Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

ネフェルティティの不思議

去年の10月、mhは昔からの憧れの地エジプトを訪れ、ナイル・クルーズや、アブシンベル神殿、ギザのピラミッドなどを堪能してきました。「よかったね。ブログも見たよ。」と言ってくれる読者もらっしゃるかも知れません、いらっしゃらないかも知れませんが・・・

そのブログで、エジプトのお土産をご紹介しました。ネフェルティティNefertitiの置物とシルバーのネックレスです。
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ナイルを遡るクルーズ船プリンセス・サラー号の船上でmhがスルメの足をしゃぶりながらビールを飲んでいる10月19日、日本で公開されたブログ「エジプトの失われた都市」では、エジプト王アケナーテンの第一夫人でエジプト三大美女の一人と(恐らく日本だけで)言われているネフェルティティをご紹介したのです。
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(ベルリンの博物館島の新博物館に展示されている像)

当時、つまり紀元前1350年頃、それまでのエジプト帝国首都テーベ(現ルクソール)を捨て、ナイルを200Km以上下った砂漠に新首都アマーナAmernaを造り、太陽神アテンを崇拝した異端児アケナーテンとネフェルティティですが、二人の間に生まれたのは6人の娘です。アケナーテンの息子はというと・・・アケナーテンと、彼の姉妹のキヤKiyaという女性の間に近親相関で生まれたトゥトアンクアテン(Tutankhatenアテンの生ける似姿)でした。後にアテン神を放棄し、エジプト古来の神アムンに因(ちなん)でツタンカーメン(トゥトアンクアムン、Tutankhamun)と変名した、あの少年王です!

で~、mhがエジプトから帰国して約1ヶ月後の11月下旬から12月の初旬にかけて、あるニュースが世界中を駆け巡り、偶然、そのニュースをTVで見たmhは唖然として「えっ?本当かいな」という妙な感想を漏らしたのです。信じられないような、でも事実なら歴史の不思議が解き明かされるかも知れないとの予感も覚えました。恐らく読者の中にも、このニュースをご承知の方は多いでしょう。

「ツタンカーメンの墓の壁裏にネフェルティティの墓が?」
(記事)
「ツタンカーメン王の墓で2日間かけてレーダースキャン調査を行った考古学者らによると、データの簡易分析の結果、王の玄室には隠された出入り口が2カ所あり、その向こうに閉ざされた区画がある証拠が見つかったという。
 2015年11月28日にエジプト・ルクソールで発表されたこの内容は、英国人考古学者ニコラス・リーブス氏が提唱している、ツタンカーメン王の墓の中にはもう一人別の王族が埋葬されているという仮説を裏づけるものだ。リーブス氏は、隠された墓に眠っているのはツタンカーメンの義母で、女性のファラオとしてエジプト第18王朝を支配したとされるネフェルティティと推測している。」

で、次の図は王家の谷(Kings’Valley)KV-62;ツタンカーメンの墓と新たな「区画」を示しています。
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つまり壁画の壁の裏側にXとYという空間がありそうで、空間Yにネフェルティティが眠っているのではないか、と言ってるんですね、ニコラス・リーブス氏は!

で~、なんで今頃、mhがこんなことを言ってるかと言うとですね、実は、このブログは「ネフェルティティの遺体が王家の墓で見つかった!」と言うYoutubeフィルムを紹介しようというものなんですが・・・
ある考古学者がネフェルティティの遺体を見つけた!と言ってるんですが・・・
歯切れが悪くて申し訳ないのですが・・・お釈迦様の仰るように、因果応報でして・・・

ま、思い切ってご紹介しましょう!Youtubeでネフェルティティを見つけたと仰る方を!勿論、ニコラス・リーブス氏ではありません!!!
誰かっていうとジョアン・フレッチャーJoann Fletcher博士です。mh好みの女性ですね。
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で、彼女がネフェルティティのミイラをどこで見つけたと騒いでいるかというと・・・ツタンカーメンの墓KV-62から数十mも離れた墓KV-35です! アメンホテプ2世とその他のミイラが見つかっています。
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で、ジョアン・フレッチャー博士、以降ジョアンと呼ばせて頂きますが・・・
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ジョアンは、そこで見つかったその他のミイラの一つがネフェルティティだって言ってるんですね!
Youtube“彼女は蜃気楼の如く歴史から消え去った。”
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“今、一人のエジプト学者は思っている。”
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“私はツタンカーメンの墓以降で最も偉大な発見をしたと。”
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つまり、ネフェルティティの墓を見つけた、って言ってるんですね。
彼女がそう考えるには、勿論、お釈迦様の仰るように理由があるんです。
何年も前にKV-35で、ある考古学者が壁画の裏側の空洞に3体のミイラを発見し、それをレポートしていたんです。で、ジョアンは10年以上、このミイラについて色々考えていたんですね。3体のうちの1体はネフェルティティではなかろうか?って考えるようになったんです。確証がないのでLady-X(X夫人)と呼んでいます。

で、どうしても自分の仮説を確認したくなったんですね、ジョアンは。で、2003年、カメラ・スタッフも引き連れて、KV-35を訪れたんです。以下の写真は、その時に撮影されたフィルムから取ってますから、所謂(いわゆる)再現フィルムではありません。正真正銘の当時のものです。

ジョアンはKV-35の、3つのミイラが見つかった場所の前で、ある男が来るのを待っています。
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3体のミイラが見つかった空洞は、劣化を防ぐため、煉瓦とモルタルでシールされています。
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ジョアンが待っているのは・・・ザヒ・ハワス博士です。
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エジプト最高考古庁のトップで、これまで何度も、エジプトの不思議のブログに登場してきた人物です。
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ジョアン「あっ!こんにちは、ハワス博士。お世話になります。」
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“いかなる調査、発掘であろうとハワス博士の許可が必須だ!”
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“彼が、そうしてよい、と言ってくれなければ、墓を掘り明けることは出来ない!”
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で~、今回、ハワス博士の許可を得たので、シールを壊して中を見ることが出来るようになったんです。
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まず、ハワス博士が中を懐中電灯で照らしてみます。
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ハワス博士「ジョアン。中に入って見てみるかい?どうぞ、どうぞ。」
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“3体のミイラは衣服をつけていて、当時のままだ。”
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で、一番奥で眠っているこの遺体が、ネフェルティティの可能性がある、とジョアンが考えているLady-Xです。
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“ジョアンはこの遺体をLady-Xと命名して13年もの間、研究してきた。”
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“ジョアンは、このミイラが誰だと考えているか、ハワス博士にすら話していない。”
(mh:この表現、つまりハワス博士にすらもネフェルティティではないかと考えていることを伝えていない、という曖昧な表現に隠れている内容などが、後日、大きなトラブルを起こすんです。実は、それをmhが知ったのは、このYoutubeを紹介しようとして関連情報をネットを調べていた時なんです!で~、このブログの方向性が定まらなくなって、本当に弱ってるんです。どんな結末を迎えることになるのか、お釈迦様ではありませんが、今は「なるようになる、それを受け入れよ」って心境です。)
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“この3人が誰なのかを特定することは誰も出来なかった。”
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ザヒ・ハワス博士「何人かは試みたようだけどね。みんな、それぞれ勝手に想像しているだけさ。」
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mh:つまり3人のミイラが誰なのか、説得力ある証拠や理論を示して説明できる人はいないって彼は言ってるんですね。至極、適切で、真実を言い当てている表現だと思います、私は。勿論、この時点で、ザヒ・ハワス氏は、ジョアンがネフェルティティだと考えてていることを知っていないんですね。

“ジョアンが一人で調査できるようにと、ハワス博士は彼女を残して去っていった。”
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“Lady-Xがネフェルティティかどうかを判断するためにジョアンに与えられた時間は2時間だけだ。”
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“奇妙なのだが、左耳には一つではなく、2つのピアス穴があけられている。”
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“口元が壊されているのは何かを暗示しているようだが・・・何だろう?”
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“ネフェルティティのレリーフでも顔は全て壊されている!”
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で~以降、暫くの間、Youtubeフィルムはネフェルティティとアカナーテンの生活の様子などの映像が続くのですが、今回のブログの狙いとはかけ離れているので省略して・・・

“6ヶ月前、ジョアンはネフェルティティかもしれないミイラを、ここで見つけた。”
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つまり、KV-35でザヒ・ハワス博士と一緒に3体のミイラが寝ている場所に入ってから6ヶ月後ってことですが・・・
撮影機器を沢山持ち込んできました!勿論、撮影クルーやX線撮影や遺体の性別や年齢なども推定する専門家たちも同行した大デレゲーションです!
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この時、ザヒ・ハワス博士は同行していないようでした、もし同行していたら、必ずフィルムにも再登場していたはずです。彼は、最初に壁を打ち破って少しの間、そこに留まっていただけでした。この辺りも今回のブログの重要な点かも知れません。

キャノン製のX線カメラなどの機材が墓の中に運ばれていきます。
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X線撮影機を穴の中にセットし、上方からX線を当て、ミイラの下に挿入した「X線感知電子乾板」情報をデジタル化し記録します。
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この撮影作業が終わると全員イギリスに戻り、X線情報から色々な検討をしました。

専門家によれば、Lady-Xは20歳くらいの女性のようだとのこと。ジョアンはがっかりします。何故って、もしネフェルティティなら6人の女の子の母親でもあったわけで、20歳以下ってことはないからです。彼女に同情したのか、それとも新たな事実がデジタル情報の中から見つかったのか、定かではありませんが「Lady-Xは30歳くらいだったかもしれない、35歳以上ということは絶対にない」って見解に修正されました。ジョアンにとっては朗報です。

口の傷は、死後、かなりの時間が経って死後硬直も完結した硬い遺体の状態になってから、刀のようなもので殴られたのではないかと結論しています。つまり彼女に怨みを持つ者が、彼女の死後、例えば1年以上たってから、彼女の遺体を辱めようとしてやったということです。実はその再現映像で使われていた刀はアラビアの刀だったようで、寄せられたアラビア人のコメントには「キリスト教徒の陰湿な中傷だ」との非難もありました!

で~骨相学からLady-Xの生前の様子がコンピューター・グラフィックCGで造り出されるのですが、それを見たジョアンは「信じられない!本当に信じられない!」って興奮しています。付け加えておきますと、フィルムのいろいろな場面で、彼女は、この信じられない、を連発していました。
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で~CGで造られた立体像は次の通りでした。
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似ていない、とは言えません。どちらかと言えば“似ている!”と言うべきでしょう。
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この顔を作るCGデザイナーもネフェルティティの胸像のイメージを十分頭に入れていたのではないかとmhは想像しますから、細面の女性なら、この種の顔に仕上がるのではないかなと思います。
ジョアンの仮説に基づいて行われた調査の様子からCGによるクライマックスまでを映したフィルムは次のURLから見ることが出来ます。
Discovery Documentary | Queen Nefertiti - The Most Beautiful Women ( History Documentary )
https://www.youtube.com/watch?v=64Y8_fzQX1A

言い忘れていましたが、KV-35はアメンホテプ2世の墓なのは間違いないようで、彼はネフェルティティの旦那となったアケナーテン、正式名はアメンホテプ4世、の祖父ですから、孫の女房だったネフェルティティが同じ墓で見つかったとしても違和感はないんです。

で~、ここからがブログの本題と言えるところなのかも知れないのですが、このYoutubeフィルムが2003年にディスカバリー・チャンネルTVで公開されると、ジョアンはザヒ・ハワス博士の逆鱗(げきりん)に触れたようで、以降、エジプトでの調査から完全に締め出されるのです!

これは有名な事件だったようです。で、Wiki:Joann Fletcherによると、彼女は1966年8月生まれってことですから今は49歳ってことですが、それは本題とは関係ないのですが、ザヒ・ハワス博士とのトラブルの経緯がWikiに書かれているんですねぇ。
以下に要点だけ記すようにしたいと思いますが、あまり端折(はしょ)ると真実が判らなくなる恐れもありますので、ほどほどに端折って説明すると・・・

“英国ヨーク大学のジョアンは、当時のエジプト最高考古庁(SCA)のリーダーのザヒ・ハワス博士の許可を受けた後、ディスカバリー・チャンネルの資金や技術支援を受けて編成した撮影チームを引き連れてKV-35を訪れた。そこには1898年発見された3つのミイラがあり、ジョアンは、そのうちの一体はネフェルティティのものではないかとの仮説を持っていた。この仮説は(mh:ここのところが重要です)現地調査が終わって直ぐにザヒ・ハワス博士及びSCAに提出されたレポートに記されていた。”

“ジョアンの仮説は、「あのミイラは、女ではなく、15歳くらいの男だ(これは後日、間違いだと判明)」とか「結論は状況証拠だけで導き出され、極めて曖昧なものだ」などと否定されている。アメリカ考古学協会が発行する「考古学」という本では「ネフェルティティだという断定はたわごとでしかない」と酷評されている。エジプト最高考古庁長官ザヒ・ハワス博士は「ジョアン博士は規則を破った」として彼女がエジプトで仕事をすることを禁じた。”

以下はWikiに記載されているザヒ・ハワス氏の意見です。
“規則では、全ての発見は事前にSCA(エジプト最高考古庁)に報告されねばならない、となっている。偉大な発見かもしれないことについて、先に公開してしまったことで、ジョアンはSCA(エジプト最高考古庁)とヨーク大学が結んだ契約を破った。多くの学者達が、まだ裏付け証拠が不十分だと考えていることをメディアに流したことにより、ジョアンは契約を破ったことになるので、ヨーク大学が改善したことを我々が認めない限り、彼女がエジプトで仕事をすることを禁じる。”

で、ジョアンと共に調査した面々やマスコミは、ジョアンがマスコミ公開前に仮説をSCAに送っていたこと、あくまでも“仮説”であってジョアンが“発見”と言ってない事、ディスカバリー・チャンネルで公開される前にザヒ・ハワス博士もこれを確認すべき時間があったこと、などを理由に反論し、結局2008年にはまた王家の谷でジョアンが考古学的な仕事に就けるようになっているようです!

で、Wiki: List of burials in the Valley of the Kings(王家の谷の埋葬者リスト)のKV35をクリックすると、次の重要な新情報が書かれていました!!!
“2003年、英国考古学者ジョアン・フレッチャーがネフェルティティではないかという若い女性のミイラについては、ザヒ・ハワス博士はツタンカーメンの母親とも考えられている女性キヤKiyaではないかと考えていて、論争となった。更には何人かの考古学者は、女ではなく男だと主張していた。しかし、DNA分析すると、女性はアメンホテプ3世の娘のティエTiyeで、ツタンカーメンの母であるとの結果が出た。場合に寄るとティエTiyeではなくNebetiahまたはBeketatenの可能性もある。”(mh:いずれも亭主アケナーテンの姉妹ですから類似したDNAなのでしょう。つまり兄妹でツタンカーメンを生んだってことです。)

DNA結果でLady-Xがネフェルティティでないとの結果が出ている以上、ジョアンが出演したYoutubeを主題にブログ化する訳にはいきません。そこで、お出まし頂くことにしたのが昨年末に世界を駆け巡ったニュース「ツタンカーメンの墓にネフェルティティが隠されているようだ」との情報です。

ツタンカーメンの墓の北側の壁の前で地底探査機をゆっくり移動している男・・・
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なんだか日本人みたいな・・・
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結果がディスプレーに映っています。
男「こことここで素材が変わってますね。」
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mhが見ても、あちこちに筋が見えるので、何が何だか判りませんが・・・あるんですね、きっと何かが。

2011年にザヒ・ハワス博士が引退したエジプト最高考古庁の大臣が言っています「ここからここの間で材質がちがってるんだ。きっと内部に空洞がある!」って。
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ここに、関係者4人が顔をそろえてますが・・・
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左から、日本人レーダー技術者の渡辺広勝氏、エジプト最高考古庁のマムドウ(ダマティ)氏、ここにネフェルティティが眠るかもしれない墓が隠れていると言う英国人考古学者ニコラス・リーブス氏、日本人考古学者の上野由美子氏。

ネット情報によれば
渡辺広勝氏は、株式会社光電製作所という、魚群探知機なんかを製造販売している会社の元従業員のようです。
上野由美子氏は、古代オリエントガラス研究家で、1995年~現在 UCL (ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン) 考古学研究所 在籍中です。

もう少し、4人がはっきり映った写真がありましたので載せておきます。
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で~、ニコラス・リーブス氏ですが・・・
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アリゾナ大学の上級エジプト学者となっています。

何故、彼は、この壁の向うにネフェルティティが眠る空洞(墓)があると言い出したのか?
次の、絵がデーター処理で除去された壁の凹凸を示す写真において、北側の壁は中央あたりの線―2から右端に近い線―3の間で、他の材質と異なっていて、線―2と線―3の間の中央辺りの下方には線―4,5,6で囲まれる、更に異なる材質で出来ているスペースがあるって言うんですね!!!
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何故、それに気付いたのか?
お釈迦様が仰るように因果応報、理由があるんですね。

実は、王家の谷には大勢の観光客が訪れるので壁画の劣化が危惧されていました。そこで重要な壁画のコピーを作っておこうという計画が出たんですね。まずは、手頃なサイズの壁画で、有名な墓をってことで、ツタンカーメンの棺が在る部屋とそっくりのレプリカを作り、その壁に、実物と瓜二つの壁画を準備しようということになったんです。

レプリカを造る仕事を請け負ったのが欧州の数カ国に拠点をもつファクトゥム・アルテFactum Arte(スペイン語:事実アート)という会社でした。

“ザヒ・ハワス博士が公開許可を出した”という、ファクトゥム・アルテ製作のツタンカーメンの墓のレプリカ製造過程の宣伝フィルムがありました。
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2009年、ツタンカーメンの墓に測定器を持ち込んで計測を始めました。
まず、レーザー走査カメラで壁面全体の凹凸を計測します。測定精度は±0.1mm程度でしょう。漆喰の壁面の凹凸を測るには十分すぎる性能です!
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次に高感度カメラを壁面に沿って走査し壁面の色彩情報を高解像度で取り込みます。
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類似の色見本を何種類か変えながら、壁画と一緒に撮影します。これにより照明の影響による実際の色とカメラ撮影された色の差を補正するのです。
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レーザー走査で測定されたデジタル情報から再生された表面は次の通りです。
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壁表面の凹凸が0.1mm単位で表わされているんですね。このデータを見たニコラス・リーブス氏は、“線”があると気付きました!確かに、何かひっかき傷みたいなものが見えます!で~、部屋があるんじゃあないのか?って妄想を抱いたんですね。そこで、2015年11月26日、ニコラス氏がネフェルティティの墓があるようだ、と発表する2日前、日本の光電製作所が造った(超音波?)レーダー探査機を持ち込んで渡辺氏が壁の内側の探査を行った結果、既にご紹介したような結論に至ったというわけです。

で、ツタンカーメンの墓室のレプリカですが、このmhも観させていただきました、エジプトで!
製造工程の宣伝フィルムをさらに見ていくと・・・
まず、壁となる素材をレーザー走査で測定した凹凸データに基づいて細いドリルで加工し、墓の壁と瓜二つの凹凸の石板を造ります。
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出来上がった壁の板です。
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絵の方はと言うと、プリンターでビニールシートに印刷します。
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これを壁になる板に貼り付けるのです。
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こうして壁画が完成していきます。
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これをエジプトのルクソールのナイル西岸にあるハワード・カーターの家の近くまで運びました。
カーターは1922年、ツタンカーメンの墓を発見するのですが、発掘作業の間、王家の谷から車で20分くらいナイル方向に走った場所にあった家に住んでいたのです。勿論、この私も訪問しています。
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で、この家からナイル方向に100mくらい離れた砂地にツタンカーメンの墓のレプリカが造られました。
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完成した2014年のお披露目会の様子です。
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部屋は砂に埋められています。
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で~、ツタンカーメンの墓の北の壁の裏には本当に墓が隠されているのか?そこに眠っているのは本当にネフェルティティか?

それは、まだ証明されていないんですねぇ。

まずもって、部屋があるのかすら、若干、疑われるところです。確かに、縦に走る線のような模様があちらこちらに見えてますから、そこがほかの所と違いそうだ、ってことは判るんですが・・・空間を示すものなのかどうか。
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仮に、空間があったとして、そこにネフェルティティが眠っているなんて、何で言えるのか?それを暗示する具体的な証拠や情報は何も説明されていませんから、ミイラがあるのか、あったとしてそれが女か、なんて判るわけないんです!、よって、ザヒ・ハワス博士ではありませんが、無責任な噂を立てまくる男なんか、二度とエジプトに来ることを認めない、ってな結論が出てもおかしくない位です。

前回のブログではクレオパトラの墓を探求する素人考古学者キャスリン・マルチネスをご紹介しました。これまで墓を探しても見つかっていないってことは・・・と言う消去法と、クレオパトラはイシスの現人神だと言っていたから、ひょっとすると神殿に埋葬されたのでは?という思い付きと、クレオパトラくらいの女王なら大きな構造物のある所に埋葬されているはずだ、との予測の結晶がタポシリス・マグナ複合神殿での重要な発見に結びついたことを考えると、考古学というものは、理屈よりも浪漫(ろまん)、分析よりも行動、が幅を利かしている分野なのかも知れません。

ネット記事によればザヒ・ハワス博士は、ニコラス・リーブス氏が主張するツタンカーメンの墓の北壁を少々破壊し、カメラを入れて調査するなどという主張は、エジプトの宝ともいえる墓を傷つけるだけで、許可できるものではない、と言ってます、もう彼は現役引退してますから、どこまで彼の意見が通るのか判りませんが。ザヒ・ハワス博士の独裁者的な言動は改められてしかるべきだと思っていましたし、何の証拠もなく、ネフェルティティが眠っていると思われるとの妄想を公言するニコラス・リーブス氏は誇大妄想狂とも思えるし、KV-35の遺体がネフェルティティだと思いこんだジョアン・フレッチャー女史もニコラス氏も同じ穴に住むムジナの様に思われてきて、これだったら、私だって安楽椅子探偵を気取って炬燵考古学者として立派にやって行けるのではないかという気がしてきました。次回はYoutubeの翻訳など、誰でもできそうな内容のブログではなく、世界をあっと言わせる大発見のブログを公開してみたいものだ、との思いを膨らましています。この私目に解き明かせたい不思議がございましたら、このブログのコメント欄に投稿して頂ければ、検討させて頂きますので、ご遠慮なく、お申し付けください。
Mystery Hunter
追記:4月9日、ツタンカーメンの壁画の裏の調査がどうなっているか確認したところ、3月末頃に何度目かのレーダ調査をしています。データの詳細分析をしないと結論がでないようですが、4月11日の週にはその結果がでるとのこと。何か発表があるかもしれませんが、mhの予測では、信頼できる新事実は見つからないのではないかと思います。なお、考古学庁のリーダーは最近、交替したとのこと。ザヒ・ハワス博士の呪いってことはないと思いますが・・・
詳細は次のURLで確認できます。
http://edition.cnn.com/2016/04/01/middleeast/nefertiti-tut-tomb-radar/

(完)
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