて来た動物を水に放す。訓練して育てたカワウソotterだ!
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首には縄がまかれている。
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縄は竹の棒に繋がれ、その竹を漁師は足で操作してカワウソを操(あやつ)る。
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川岸で網を沈めると、カワウソを水に潜らせ、魚を追い立てて網に誘い込む。
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漁は朝だけ行う。
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カワウソがごちそうを貰えるのは、仕事が一段落してからだ。仕事中は空腹の方がよく働いてくれる。
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漁師は子供のカワウソも育てている。別の村の漁師から買った。いいカワウソは100ドルで、貧しい漁民にはかなりの負担だ。
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しかし、この漁業を続けるのなら、その価値はある。
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デルタで暮らす全ての人が頼りにするのはガンジーの水だ。
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しかし、好い時ばかりが続くわけではない。

80Km離れたスンダーバンズの森の中では夜が訪れようとしていた。
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タイガー・プロジェクトのメンバーにとって貴重な時間がやってくる。
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1週間まった甲斐があった。メスのトラが準備していた餌の近くにやって来てくれた。麻酔銃で精神安定剤tranquilizerを打込んでから、逃げるトラを追いかける。数十分の追跡の後、横たわっていたトラを見つけた。
追跡できるように発信機を首に付けてから、体重や爪、歯の状態を調べる。
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翌朝、トラの追跡を開始した。どこで、何を食べ、人と出会っているのかなどを調べる。トラは、いつも縄張り内をパトロールしてライバルがいないことを確かめる。だからいつも見張っていないと動きを正確に掴めない。
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マングローブの森は潮の満ち干で水の流れの様子が変わる。そんな中で、見事に適応している動物がいる。
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トビハゼmudskipperだ。泥に隠れていたが、水が引いて出てきた。魚のくせにヒレを足の様に使って跳ねるようにして歩く。魚なので、時々、水に入らないと干上がってしまう。
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餌やメスを巡って喧嘩をする時は体に青いスポットが現れて相手を威嚇する。が、そのうち、水が満ちてきて、喧嘩もほどほどの所で終わるようだ。
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トビハゼだけが水が引いた川底をうまく利用している動物というわけではない。シオマネキFiddler crabも泥の中に隠れていて、水が引くと現れる。雄だけが片手に大きなはさみを持っている。
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満ち潮の水位が海の水位を決めているが、水位は毎年、低下傾向にある。
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デルタは乾季に入った。4月だ。雨は去年の10月から降っていない。スンダーバンズの外では大地は緑から茶色に変化していた。
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おもな支流では、まだ水が流れている。しかし、水位は随分と下がってしまった。毎年、6mも下がる。
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現れた川岸は鳥の棲みかだ。
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川の流れは弱くなり、風に逆らって船を曳いて移動させることもできる。
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干上がった田んぼではコメの刈り取りが行われていた。
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動物たちは地中か水中か森に潜み、乾いた大地に出てくることは少ない。村人たちにも厳しい季節だ。農夫は土地を耕し続けるが、乾き切っていて新たな作物を育てることは難しい。
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村人の中には、建築工事で使われる砂を採取して生活費の一部を稼ぐ人もいる。
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彼らが掘っているのは川底だったところだ。
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乾季にはデルタにある多くの水路が完全に干上がる。
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上流の人々が飲み水や灌漑などで沢山の水を使うようになったからだ。
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ガンジーの全流域で一番水で困窮しているのは、本来なら川下で沢山の水で潤っているはずの人々なのだ。
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主要な支流でも、水が流れるのは川床の、一番深い部分だけだ。
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全能のガンジーの川底さえも「埃が溜まった鉢dust-bowl」になることもある。
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僅かな水はまだトラの縄張りの森まで届いていた。そこでは一時的な漁村が出来上がって、人々は忙しそうに働いていた。
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ここは、天気が好い、暑い時期だけ使われる、魚を乾かすためだけで暮らす村だ。
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スンダーバンズの周りの海は魚の宝庫だ。最近は多すぎるくらいの漁獲高が続いている。
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働き手が不足し、8歳の少年も駆り出されて魚の選別をしている。
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周りの森から干し魚に魅かれて現れる動物もいる。イノシシwild-boarだ。勿論、鳥もやってくる。
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今は忙しい時で、昼も夜もずっと仕事をする。
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漁師たちが漁村を離れ始めた。トラが頻繁に現れるようになったからではない。
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天候が変ってきたからだ!漁民は森の外の家族が暮らす村に戻っていく。
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風は日ごとに強くなってきた。太陽に焼かれ、乾き切った大地を覆っていた暖かい空気は上昇して、水分を含んだ海の空気を呼び込みだした。
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モンスーンが始まった!
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雨は、一旦降り出すと、数か月間、インド亜大陸の北部に大量に降り注(そそ)ぐ。
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そして全ての水はデルタまで流れ来る。
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川は水かさを増していく。
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たった数日の間に、ヨーロッパの全ての川の水量が流れてくる。
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水位は8mも上昇し、大地の様相は一変する。
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この地に住む多くの人にとって、洪水は生活の一部だ。しかし、水位が上がると危険を運んでくる。
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コブラやその他の毒蛇が隠れ家が水浸しになって巣穴から出てくるのだ。
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水がない場所を探して水田を泳ぎまわる。
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このデルタでは数千人が蛇に噛まれて死んでいる。そのほとんどはモンスーンの3ヶ月間だ。
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川は、蛇からだけではなく、河に近い村に住む人の家も奪っていく。水位が上がった川の水が川岸を削り取っていくのだ。
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1ヶ月前、この家は岸から100mにあった。しかし今は水で流されようとしている。
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急いで家を解体し、次に建て直す時のためにトタンなどの材料を取り込んでいく。
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浸食による崩壊は突然、予告なしに起きる。兎に角、速く、引っ越しするしかない。
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一度の雨季で数百メートルの土地が川岸から削り取られて失われていく。家を失った人々は、とりあえず小屋が建てられるところ、ということで、道路の近くに仮の住まいを建てた。
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スンダーバンズもモンスーンに襲われていた。
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風は木々を押し倒し、強い波が岸に打ち寄せている。
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鹿も森の中でうずくまって動かないことが多くなる。
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イノシシもこの雨の中では飛び回って餌を探すことも出来ない。
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時々、雨も上ることがある。しかし、洪水の流れが止むことは無い。動物がわずかに残された狭い陸地に集まり始めた。鹿は漁村のあった浜辺で、辺りを気にしながら草を食(は)んでいる。
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そこにパトロール中のトラもやってきた。
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鹿は慌てて陸地を離れていく。
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モンスーンの間はひとも動物も忍耐が必要だ。しかし、水が引くと、重要な贈り物が残される。肥沃な土壌だ。
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おかげで多くの人々の生活が支えられているのだ。
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mh:この娘さんは人通りが多い場所で誰かを待っているような感じで佇んでいました。穏やかないい笑顔ですねぇ。
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21世紀、急速に工業化しているインドでさえも、ガンジーは生命の川であり、女神だ。
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あちらこちらでガンガー女神を崇(あが)める祭りが行われる。
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彼女は気まぐれな女神Caplicius Goddessなのだ。
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柔らかい大地は川の流れで簡単に洗い流される。毎年、数千人が川岸の崩壊で家を失う。モハメッドもその口だが、新たな希望も芽吹いている。
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ガンジーは奪いながらも、与えてくれる。川岸から泥を流し取りながら、その泥を堆積もする。泥は少しずつ川岸を形成したり、時には川の中に小さな島を造ったりする。
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何年か後には島は大きくなり、耕して農業ができるようになったりもする。
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土地を失った人は新たな土地を獲得したりする、たとえそれが狭いとしても。
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ガンジーはアマゾン川の2倍の量の泥をデルタに運んでくる。泥の大地は数百Kmに渡って海まで続いている。
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スンダーバンズは全くの平地だが、土砂が海に流れ出るのをマングローブの森が押しとどめている。
ここは、見た目よりも生産性が高い場所ではないかと思われる。
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例えばコウノトリなど300種以上の鳥がいる。
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9種のカワセミkingfisherはクリーク(creek入り江)で魚を捕って暮らしている。
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塩水で棲息する鰐(ワニ)や・・・
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巨大水トカゲgiant water monitorを含む50種類の爬虫類reptileが辺りを巡回している。
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泥はマングローブを育て、マングローブは全ての動物を育てている。ある猿はマングローブの根を食べる。
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鹿は葉を食べて暮らしている。驚くべきことに、このマングローブには数千頭の鹿と、数千頭のイノシシが棲息しているのだ。
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そして恐らく、沢山の食糧があることでトラが生き残っている。時には獲物がそばを通っても何もせずに見過ごすこともあるくらいだ。
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タイガー・プロジェクトの調査によれば3百匹以上のトラが棲息し、世界でも最もトラが集中している場所だという。トラは保護を必要としていた。それは人間も同じだ。毎年、大勢がトラに噛まれて死んでいるのだ。
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ここ独特の条件がトラを攻撃的にしている、というにはまだ早すぎる。付近の住民はトラに出会ったときにどう振る舞うべきか知っていない。

タイガー・プロジェクトのメンバーは村人にトラに対する注意を教えていた。
「森に一人で入るな。」「夜は働くな。」
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漁業や材木切り出しや蜂蜜採りでスンダーバンズにくる人たちをトラから守るのは難しい仕事だ。
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しかし、トラがいるから仕事が続けられるという側面もある。トラへの恐怖からスンダーバンズへ押し入るのは勇気のあるものに限られ、大勢が押し掛けることは無い。しかし、トラがいなければ、マングローブの森は人々によってなぎ倒され自然は消滅しているだろう。
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スンダーバンズでは、他のガンジー沿いの土地と同じように、全ての生物がガンジーの偉大な力によって生かされている。
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ヒマラヤを発して叙事的な旅をしながら肥沃な土壌を運んでくるガンジーは、平原やマングローブの森に滋養を与えてくれる。
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ガンジーは偉大な文明を育てる上で重要な役割を果たし、今も世界の人口の10人に1人を育んでいる。
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しかし、ガンジーが造り上げてきたものの未来はどうなっていくのだろうか。
地球の温暖化で、今世紀の末までにはデルタの面積の10%は失われるかも知れない。増加する人口が今のペースで水を使い続けていくなら、いつの日か、ガンジーはデルタまで届くことなく干上がっているだろう。
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しかし、偉大な川の将来にも望みは残っている。
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サガ―島はガンジーが海に到達する時に出会う最後の島だ。毎年1月、数百万のヒンドゥ教徒がここに集まってくる。
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川に感謝を捧げるためだ。肥沃な土壌を与えてくれるガンジーが、人々の罪をベンガル湾に流し去ってくれるよう祈る。
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人々は川が彼等の生活を支えてくれていることを知っている。その川がいつまでもガンガー女神として彼等を見守ってくれるように願って祈る。
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川の未来と川が支えている生命は人々の手中にあるのだ。
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mh:これをもってガンジー3部作は完結です。
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GANGES or GANGA - FLOWING INTO SUNDARBANS
https://www.youtube.com/watch?v=d0NnJsEROU0
(Ganges Part-3: End)
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