Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草88: 年金運用の最善策は?


今日4月6日のネット新聞です。
見出し「日経平均は7日続落、アベノミクス相場の連続安日数最長に」
ロイター 4月6日(水)15時38分配信
「東京株式市場で日経平均は7日続落。いわゆる「アベノミクス相場」開始以降、連続安日数の記録としては最長となった。ドル/円が一時109円台と、2014年10月下旬以来の水準まで円高が進行し、企業業績に対する懸念がさらに強まった。下落局面では買い戻しが入ったが、プラスに転じた場面では戻り売りに押される格好となった。
日経平均の7日連続安は、2012年11月5日─13日以来、約3年5カ月ぶりとなる。朝方は円高進行に一服感がみられたほか、原油先物相場も下げ渋る動きとなっていたことが支えとなり、日本株は比較的しっかりした動きとなった。“日経平均が1万6000円、ドル/円が110円を割れたことで、国内年金勢が買いに入るとの思惑が広がった”(国内証券)との声も聞かれた。(以下省略)」

株価が上った分野もあって「個別銘柄では 九州電力が大幅高。川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)について周辺住民が運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、福岡高裁宮崎支部が6日、昨年4月の鹿児島地裁の判断を支持し、住民請求を却下する決定を下したとの報道を材料視した。他の電力株にも連想買いが入り、関西電力、北海道電力なども上昇した。」とのこと。株価上下のネタって、何でもありですね。

で、日経平均株価の今週の変化を確認すると次の通りでした。17,000円から15,700円になりましたから7%の低下です。
a2199a.png

記事の中に「株価が下がったので国内年金勢が買いに回り、少し持ち直した」とのコメントがあり、国内年金勢ってどんな勢力なのかしら?と思って調べてみました。

Wikiでは定義が見つからないので、得体が知れない勢力です。しかし「労働者が積み立てている年金は、厚生労働省(年金局総務課)が主管する“年金積立金管理運用独立行政法人”(資本金1億円、全額政府出資)が運用している」とWiki日本年金機構にありましたので、国内年金勢とは主に、この行政法人を指しているのではないかと思います。

この“年金積立金管理運用独立行政法人”は年金積立金を何処に投資するかを決めるだけです。年金運用益を増やすため、また、アベノミクスを後押しして株価高を促すため、株式に投資している比率が高まっていると聞いていますから、この一週間で日経平均株価が7%下がったということは、行政法人の努力はマイナス方向に作用し、労働者の年金積立金の価値総額は大幅に下がったはずです。それでは困るから、株価を上げる施策を考えるのがアベノミクスでしょうから、円安になるよう国債を沢山発行してお金を集め、土木工事や福祉に大盤振る舞いすることにしたため、今年度の国家予算は過去最高の97兆円に膨らむ見込みです。市場に流通するお金を増やそうと、マイナス金利も設定しました。

これで効果がなければ、国債発行額を更に増やして市場にどんどん、お金を垂れ流していくしかないわけですから、借金はたまる一方です。すると円の信用は低下し、円安に振れるだろうから、輸出競争力が増加して国内の景気は好くなるはずだ、っていう狸の皮算用をしているかも知れません。

しかし、景気をよくするために、借金をどんどん増やしてお金を使えばよいという理屈は何かおかしいと思いませんか?お金に困ったら、借金をどんどん増やしてお金を集めれば、いい思いが出来るよ、って言われて、そうする気になりますか?そんなことをする個人は誰もいないと思います。人の金だから、勝手な理屈をこねて「運用している」と言い張り、そのための必要経費と称して自分の懐にちゃっかりとお金を入れている人が棲む所、それが年金積立金管理運用独立行政法人だと思います。

以前、競馬で30億円も儲けた男の話をしたような気がしますが、彼の手法は、過去の実績と統計だけに基づいて馬券を選んだようです。競馬なら、誰かが損した分、誰かが儲かるというゲーム理論も成り立つ環境ですが、株式市場は、株が暴落すれば、投資家全てが損をする世界ですから、確率統計と過去データだけで勝負する訳にはいきません。

このように先行きは誰もわからない世界に年金積立金を注ぎ込んでいるわけですが、今回の損失について、日本年金機構も運用独立行政法人も年金積立者である国民に何の詫びも入れてはいません。運用を開始した時期の資産と比べれば、まだ十分もうかっているっていう言い分なのかもしれませんが、それがいつまで続くか、何の保証もありません。儲かっているうちに株を売ってしまう考えもありますが、すると株価低迷を誘発して景気が悪化し、それはアベノミクスに反するので、株価が下がっても売ることはできず、上るのを待つだけ。つまり、上っても下がっても何の手も打てないのです。これで運用していると言うのはおこがましい!

そこで「年金運用の最善策は?」は何かという設問に戻ります。
まずはネットで調べてみました。

「年金運用」で検索すると、上に述べたmhの見解と似た記事が多く見つかりました。言い換えると、どう運用すれば年金の資産価値を増やせるのかを論理的に指導しているサイトはありません。つまり、必ず儲かる方法はない、と言い換えることも出来ます。

しかし「資金運用」で検索してみたら、うさんくさい運用会社の宣伝ページが沢山見つかりました。年率6%の利益を確保、といった感じ。どう運用するかについての詳しい話は個別に相談にのります、とあります。これを信じて、この会社に連絡でもしたなら、虎の子の退職金や年金は根こそぎ持っていかれると考えて間違いないでしょう。

ならば、年金運用の最善策は何か?

考えても無駄です。設問が間違っています。年金は運用して増やすべき性質の資産ではありません。収入が無くなった老齢者が、生活するために使うお金です。労働者が汗水たらして積み立てた年金を、政府が絡んで株式などのマネーゲーム(敗者がいれば必ず勝者がいるゼロ・サム(足し引きゼロ)の世界ではないので、ゲームと呼ぶのは不正確ですが)につぎ込むのは止めるべきだと思います。損失の穴埋め責任は誰もとれないし、穴埋めするために国債を増発するのでは本末転倒です。

リスクがあるからといって運用投資を止めたら、資産は減る一方で、将来、年金支給ができなくなってしまうのではないのか?

そう、全くその通りです。もっと正確にいえば、今まで通りの支給はできません。しかし、労働者が年金を積み立て続けている限り、資産が増える枠があるわけです。

今残っている積立金、毎月入ってくる積立金、これを上手く使う。運用ではありません、使うのです。それが最善策だと思います。

例えば、年金支給額を見直すのです。積み立てた額に連動して支給する今の年金方式では、高給取りだった人ほど、高額の年金を受け取れます。低所得者は収める年金額が少ないから、受け取る年金も少なくなります。これは、正に、貧富の格差を死ぬまで引き延ばしているようなものです。これを見直し、資産が多い人には年金支給額を減らし、資産が少ない人の年金は維持する。労働収入や資産運用収入がある人には課税を増やし、資産や収入が少ない人の年金は維持する。つまり、年金がないと平均的レベルの生活維持ができない人に特化した年金支給方式に変更するのが好いと思います。

汗水垂らすことなく、株の運用で資金を増やそうって魂胆は、発想が貧困でリスクが高く、特に、自分のお金でもない年金積立金を注ぎ込むなど筋違いもいいとこです。積立金の資産価値とは無関係に、年金積立金管理運用独立行政法人の理事長以下、役員5人、職員91人には、世間並以上の手当が支給され続けていると思いますから、積立金は確実に目減りしているのが現状です。

日本年金機構の職員数は1万3千人とのこと。関連する組織も沢山ぶら下がっているのではないのでしょうか。いっそのこと、年金制度は廃止して日本年金機構は解体し、所得税、固定資産税、相続税、法人税などから年金の原資を確保し、老齢者に一律定額支給するなど、抜本的な見直しをすべきでしょう。

積立金を運用して稼ごうっていう魂胆は頂けません。日本の年金システムは破綻していると思います。改革が必要です。
しかし・・・世の中って、癪に障ることが多いですねぇ、全く!!!

5月11日追記:伊勢サミットの事前協議のため(?)安倍総理は欧州を訪問し、財政出動を提唱しているようです。目的は低迷する世界経済の回復ですが、一体全体、財政出動ってなんなのか?胡散臭い名前なので、ネットで確認したら次の通りでした。
「景気の安定・底上げを図る経済政策の一。税金や国債などの財政資金を公共事業などに投資することによって公的需要・総需要を増加させ、国内総生産(GDP)や民間消費などの増加促進を図る。需要の増加による失業者の雇用機会の創出も見込まれる。不況期の景気刺激策として用いられる政策。」

つまり、景気が悪いから国債を発行して現金を増刷し、それを使って道路や公共建物を造ろうってことです。景気の良し悪しは恐らく、生活必需品の売れ行きがUPしたのかDOWNしたのかで判断するのだと思いますが、自動車や電化製品や衣服も必需品に含まれているでしょうから、まだ使えるのに捨てて買い替えるという発想が時代遅れになっている時に、昔と同じ発想で景気をよくしようなどと考えること自体が間違っていると思います。自動車や電化製品が売れなくなって景気が悪くなったから道路を造ると言う発想は脈絡が滅茶苦茶で、間違っていることは明白です。だったら自動車会社や電機会社の従業員の給与補償にお金を回す方がましでしょう。地球に穴掘りするお金は、目減りが激しい年金積立金にまわすべきだと思います。仕事が減って失業しても国が支援する体制を充実することが、景気浮揚で道路を造るよりも優先されるべきだと思います。

あはがり:作詞;朝崎郁恵、曲;沖縄民謡、歌;朝崎郁恵
(あはがり:沖縄言葉で「すべてがあかるい」の意)
a2595a.png
https://www.youtube.com/watch?v=RxiTGypwjYk&list=PLT636c5WuxYthNGOj7Qk8AHSKf6QzJK0i
(完)
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する