Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草82: アメリカの大統領選の行方

今回も長い話になりそうですが、なるべく短くまとめるよう努力します。

次の宗教分布図を見て下さい。
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アフリカ北部から中国のタクラマカン砂漠にかけて広がる深緑はイスラム教スンニ派です。その中にポツン、ポツンと点在する濃い茶色はイスラム教シーア派で、盟主はイランです。アフリカ中・南部は薄紫でクリスチャンとイスラムが混在しています。

キリスト教に着目すると、スカンジナビア半島の北欧三国、デンマーク一帯と英国は薄茶色で‘大半がプロテスタント(Protestant)’です。メイフラワー号で移民が始まったアメリカ合衆国やカナダ、イギリス植民地だったオーストラリアもプロテスタントです。

で~、ヨーロッパ大陸は水色‘ローマン・カソリック(Roman Catholic)’で、スペインやポルトガルが植民地化したメキシコ以南の中南米もカソリックに改宗させられました。

旧東欧やロシアは黄色で‘ギリシャ正教(Greek Orthodox)または東方教会(Eastern Othodox)’です。

今回のブログに関係するプロテスタントですが・・・
Wiki「プロテスタント(Protestant)は、宗教改革運動を始めとして、カトリック教会(または西方教会)から分離し、特に(広義の)福音主義を理念とするキリスト教諸教派を指す。」
「1517年以降、マルティン・ルターらによりカトリック教会の改革を求める宗教改革運動が起こされた。1529年にルター派の諸侯や都市が神聖ローマ帝国皇帝カール5世に対して宗教改革を求める「抗議書(Protestatio, プロテスタティオ)」を送った。そのためこの派は「抗議者(Protestant, プロテスタント)」と呼ばれるようになった。」

ルターはドイツ人神学者で、彼の主張の根本は「人の姿となられた神の言葉としてのイエス・キリストにのみ従う」と言うもので、儀式や法王などの権威よりもキリスト教原典の聖書の教えを重視するようです。

キリスト教やイスラム教への関心が薄く、プロテスタントとカソリック、シーア派とスンニ派の教えがどんな点でどう違うのかもよく理解していない人が日本人には多いと思いますが、話が変わって、アングロサクソンとは具体的にどんな人なのかについても、よく知らない人が多いと思います。mhもそうでした。
Wikiによれば「アングロサクソン(Anglo-Saxons)とは、5世紀頃、現在のドイツ北岸、南部からグレートブリテン島に侵入してきたアングル人、ジュート人、サクソン人のゲルマン系の3つの部族の総称」です。

ブログのタイトルのアメリカ大統領選、宗教のプロテスタント、人種のアングロサクソン、と続くと、賢い読者は「ははぁ~、WASPのことを言おうってんだな?」って気付いたたかもしれません。

WASP(ワスプ)とは、「ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント」(White Anglo-Saxon Protestant)の頭文字をとった言葉で、アメリカ合衆国における白人エリート支配層の保守派を指す造語です。メイフラワー号Mayflowerでアメリカに移民したピューリタン(清教徒)も白人でアングロサクソンでプロテスタントでした。

で、いよいよ本題に入るわけですが~、アメリカ合衆国の大統領予備選挙で共和党で今日3月11日時点でトップを走っているドナルド・トランプ氏ですが、彼はドイツ系の白人でプロテスタントであることはWikiにも書かれていますので間違いないでしょう。アングロサクソンかどうかは未確認ですが、有色人種やイスラム教徒に対して散発する暴言から、典型的なWAPSの一人だと思います。

彼がWAPSではないか?と思った切っ掛けはWiki「ドナルド・トランプ」に書かれていたバラク・オバマ大統領に対する問題発言記事です。
「ハワイ州が発行したバラク・オバマ大統領の簡易な出生証明書に疑問を呈し、オバマは実際はハワイではなくアフリカ(ケニア)生まれで大統領の資格はないのではないかという国籍陰謀論を蒸し返し、2011年、注目を集めた。」
(mh:大統領はアメリカ生まれが必要条件の一つです。)
「ABCニュースに出演したトランプはカメラの前に自身の出生証明書を掲げ、オバマにも同じことをするように要求した。 「アフリカ生まれ」との疑惑を払拭するため、オバマは出生証明の原本をメディアに公開し、改めてハワイ生まれであるという事実を証明した。これについてトランプは、「バラク・オバマの出生情報を提出させることに成功した」と強引な自画自賛をしたばかりでなく、今度はオバマ大統領の学力と学歴に疑問があるとして、大学の成績証明の公開を要求した。」
「同月の世論調査では、トランプは、大統領選における共和党の候補として、アーカンソー州前知事マイク・ハッカビーと並んで、2位の支持率を獲得した(1位はマサチューセッツ州元知事ミット・ロムニー)。」

つまり、トランプ氏は自分は優れた人種、つまりWASP、だが、オバマ大統領は黒人で、ひょっとするとアフリカ生まれだ、と揶揄(やゆ)したんです。彼は傍若無人の発言が多く、自己顕示欲も強いことは周知の事実のようです。カジノやホテルで財をなし、自分の名を付けた建物を沢山もっていて、その代表はニューヨーク五番街のトランプ・タワーです。
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メキシコ国境に壁を造るとか、イスラム教徒のアメリカ入国を拒否するとか、日本については安全保障ではアメリカだけが日本を守る義務を負うので不平等だ、経済的に日本ばかりがアメリカを出し抜いていて不公平だと発言するなど、視聴率優先のマスコミには話題が多い人物で、今日(3月11日)のワイドショーでも彼の発言や予備選結果が紹介されていました。
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民主党ではクリントン女史1238人、サンダース氏572人。片や共和党ではトランプ氏461人、クルーズ氏360人、ルビオ氏154人、ケーシック氏54人となっています。

トランプ氏については、強硬発言や傍若無人な態度への批判が多く、選挙戦開始前の下馬評ではとても共和党の大統領候補には選ばれないとのことでしたが、蓋を開けたら、他を圧倒する勢いで、多くの支持者を集めました。このままどんどんいくのかしら、と思っていたら、最近になり、他候補の追い上げが激しくて混戦になりつつあり、トランプ氏は共和党代議員の45%しか獲得できていません。選挙開始時と比べると共和党の大統領候補に選出される可能性は低くなったと思いますが、それでも本日時点では共和党の第一候補です!

更には、Wiki「トランプ」でも記載されているように、過去にも共和党大統領候補者選で2位になったことがありますから、彼の言動や思想は、ある程度のアメリカ国民、少なくとも20%程度の国民、が支持していると見るべきでしょう。

もし共和党大統領候補に選ばれたなら、民主党の候補者、恐らくクリントン女史、と大統領の地位を争うことになりますが、その場合、mhの見立てでは、トランプ氏が大統領になる確率は高く、70%程度ではないかと思います。

マスコミでも紹介されているように、トランプ氏のような、破天荒で、自己主張が強く、大統領の器とは思えない人物に何故、これほど人気が集まるのか?最大の理由は既成の政治家に対する不信感でしょう。クリントン女史は頭は良いかもしれませんが、若者に人気がない、つまり古典的、政治的な発想の持ち主で、サンダース氏が若者受けしているのと全く逆です。それに彼女の夫ビル・クリントンは大統領でしたから、彼女が選ばれたら夫婦で大統領になるわけで、オバマ大統領の前のブッシュ大統領も父親は大統領でしたから、アメリカ大統領が世襲制、家族制なのが周知となります。安倍首相も首相の家系の生まれですから、政治家が世襲化しているのは世界中で同じだから驚くほどのことではないのですが、流石に国民もあきれ果て、そろそろ既成の世襲化政治家には鉄槌を下さねばならぬ、と感じているはずですから、トランプ氏に大統領の目が出てきます。

更には、既成の政治家が世界で起きている矛盾に無力なことが証明されています。イスラム教過激派のテロには有効な対策が打てず、モグラ叩きをしていますが、宗教やアラブ諸国の世襲制がからんでいて根が深いこともあり、見通しは全く得られていません。しかし、トランプ氏の言う「イスラム教徒の入国禁止」が実現できれば、一定の効果が期待できます、マイナス効果も大きいのは事実ですが。

また、メキシコからの移民も、トランプ氏が主張するように、貧しい人が多く、そういう人はアメリカ国内で犯罪を犯しやすいので、メキシコ移民を排斥するとの主張は、それなりに効果があると思います、マイナス面もありますが。

ということで、トランプ氏の発言は過激で、マイナス効果も大きいのですが、目的を達することができる唯一の直接的方法だと考える事が出来ます。トランプ氏以外の大統領候補は、いろいろきれいごとを言っていますが、彼らの主張通りに対応すれば問題が改善するかというと、これまで出来ていないわけですから、今後も期待できないという冷めた見方もでき、すりきれた正論を言う共和党対抗馬のクルーズ氏や民主党対抗馬のクリントン女史よりトランプ氏の方がましだと考える人が多いのです。

この状態は、ドイツのヒットラー台頭時と似ているかも知れません。あの時も、ドイツ国民はヒットラーの過激思想を熱烈に支持したのです。日本でも国民は戦争を支持し、日の丸の小旗を振って若者を戦地に送り出し、日清、日露、太平洋戦争へ邁進していったのです。

立ち直りのためには他国を犠牲にする発想のトランプ氏が人気を博している現在のアメリカは、ヒットラーが生まれる前のドイツのように病んでいると思います。アメリカが、移民や、異なる発想、宗教を受け入れる余裕が無くなってきたことを示しています、WASP自体が移民にもかかわらず。

mhの見立てだと、クリントン女史が大統領になっても、トランプ氏がなっても、結果としては大差ないと予測しています。としたら、既成の政治家が大統領になるより、破天荒なトランプ氏がなった方が、何か良いことが起きるかもしれない、という考えからトランプ大統領が生まれるシナリオは十分な可能性があります、その結果、ヒットラーと同じ悲劇が起きる可能性も高いのですが。

Oh! Carol ( 1959 ) - NEIL SEDAKA – Lyrics
https://www.youtube.com/watch?v=G5VJ31s4FZo

(完)

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