Mysterious Questions In The World

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mh徒然草76:朴大統領記事事件

今日は2015年12月末です。産経新聞のソウル支局長が投稿した「セオル号沈没時の朴大統領の空白時間」を取り上げた記事が名誉棄損(?)だとして支局長が拘束されたり、韓国の裁判所に起訴された一件は、数日前に“無罪”となりました。

本件については、当初から韓国政府(青瓦台)の暴走ではないかとの疑いをmhは持っていました。つまり男と会っていたかいなかったか、はっきりしない“密会記事”を憎き日本の新聞社が投稿したことで平常心を失った朴大統領が、面子を保つことだけに固執し、日本人執筆者を告訴したのだろうと思っていました。

日本の世論は、当初から、朴大統領側の暴走という見方が大勢だったと思います。韓国人の多くも、そう感じていたのですが、火中の栗を拾う愚を避けて動向を静観していたのでしょう。狡い態度だと思います。

いずれにしても、結果としては、誰もが考えていた、落ち着くところに納まったということだと思いますが、今更ですが、どんな記事が投稿されて問題を引き起こしたのか、mhは正確な情報を持ち合わせていなかったのです。恐らく、このブログの読者の多くもそうではないかと思い、今回、これをmh流に解明してみたいと思います。

まずはネットで見つけた問題記事の全文を下記に挙げますのでご確認下さい。記事はネットで公開されたようで、産経新聞韓国版に掲載され公表されたものではないようです。

「産経新聞WEBニュース」2014.8.3 12:00更新【追跡~ソウル発】
見出:朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?
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記事:
「調査機関「韓国ギャラップ」によると、7月最終週の朴槿恵大統領の支持率は前週に続いての40%となった。わずか3カ月半前には6割前後で推移していただけに、大統領の権威はいまや見る影もないことを物語る結果となった。こうなると吹き出してくるのが大統領など権力中枢に対する真偽不明のウワサだ。こうした中、旅客船沈没事故発生当日の4月16日、朴大統領が日中、7時間にわたって所在不明となっていたとする「ファクト」が飛び出し、政権の混迷ぶりが際立つ事態となっている。(ソウル 加藤達也)

 7月7日の国会運営委員会に、大統領側近である金淇春青瓦台(大統領府)秘書室長の姿があった。まず、質問者である左派系野党、新政治民主連合の朴映宣院内代表と金室長との問答を紹介する。

 朴代表「キム室長。セウォル号の事故当日、朴大統領に書面報告を10時にしたという答弁がありましたね」
 金室長「はい」

 朴代表「その際、大統領はどこにいましたか」
 金室長「私は、はっきりと分かりませんが、国家安保室で報告をしたと聞いています」

 朴代表「大統領がどこにいたら書面報告(をすることになるの)ですか」
 金室長「大統領に書面報告をするケースは多いです」

 朴代表「『多いです』…? 状態が緊迫していることを青瓦台が認識できていなかったのですか」
 金室長「違います」

 朴代表「ではなぜ、書面報告なんですか」
 金室長「正確な状況が…。そうしたと…」

 《朴大統領は側近や閣僚らの多くとの意思疎通ができない“不通(プルトン)大統領”だと批判されている。大統領への報告はメールやファクスによる「書面報告」がほとんどだとされ、この日の質疑でも野党側は書面報告について、他人の意をくみ取れない朴大統領の不通政治の本質だとして問題視。その後、質問は4月16日当時の大統領の所在に及んだ》

 朴代表「大統領は執務室にいましたか」
 金室長「位置に関しては、私は分かりません」

 朴代表「秘書室長が知らなければ、誰が知っているのですか」
 金室長「秘書室長が大統領の動きをひとつひとつ知っているわけではありません」

 朴代表「(当日、日中の)大統領のスケジュールはなかったと聞いていますが。執務室にいなかったということですか」
 金室長「違います」

 朴代表「では、なぜ分からないのですか」
 金室長「執務室が遠いので、書面での報告をよく行います」

 朴代表「答えが明確ではありませんよね。納得し難いです。なぜなら大統領の書面報告が色々問題となっています」

 《朴代表はここで、国会との連絡調整を担当する趙允旋政務首席秘書官(前女性家族相)に答弁を求めた》

 朴代表「趙政務首席秘書官、マイクの前に来てください。女性家族部相のときも、主に書面報告だったと聞いています。直接対面して大統領に報告したことがありますか」
 趙秘書官「はい、あります」

 朴代表「いつですか」
 趙秘書官「対面報告する必要があるときに」

 朴代表「何のときですか」
 趙秘書官「案件を記憶していません」

 朴代表「では、調べて後で書面で提出してください」
*
 一連の問答は朴大統領の不通ぶり、青瓦台内での風通しの悪さを示すエピソードともいえるが、それにしても政府が国会で大惨事当日の大統領の所在や行動を尋ねられて答えられないとは…。韓国の権力中枢とはかくも不透明なのか。

 こうしたことに対する不満は、あるウワサの拡散へとつながっていった。代表例は韓国最大部数の日刊紙、朝鮮日報の記者コラムである。それは「大統領をめぐるウワサ」と題され、7月18日に掲載された。

 コラムは、7月7日の青瓦台秘書室の国会運営委員会での業務報告で、セウォル号の事故の当日、朴大統領が午前10時ごろに書面報告を受けたのを最後に、中央災害対策本部を訪問するまで7時間、会った者がいないことがわかった」と指摘。さらに大統領をめぐる、ある疑惑を提示した。コラムはこう続く。
 「金室長が『私は分からない』といったのは大統領を守るためだっただろう。しかし、これは、隠すべき大統領のスケジュールがあったものと解釈されている。世間では『大統領は当日、あるところで“秘線”とともにいた』というウワサが作られた」。

 「秘線」とはわかりにくい表現だ。韓国語の辞書にも見つけにくい言葉だが、おそらくは「秘密に接触する人物」を示す。コラムを書いた記者は明らかに、具体的な人物を念頭に置いていることがうかがえる。コラムの続きはこうなっている。

 「大統領をめぐるウワサは少し前、証券街の情報誌やタブロイド版の週刊誌に登場した」

 そのウワサは「良識のある人」は、「口に出すことすら自らの品格を下げることになってしまうと考える」というほど低俗なものだったという。ウワサとはなにか。

 証券街の関係筋によれば、それは朴大統領と男性の関係に関するものだ。相手は、大統領の母体、セヌリ党の元側近で当時は妻帯者だったという。だが、この証券筋は、それ以上具体的なことになると口が重くなる。さらに「ウワサはすでに韓国のインターネットなどからは消え、読むことができない」ともいう。一種の都市伝説化しているのだ。
 コラムでも、ウワサが朴大統領をめぐる男女関係に関することだと、はっきりと書かれてはいない。コラムの記者はただ、「そんな感じで(低俗なものとして)扱われてきたウワサが、私的な席でも単なる雑談ではない“ニュース格”で扱われているのである」と明かしている。おそらく、“大統領とオトコ”の話は、韓国社会のすみの方で、あちらこちらで持ちきりとなっていただろう。
*
 このコラム、ウワサがなんであるかに言及しないまま終わるのかと思わせたが途中で突然、具体的な氏名を出した“実名報道”に切り替わった。

 「ちょうどよく、ウワサの人物であるチョン・ユンフェ氏の離婚の事実までが確認され、ウワサはさらにドラマティックになった」

 チョン氏が離婚することになった女性は、チェ・テミンという牧師の娘だ。チョン氏自身は、大統領になる前の朴槿恵氏に7年間、秘書室長として使えた人物である。
 コラムによると、チョン氏は離婚にあたり妻に対して自ら、財産分割及び慰謝料を請求しない条件を提示したうえで、結婚している間に見聞きしたことに関しての「秘密保持」を求めたという。

 証券筋が言うところでは、朴大統領の“秘線”はチョン氏を念頭に置いたものとみられている。だが、「朴氏との緊密な関係がウワサになったのは、チョン氏ではなく、その岳父のチェ牧師の方だ」と明かす政界筋もいて、話は単純ではない。

 さらに朝鮮日報のコラムは、こんな謎めいたことも書いている。

 チョン氏が最近応じたメディアのインタビューで、「『政府が公式に私の利権に介入したこと、(朴槿恵大統領の実弟の)朴志晩(パク・チマン)氏を尾行した疑惑、(朴大統領の)秘線活動など、全てを調査しろ』と大声で叫んだ」

 具体的には何のことだか全く分からないのだが、それでも、韓国の権力中枢とその周辺で、なにやら不穏な動きがあることが伝わってくる書きぶりだ。
 ウワサの真偽の追及は現在途上だが、コラムは、朴政権をめぐって「下品な」ウワサが取り沙汰された背景を分析している。

 「世間の人々は真偽のほどはさておき、このような状況を大統領と関連付けて考えている。過去であれば、大統領の支持勢力が烈火のごとく激怒していただろう。支持者以外も『言及する価値すらない』と見向きもしなかった。しかし、現在はそんな理性的な判断が崩れ落ちたようだ。国政運営で高い支持を維持しているのであれば、ウワサが立つこともないだろう。大統領個人への信頼が崩れ、あらゆるウワサが出てきているのである」

 朴政権のレームダック(死に体)化は、着実に進んでいるようだ。」
・・・・・・
以上が問題視された記事の全てです。全く同じ内容が次のURLにあります。
http://www.sankei.com/world/news/140803/wor1408030034-n1.html

で、この記事が口さがない人々の話題になると4日後の8月7日、 ソウル中央地検が加藤の出国禁止処分を決定しました。当日、韓国政府(青瓦台)が記者会見し声明を発表します。それが翌8日の韓国メディア中央日報で報じられました。
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mh:
つまりWEB記事を見て「けしからん」と青瓦台(韓国政府)が考えただけで、記事投稿者は韓国から出国禁止になってしまったんですね!これだけ見ても、随分と横暴な政府だと思わざるを得ません。

その後に、大統領の名誉棄損を理由に起訴されます。が、細かなところに立ち入ると朴大統領の名誉をさらに“棄損”してしまう可能性を察知していたのでしょう、韓国の裁判所は審議を十分に行うことなく放置し続け、1年以上も判決を延ばしていましたが、ついに12月17日の一審で裁判官は「被告が記事を書いたのは韓国の政治や社会の事情を日本に伝えるためで、誹謗(ひぼう)することが目的だったと見ることは難しい」などと指摘し、「無罪」を言い渡しました。その5日後、次の記事が流されました。

見出:産経新聞 前ソウル支局長 無罪確定へ
12月22日 18時17分
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韓国の検察は、22日、無罪が言い渡された1審判決について控訴しないことを決め、前支局長の無罪が確定することになりました。
控訴を断念した理由について検察は記者団に対し、「記事が虚偽であることはすでに明白になった。韓国外務省から両国関係の発展という大局的な観点で善処を要請された点なども考慮した」としています。
無罪が確定することになった産経新聞の加藤達也・前ソウル支局長は「韓国の検察当局が控訴を放棄する手続きを取ったことは、当然のことと受け止めている。そもそも起訴したこと自体が間違っていると考えており、公訴は判決前に撤回されるべきだった。これまで心配し、ご支援を寄せてくださった方々に改めて感謝を申し上げたい」とするコメントを発表しました。

また、産経新聞社の編集担当の小林毅・取締役は「韓国の検察当局の控訴断念の判断は、当然とはいえ喜ばしい限りだ。この裁判は執筆したコラムを理由に外国人記者に対して刑事罰を適用することの是非を争うものであった。今回の無罪判決の確定が、韓国における言論、報道、表現の自由の保障に資するものになると信じ、期待したい」とするコメントを発表しました。
(記事完)

長い記事になってしまい、読んで頂いた方に「お疲れ様です」と言いたいです。ご苦労様ですっていうと見下した表現になるようですね、そう言われてカッとなり相手を殴ったっていう人がいたという事件がありました。

で、もうこれ以上長くコメントすることはなるべく控えようと思っていますが、トップで引用した問題の記事を2度ほど読み直してみましたが、これで投稿者を監禁してしまうのは誰が考えても異常だと思いました。しかし、朴大統領だけがそう感じなかったんですねぇ。で~側近にも大統領を諌(いさ)める人は誰もいなかったから問題はずるずると肥大化していったのだと思います。それは側近の責任というよりも、“反論を許さない大統領”と側近に恐れられている朴大統領側に問題があると思います。

やっぱ、朴大統領は早く退陣した方が韓国のためだとの確信は深まりました。
翻って、日本の安倍首相と側近を見ると、韓国と似た言論統制の様相が出て来たと思います。無能と独善。両方とも手が付けられません。日韓とも、早くまともなリーダーに代わってほしいと思います。

さて今日の音楽は数日前のラジオ英語会話で取り上げられたポール・アンカのOldiesです。
なおOldiesは当初、Oldies but Goodiesとして知られた言葉だということです。
My Home Town ( 1960 ) - PAUL ANKA
https://www.youtube.com/watch?v=0VUZfCho7vU
(完)

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大間違い 今日は2016年2月19日です。相も変わらず 仕事が遅過ぎる。長い記事を書いた方に「お疲れ様です」と言いませんが、「苦労様です」って見下した表現になるのなら、「ご苦労様です」と添えます。

| URL | 2016-02-19(Fri)09:53 [編集]