Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

死のクレータ(Crater of Death):BBC


お知らせ:
このブログに張り付けておいた写真は手違いで消去してしまいました。
保管しておいたpdfから再生したブログはライブドアのブログに張り付けておきましたので
もしご関心がございましたら、つぎのURLでご確認下さい。
http://blog.livedoor.jp/mysteryhunter/archives/13963177.html
なおライブドアブログのホームページURLは下記です。
http://blog.livedoor.jp/mysteryhunter/

BBC Horizon: Crater of Death    Feb. ’14 Mystery Hunter

今回はBBC(英国放送協会)作成フィルム「死のクレータ」(46分)の紹介です。

恐竜の絶滅の原因については隕石説、火山説、伝染病説、食糧の植物相変化説(裸子植物⇒被子植物)、原始的哺乳類による恐竜卵の乱獲説などがありましたが、現在は隕石説に落ち着いたようです。
隕石説を裏付けることになった隕石衝突の証拠(⇒クレータの形成)の発見に焦点を当て、科学者の取り組みを紹介しています。

追記:
南米の旅から昨日(24日)無事、帰国しました。
とても楽しい旅で、思い出も写真も一杯。
既に公開している「チチカカ湖とウユニ塩湖の不思議」の回答編は出発前に完成していて、現地調査の結果も事前の解答内容で問題ないことが確認できたのですが、もう少し生の情報と写真を追加したほうが納得していただけるだろうと思いますので、これから完成度UPの見直しを行います。今しばらくお待ちください。
また、いろいろな人間模様(ラパスでの母親と2人の子供の様子、日本からの旅行客の様相)、AA(アメリカンエアライン)の重大な問題(?)、なども旅行記として紹介させて頂く予定です。こちらも今しばらくお待ちください。

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     01; horizon

フランスの海岸の岩肌にアンモナイトの化石が沢山詰まった地層がある。
この層より若い層にはアンモナイトは見つからない。アンモナイトはこの地層ができた時に死滅してしまったのだ。
02; scientistammonite

この地層はK-T mass extinction(直訳:K-T大量死滅)と呼ばれる65百万年前のものだ。これから’Story to reveal the killer’ (殺戮者を暴く物語)を始めよう。

(Mystery hunter)
イリジウムを多く含んだ地層はK-T境界(Cretaceous–Tertiary (K–T) extinction)と呼ばれています。白亜紀と新生代第三期にできたので白亜紀のC(別の時期との混同を避けるためKとした)と第三期のTをとって‘K-T滅亡’(日本語名:K-T境界)と名付けられたのです。

(ここでタイトルが出ます。)
     03; title

北米コロラドのロッキー山脈で、厚み1.5cm~3cmの薄い粘土岩層が見つかった。この層は65百万年前のものでイリジウム(Ir:原子番号77)が通常の数百倍も含まれている。
04; clay layer

物語は1979年のイタリアから始まる。
地中海におけるプレート理論を調査していた地質学者と物理学者(ノーベル物理学賞受賞者!)のアルバレス親子が通常の数百倍のイリジウムを含む地層を発見した。
     05; Albarezs

彼らは論文を発表した。
「65百万年前、隕石が地球に衝突し、隕石中のイリジウムは世界に飛散した。
衝突のショックで、気象や大気に甚大な変化が起き、多くの動植物は死滅した。」


この論文の裏付け、つまり隕石が衝突した証拠、を見つけられたら、恐竜やアンモナイトの絶滅原因に関する永年の論争に終止符を打つことが出来る!

地質学者は世界中で地層調査をした。するとアルバレス親子が指摘する地層があちらこちらで見つかった。北米で見つかった地層をよく調べると、高温で焼かれた衝撃石英(Shocked Quartz)が数多く発見された。
隕石衝突のショックが衝撃石英を形成したのではないか!!
06; atlas-shockedquartz

これだけのインパクトを与える隕石衝突なら大きなクレータが残るはずだ!
確かにカナダに大きなクレータが残っているが、この程度の隕石衝突エネルギーではK-T境界を造るにはとても不十分だ。
地上で見つからないのなら海に落下したのではないのか?
海に隕石が落ちれば、大きな津波も起きたはずだ。
07; tsunami
メキシコ湾近くの地層からは津波の事実を裏付ける形跡も発見された。

またK-T境界は特に北米で顕著で、北米でも南にゆくほど層が厚く、かつ層内の衝撃石英の粒度も大きくなっていることが判って来た。
更にキューバやメキシコ湾周辺の地層を調べるとクレータの礫岩(debris)と思われる小さな粒子状の石も出てきた。
08; gulf-debris

隕石はメキシコ湾に落下したのではないか?

時を同じくして、ユカタン半島の町チクシュルーブChicxulubの海岸付近に中心をもつ、円形状の不思議な地球重力場を石油会社が発見した!
09a; yucatan

地上にはその兆候はない。海底に埋もれているのだろうか!
09b; gravity-field


重力場の直径は180kmもある!
10; gravity map

メキシコ国立大学によるボーリングが始まった。採取したサンプルを調べると地中3百m辺りにK-T境界が確認された。かなり厚い!
10; boring

やはりこの地に隕石が落ちたのだ。恐竜たちは強烈な閃光を見たに違いない。その数分後には粉塵と熱波がアメリカ大陸を襲った。地上は数日間燃え続け、太陽は半年間、覆われ続けた。
10; impact moment
11; burning earth

この衝突ショックで多くの動植物は死に絶えた。おそらく10中7は死んでしまっただろう。北半球ほど死亡率は高かったはずだ。なぜなら、クレータの形状から、隕石は水平から約30度の角度で南から突入したことがシミュレーション実験で確認されていて、この場合、大きな影響は北側に伝播してゆくことが判っているからだ。

生き延びた動物もいた。猫のサイズより小さい動物は生存率が高く、大きな動物ほど死亡率は高かったと思われる。
13; rabbit-worm

大きな動物は個体数が少ない。従って死滅してしまったものも多いはずだ。
小さな動物ほど個体数は多いから、沢山死んでも多くが生き残ったはずだ。死んだ動物や植物を食べて生き残ったものも多いと思われる。食物連鎖の状況は、大きく変化したのだ。

恐竜だって、わずかに生き延びた可能性もある。
しかし、気温の低下や、食糧の大幅な減少、さらには空気中の有毒ガスの影響は、特に体の大きな恐竜には耐えがたく、結局、死滅してしまったのだ。
12; dying dinosaurs

海は有毒ガスを含んだ雨で酸性化し、太陽は長い間顔を見せることがなく、海面近くに棲息していたプランクトンは死滅してしまった。このプランクトンを主食としていたアンモナイトも食糧の減少と海水の酸性化で死に絶えたのだ。
しかし、アンモナイトの祖先でもあるオウム貝(英語名:Nautilusノーチラス)は深海に棲んでいたので生き延びた。食糧になる死骸も海の底に沢山降って来た。
14; ammonite-nautilus

恐竜の滅亡はK-T境界ができた65百万年前の隕石の衝突が原因だった。
これまで仮説だった隕石の衝突の証拠が見つかったのだから。

しかし、直径180kmのクレータを造る隕石とはどのくらいの大きさなのだろう?
衝撃試験や過去のクレータ分析から、直径は15km程度と考えられる。今手にしているアンモナイトの化石はK-T境界の直ぐ下で見つかったものなので、最後の生き残りだったのかもしれない。
15; meteorite-ammonite

(BBC完了)

補足
フィルムの中でも説明されていましたが、過去に5回の大量虐殺があったようです。
これらは全て隕石や彗星などの衝突ではないか、と推察されています。
下にWikiから入手した年代と属の生存数のグラフを挙げました。
16; graph

グラフは地層の年代分析と地層から見つかった化石をもとに作成したのでしょう。

K-T境界後も南方系のヤシのような植物が南半球で生き延びていたようです。従って、それほど寒くなかったのではないか、とも考えられています。

動物の化石が見つからなくても、足跡の化石が見つかると、その動物が、その時代に生きていたことがわかる、と地層学者がコメントしていました。そういえばアフリカに人類の祖先がいたことは、人類の骨の化石でなく、親子が歩いた足跡の化石から判った、という話を、昔NHKのTV番組で見たような気もします。

もし彗星が地球に衝突するとしたら、直径は隕石の何十倍もあるでしょうから、その影響は甚大で、ほとんどの生物は死に絶えるでしょう。が、そのような恐ろしいことが起こる確率は限りなくゼロに近く、またK-T境界を起こしたのと同じ隕石が落ちてくる確率もかなり低いはずだ、と考えるのは人情というものでしょう。(とフィルムの中で科学者が言っていました。)

なお、ドキュメンタリーでは地質学に関する多くの専門用語が使われていて解読が困難な部分が多くあり、かなり意訳(異訳?)させて頂きました。
興味がありましたら、次のYoutubeでご確認ください。
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