Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

Civilization Lostの不思議

“Lost Civilization失われた文明”ではなく“Civilization Lost”です。辞書で確認するとlostは他動詞lose(失う)の過去・過去分詞形で、自動詞の意味(消える)はないようですから、Civilization Lostは“文明が消えた”ではなく、“文明の消滅”とでも訳すのが適当でしょうか。日本語で“失われた文明”と“文明の消滅”では大差はないと言えますが、おいおいわかるように、言いたい事は異なるんですね。

“Civilization Lost文明の消滅”とは何か?

勿論、文明が消えるってことです。町や住民、文字、記録が、跡形なく消え失せてしまうのですから、文明があったことすら誰も気付かないってことです。

そんな文明があったのでしょうか?仮にあったとしても跡形なく消え失せたのなら、誰も気付いていない訳ですから、あったなんて言える訳がないのであって、その辺りは、どうしても歯切れが悪くなるんですが・・・

今回ご紹介するYoutube「Civilization Lost文明の消滅」では今から5千年以上前に生まれた文明は、そのほとんどが後世に伝えられることなく消えてしまったと断言し、その原因を推定していくのです!

北アフリカを例にオサライしておきましょう。北アフリカと言えばサハラ(砂漠)とナイル川ですね。
ブログ「サハラの不思議2014・8・18」によれば、現サハラ(砂漠の意)が砂漠化を開始したのは3百万年前です。そんな昔のことがどうして判ったのか?
a3201.png
北アフリカ・モロッコ沖での海底ボーリングで、3百万年前以降の地層から砂が見つかったんです。アフリカ上空を吹き渡る風が運んだ砂で、サハラ砂漠化の始まりです。

そうは言っても、サハラには、まだまだ木々も多く、湖や川もあって、動物や人が暮らし続けていました。しかし、砂漠化は着実に進行し、今から6千年程前に描かれたと思われる岩絵を最後に、人間がサハラで暮らしていた痕跡は途絶えます。セルビアの地球物理学者が唱えたミランコビッチ・サイクル(注)による気象変動が原因ではなかろうか、と結んでいました。

(注)ミランコビッチ・サイクル:
「地球の、自転軸の傾き、歳差運動、公転軌道の離心率、の周期的変化により、日射量の変動が約2万年、約4万年、約10万年という3つの周期で起きる」とする説。

また、2014・12・15ブログ「エジプト第一中間期の不思議“Ancient Apocalypse Death on the Nile古代の黙示録;ナイル川の死”」によれば、今から4千2百年前(紀元前2千2百年)、ナイル川は死にました!気象変化で、長期に渡り水量が減ったんですね。おかげで農業が壊滅的被害を受け、人心が乱れてエジプト古王朝が崩壊したのです。この気象変化を裏付ける証拠の一つは、大西洋の海底ボーリングで見つかったアイスランドの火山灰の変化です!
a3202.png
アイスランドの火山灰を含んだ氷河の氷は毎年、海流に乗って大西洋を南下し、溶けると海底に灰を沈殿させます。大西洋のいろいろな地点で海底をボーリングして、どの地点の、どの年代の地層にアイスランドの灰が見つかるかを調べてみたら、最も南の地点で灰が見つかった地層は紀元前2千2百年頃のものでした。つまり、その時は他の時期と比べて気温や水温が低く、氷が溶ける位置が、いつもより南寄りだったのです。
更には、イスラエルの鍾乳洞で採取した鍾乳石に閉じ込められた雨水の中の酸素の重さを年代別に質量計で調べると、やはり紀元前2千2百年頃、重い酸素の率が軽い酸素に対して増加していました。雨が少なかった証拠です。

つまり、何らかの原因で紀元前2千2百年頃、気象変動が起きてナイルの水量が減り、飢饉が起きたのは間違いないというのです。

今回ご紹介するフィルム「Civilization Lost文明の消滅」はもっとショッキングなんですね。“今から5千~6千年前に何かが起き、それ以前に生まれていた文明のほとんどが地上から消えた”って言うんですから!
本当にそんなことが起きていたのか?とすれば何故?

長い前置きはこれで終わり、Youtube「Civilization Lost」に沿ってご紹介しましょう。フィルムは1時間半の長さなので、mh流に端折らせて頂きます。悪しからず。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近、科学者や考古学者達は、古代の、かつて繁栄していた文化を見つけ出している。それらは、これまで誰もが考えていたより数千年以上も古いのだ!何がその文明に起きたのか?どうして消滅してしまったのか?そんなことが今後も起こり得るのか?祖先と同じように、我々も地表から消し去られる運命なのだろうか?そして、その後には、まったく新たな文明が生まれるとでもいうのだろうか?
a3203.png
人が住んでいたとは思えないオマーンOmanのルブ・アル・ハリ砂漠。
a3204.png
どこまでも続く砂漠には人が棲んでいた気配は見当たらない。
a3205.png
しかし言い伝えによれば、およそ5千年前、不思議な王国ウバールUbarが在った。
a3206.png
コーランや旧約聖書によると、豊かな王国だったが神の怒りにふれて破壊されたという。この、今まで全く神話の町だと思われていたウバールが実在していたことが、つい最近、衛星を使った観測技術や考古学者の古典的な発掘作業の結合により確認された。

1983年、考古学者チームは、観測衛星の特殊写真から、砂漠の中にあった川や交易ルートの痕跡を見つけ出した。
a3207.png
現場を訪れた彼等は、そこで失われていた都市ウバールの遺跡を掘り当てた。
a3208.png
古代の記録にあったように、8つの塔と9mの塀の跡も確認できた。
a3209.png
地下水源の水が減って出来た空洞に建物が落ちて消滅したと考えられている。
a3210.png

しかし・・・文明が跡形なく消し去られてしまうなどということはあるのだろうか?科学者たちは“可能性があるだけではなく、極めて起こり得るNot only possible but also too probable”と言う。
(スーダン・ヌビアのピラミッド)
a3211.png
数十年の間、 “人類はおよそ20万年前に生まれ、我々が文明と呼ぶものは2千~3千年前a few thousand years agoに生まれた”と考えられてきた。しかし、近年の新たな発見は“我々が知っているのは歴史の全てではないのではないか”と問いかけている。
(メキシコ・テオティワカンのピラミッド)
a3212.png
近代考古学では、例えば都市や文字の出現が文明の出現だと考えられている。メソポタミアで紀元前3千5百年に文明が現れた。狩猟から農業への生活の変化があり、人々は定住し、文明が生まれたのだ。
a3213.png
人間らしい生活を始めることと、文明を創ることのギャップは大きい。従って文明が生まれた時期はどこまで遡るのかを知るのは興味深いことだ。

ウバールUbarが現実に存在していたとすれば、他にどれだけ多くの都市が発見されるのを待ち望みながら埋もれ続けているのだろう?それを発見したら、我々は何を見つけ出すことになるのだろう?祖先の過去か?それとも、将来起こり得る破滅の予兆か?
a3214.png

1994年、東トルコのサンリウルファSANLIURFA。丘の上で土地を耕していた農夫が大きな長方形の石を見つけた。ゴベクリ・テペGobekli Tepe遺跡の発見だ。
a3215.png
直ぐに考古学者たちが集まってきて本格的な発掘調査が始まった。石にはイノシシ、狐、牛、鳥、ライオンなど動物の彫刻が見つかった。
a3216.png
多くの動物は、その地では見受けられないものだった。
a3217.png
考古学者が最も驚いたのは、ゴベクリ・テペが1万1千年も昔のものだったことだ!エジプトのピラミッドより7千年も古い!!!
a3218.png
誰が何のために造ったのか?20もの楕円形の構造物の跡が見つかっている。大きなものは直径30mだ。中に立てられているT字型の石は20トン以上もある。
a3219.png
新石器時代の遊牧民が、神聖なこの場所まで移動しては造り上げた宗教的な施設だろうと考える考古学者が多い。寺院だったというのだ。この地で見つからないはずの動物も石に彫られている。儀式や生贄の場所だったのかも知れない。住居でないことは間違いないだろう。2千年ほど使われ、紀元前7千年までには意図的に埋められて放棄されたという。何故!
a3220.png
何かの理由で離れた所に移住しなければならなくなり、神聖な場所を放置することができずに埋葬したとでもいうのだろうか。

ゴベクリ・テペが埋葬された時期は北米に隕石が落ちた時期に重なる。世界的なcatastrophe大惨事だったのか?それともその余波aftermathか?

原因は数百Km離れた山にあるのではないかと考える科学者もいる。大洪水が引いてノアの箱舟が到着したと言われているアララト山。
a3221.png
箱船を出た動物が拡散し、ゴベクリ・テペの石に残されることになったのではないのか?

洪水神話はアメリカ版、中国版、ギリシャ神話、ヒンドゥ神話など、世界中に残されている。恐らく洪水による惨事は現実に起きていた。だから神話にもなった。

2004年、スマトラ沖で発生した津波で20万人以上が死亡した。2百万人以上が住居を移さざるを得なかった。
a3222.png
7年後の2011年、東日本大震災では、地震後の津波で2万人が死んだ。
a3223.png
ベスビオ山の噴火ではポンペイが消滅している。
a3224.png
地球で暮らす限り、自然の驚異からは逃れられない。津波、地震、噴火。これらが文明を一瞬の中に消し去ってしまったのだろうか?

ギリシャ・クレタ島CreteのヘラクリオンHeraklion。1894年、英国人の言語学者で考古学者アーサー・エバンス卿が当時発見されたばかりの粘土板に描かれた文字の解読のためにエーゲ海の島々を訪れた。それはギリシャ時代の初期のものではないかと思われていた。
a3225.png
しかし、エバンス卿の結論は世界中を驚かせた。ハイログリフ(hieroglyph象形文字)のような文字は紀元前5千年の、まだよく知られていない文明のものだったのだ!
( mh“ファイストスの円盤”として 巻末で詳細をご紹介します。)

3年後、発掘チームを引き連れて戻ったエバンス卿が見つけたものは、ミノアの宮殿だった。
a3226.png
美しい壁画などで飾られた部屋、冷水と温水の風呂、室内トイレがあった。今では、ミノア文明は地中海で生まれた最初の偉大な文明だと考えられている。紀元前2千5百年~同1千6百年に渡り繁栄していた。
a3227.png
これだけの文化や施設を残す力と技術を持った人々が、何故、突然、消滅してしまったのだろう?
多くの科学者は、100Km北のテラTheraで起きた巨大な火山爆発が原因だろうと考えている。
a3228.png
その後に起きた津波がクレタ島のミノア文明を消し去ったというのだ。
(mh:宮殿は高地にあり、津波で破壊されたとは考えられないという学者も多いようです。)

ある文明が突然消滅し、それを知らずに次の文明が生まれてくるということはあるのだろうか?とすれば、我々が全く知らない、もっと古い文明があるのではないのか?

“火山爆発が一つの文明を完全に消し去る可能性はある”と火山学者達は考えている。
カナリア諸島近くのラ・パルマ島で何らかの事件が起こり、火山が大きな地滑りを起こした。その結果で引き起こされた高さ10~20mの津波が大西洋の反対側のアメリカ大陸にも被害をもたらした証拠があるという。
a3229.png

しかし・・・津波や地震や火山の噴火が痕跡すら残さずに文明を破壊し尽くすということは本当にあるのだろうか?ひょっとするとその証拠を、黒海の沿岸にある、黄金で埋め尽くされた古代の墓の跡で見つけられるかもしれない。

ブルガリアのバルナVarna。長い間、貿易で繁栄していた。
a3230.png
西暦2世紀、ローマ帝国の影響をうけ、大公衆浴場も造られた。
a3231.png
しかし、その時、町の更に下に、別の文明が埋まっていたことを知る者はいなかった。それが見つかった途端、欧州の歴史は一変することになる。

1972年、電線埋設工事をしていた工夫が銅製品を見つけた。数週間後、考古学者が男の家を訪れ、それを見て驚いた。翌日、その場所に行って調べ直すと金製品が出て来た!共同墓地necropolisで300以上の墓が見つかったのだ。
a3232.png
紀元前4千5百年のものだった。考古学者を驚かせたのは彼等の文明が卓越していたことだ。遺体は北か北東に向けられていて、銅や翡翠や沢山の金や宝石のアクセサリー以外に権力の象徴とも言える黄金の錫杖(しゃくじょう)も見つかった。
a3233.png
黄金の埋葬品の多くは、数か所の墓に集中していた。有史前時代、人々はみな平等だったと考えられていた。しかしバルナの墓は異なっていた!権力者がいたのだ。沢山の武器も見つかっている。
a3234.png
見つかった石像。
a3235.png
都市バルナはストーンヘンジが造られた時代より、少なくとも3百年以上も前まで存在していた。
a3236.png
エジプトやメソポタミアやミノアの文明よりも古い。何世紀もの間、繁栄していたバルナの人々が、どうして、紀元前4千1百年ごろ、消えてしまったというのか?
a3237.png
紀元前4200年ころ劇的な気候変動があったということは証明されている。大気温は上昇し、水位も上昇し、そのために農業環境が悪化し、飢饉や洪水などが起きてバルナが消滅したのだろうか?最近、中東で行われた考古学的発掘から、新しい情報が見つかっている。多くの学者はバルナやその他の都市で文明が消滅した原因を教えてくれるのではないかと期待している。しかし、もっと信じられないような証拠もある。それは我々の時代も先が短いという警告でもある。

2000年の北東シリアのテル・ハモウカルTell Hamoukar。これまで全く知られていなかった6千年前の文明の跡が発見された。
a3238.png
1Kmx1Kmの広さの都市で、1~2万人が暮らしていただろう。
a3239.png
文字も持っていたようだ。最初の古代都市は600Km離れた南メソポタミア、現在のイラクだった、という考古学者たちの考えを覆すことになった。しかし、どうして突然、テル・ハモウカルは消滅したのか?
「紀元前3500年頃は悪い時代だった。外部からの攻撃があった。火をかけられた跡がある。埋葬も正常ではなかった。投石機(スリング・ショットSlingshot)も使われていたようだ。」
a3240.png
「恐らく、南のメソポタミアから進攻して来た軍勢によって滅ぼされたのではなかろうか。」

テル・ハモウカルの数百Km西には新たに見つかった遺跡テル・カゥナルがある。
a3241.png
2007年発掘が始まると5つの大きな石の塔の跡が見つかった。直径4.5m、高さは推定で6m。目的は判っていない。少なくとも1万年前のものだと考えられている。
a3242.png
ここが重要なのは、石を積み上げて造られた最も古い町と言われてきたジェリコ(注)よりも2千年も古いということだ。
a3243.png
Wiki:ジェリコJericho
死海の北西部にある、古代オリエントの中でも古い町で、紀元前8千年紀(紀元前8000年から紀元前7001年)には周囲を壁で囲った集落が出現した。世界最古の町と評されることもある。世界で最も標高の低い町でもある。

テル・カゥナルも南メソポタミアから侵入してきた軍勢によって破壊されたのではないかと多くの考古学者は考えている。しかし、最近は別の意見も出て来た。自発的なspontaneous核爆発ではないのか?
a3244.png
1972年、科学者たちはアフリカのウラニウム鉱山の底深くで、そのような事実を発見している。
a3245.png
必要なのは2つ。高密度のウラニウムと、中性子の移動速度を落とすもの、つまり水だ。この2つがあれば天然の原子核反応炉が生まれる。しかし、これを実証した人はいない。
a3246.png
このような自発的核爆発ではウラン鉱脈の数千Kmとは言わないが、数百Kmの中の生命を消し去る可能性がある。それが西アフリカで起きたとすれば、他の場所でも起こり得るのではなかろうか。例えばテル・ハモウカルで。

有史以前の文明は自然に起きた悲惨な地球内爆発で破壊されたのだろうか?1968年、NASAアポロ8号は人類初めて月に向かった。月の周回軌道を10周した時に撮影した表面写真を見るとクレーターが沢山あった。全て火山爆発によるものだと考えられていたが、大きな隕石の衝突跡も多いことが分かった。
a3247.png

地球も隕石で大被害を受けていた。今なら隕石がユカタン半島に落下したことが恐竜滅亡の原因だろうことを誰もが知っている。
アリゾナ州の有名な隕石meteoriteクレーターは5万年前、直径凡そ45mの小惑星asteroidが時速4万Kmで衝突して出来たと考えられている。
a3248.png
衝突の威力は広島原爆の1千倍で、出来上がったクレーターの直径は1.2Km、深さは60mもある。

2002年、フットボール場ほどの大きさの小惑星が地球と月の間の月までの距離の1/3の場所を通過した。もし地球に落下していれば大爆発か大きな津波を起こしていた。小さな惑星や隕石は大気圏内で燃え尽き、30m以上のものだけが地上に到達する。

最近では、1908年、シベリアのタンガスカTUNGUSKAに落下した。大きさは30~40mだろう。地上から6km上空で爆発し、2千平方Kmで木々が倒壊した。
a3249.png
5メガトンのダイナマイトで広島の385倍だと推定されている。太陽系内には1kmを越える小惑星が数百以上もあり、もし地球に衝突すれば地球全域に影響を与える。衝撃よりも大きな問題は大気中にまき散らされる細かな粒子だ。太陽光を遮断し、酸性雨をもたらし、飛び上がった破片は再び火の玉となって地上にまき散らされて火災を引き起こす。

NASAの近地球物体調査チームNear Earth Object Teamは宇宙空間に打ち上げたカメラの調査対象を140mの小惑星まで広げた。
a3250.png

2029年に地球に接近する300mの小惑星が確認されている。この時は地球に衝突することはないだろう。しかし、7年周期でまた戻ってくる。2036年には地球に衝突するかも知れない。

我々にとって不運なのは、小惑星が衝突するかどうかではなく、いつ衝突するか、だと科学者たちは考えている。それが起きれば文明は全て失われるのだろうか?エコシステムが崩壊し、全ての種が失われる可能性はある。どんな記録も次の世代に受け継がれることなく。

宇宙からの驚異が、古代文明が崩壊し、ほとんど忘れ去られてしまったことに関係しているのだろうか?我々が生きている間に小惑星が衝突したとして、その影響を最小化する方法はあるのだろうか?数世紀をかけて培った技術の優位性が消滅しない方法を我々は準備できるのだろうか。それとも我々は考えている以上に脆弱なのだろうか。

タンザニアのキリマンジャロ山。
a3251.png
2000年、地球気象学者は山頂を蔽っている氷のコアを採取した。その中には気象状況の数万年に渡る変化の痕跡が残されている。氷の層の厚さ、閉じ込められている粒子、空気、微生物・・・地球の気象は周期的に変動しているのだ。オハイオ州立大学には総延長7kmの、世界中の氷河の氷のサンプルが保存されている。
a3252.png
これらを分析した結果、5千2百年前に劇的な気象変化が地球に起きていたことが確認されている。この時期は偶然にも多くの新しい文明がアジアや中東で生まれた時期に一致している。
a3253.png
なぜ、その時に文明が起きることになったと言うのだろうか?

それ以前、人々は恐らく平和に暮らしていたのだ。文明もあった。例えばサハラ砂漠には5千年前まで湖もあり、人々が漁業をしていた証拠が岩絵に残されている。
a3254.png
それが何らかの理由で突然消し去られたのだ。その後で5千2百年前、新しい文明が生まれて来たと考えることが出来る。

もし世界的な惨事があったとして、それを引き起こしたものは何だろう?世界全域に渡る旱魃(かんばつdrought)か?隕石meteoriteの衝突による太陽光の遮断か?火山の爆発か?
火山は地球にはつきもので可能性は高い。しかし、今残っている火山を見ると世界的な惨事を引き起こすには小さすぎる、超火山があるなら別だが。

ある科学者によれば超火山Super Volcanoは世界中に7つはあるという。最大の火山はワイオミング州イエローストーン国立公園の地下に潜んでいる。
a3255.png
最近の爆発は60万年前だった。次がいつかは誰も正確に予測できていない。もし爆発すれば灰や有毒ガスの影響で太陽光は数年間、遮断され、動植物に大きな影響を与える。大勢の餓死者もでるだろう。
a3256.png
地球的規模の大惨事は科学小説の世界での話だと思うかも知れないが、多くの政府や事業者はそんな危機に備えている!しかし、それには不吉な質問が付きまとう。彼等の計画は上手くいくのだろうか?もし惨事が起きれば我々の文明や技術は完全に失われてしまうのではないのだろうか?

もし、集積された知識が全て破壊されてしまったら、その後には何が起きるのだろう。アレキサンドリアの図書館は西暦1世紀に破壊され、多くの知識が消滅した。それは単にエジプトだけではなく世界的な知識の損失でもあったのだ。
a3257.png
もし文明や知識を失ってしまえば、回復するまでどのくらいの期間が必要なのかは想像もつかない。もしかすると古代には今より優れた知識が在ったかもしれない。残っていたなら今の文明を更に素晴らしいものにしていたかも知れないのだ。

カンザス州ハッチンソンHutchinson Kansas。地下200mに、巨大な貯蔵施設がある。
a3258.png
フットボール場35個の広さだ!東西冷戦から政府関係の重要な資料や資材を守るため、1959年、岩塩床の中の洞窟が倉庫として使われることになった。そこは“永遠保管場”として知られる、世界で最大規模のタイムカプセルだ。
a3259.png
永久に保管できるかについては疑問もある。しかし、温度(20℃)と湿度は安定しているので保存には最適だろう。その上、塩で囲まれている。
動物の皮で作られた聖書の巻物“死海文書Dead Sea Scroll”が見つかったのは死海の近くだ。
a3260.png
塩の環境下で微生物が少ないことが主因だろう。
今では政府関係資料以外に、映画、TVフィルム、写真なども保管されている。

洞窟といえば、欧州のいくつかの洞窟では岩絵が完璧に保管されている。最も古いのは1994年に発見されたフランスのアーデッシュ・ヴァレィArdeche Valleyの洞窟で、紀元前3万年よりも前のものだ。
a3261.png
3万年前の絵とは思えない芸術的な絵もある。馬や犀(さい)や熊。近代の美術館に飾られてもよいものもある。人類によって描かれた最も古い芸術作品だと認められている。
a3262.png
洞窟は他から隔離されているため、保存には最適だ。人々は、遠い未来にまで残そうと思って、洞窟の壁に絵を描いたのだろうか?
a3263.png
北極から240Km南の、人の棲む所から遠く離れたノルウェイ領のスピッツベルゲン島Spitsbergen Islandの地下120mに、スヴァールバル世界種子貯蔵庫Svalbard Global Seed Vaultがある。
a3264.png
植物や穀物が不慮のトラブルで失われた時、直ぐ種子を供給できるよう保存しておくために造られた。2千万種類の種が保管されている。長持ちしない種子は定期的に更新されている。
a3265.png
人類の優れた特徴は過去、現在から、未来を予測できることだ。何を子孫に引き継いだらよいのかを考えることが出来る。もし古代の人々が優れた文明や知識や技術を全て洞窟に残していたのなら、我々は誰で、どこから来たのか、我々の文明がこれから先どのくらい生き残れるのか、を語ってくれたのではなかろうか。

我々はこの星に何の足跡も残さず消滅してしまうのだろうか?
a3266.png
科学者によれば、惑星“地球”は45億年前に生まれた。人類の歴史はたった20万年しかない。もし文明が数千万年前に生まれていたなら、地表から深い場所に痕跡が残っているのではなかろうか?もし地球全体が大きな惨事に襲われたら、人類には何が起きるのだろう。
a3267.png
ひょっとすると原子力発電の副産物の核廃棄物が、人類を破壊する可能性がある。
a3268.png
そんなことが起きないよう、少なくとも1万年間、核廃棄物を安全に保管する施設の検討がアメリカで行われている。埋めた場所には高さ7.5mの花崗岩graniteのマーカーを建てる。
a3269.png
核の墓場には様々な言語で警告文を書いておく。しかし、その警告文は1万年後でも有効だろうか?
a3270.png
人類は核戦争を起こし、消滅する可能性もある。もし、そんなに簡単に文明が消滅するとしたら、過去において、誰も知らない文明が消滅していた可能性だってある。我々の文明も、ギョベクリ・テペやストーンヘンジのようになってしまうのだろうか?
それは誰にも判らない。
a3271.png
補足:ファイストスの円盤
1908年7月3日にクレタ島南岸のファイストス宮殿(もしくは神殿)の内部でイタリア人ルイジ・ペルニエル によって発見された厚さ2.1cm、直径16cmの粘土製の考古学上の遺物である。粘土のひもを渦巻き状に巻いて作ったことが分かっている。紀元前1600年代、宮殿は火災によって被害を受けており、ファイストスの円盤も焼き固められた状態で見つかった。ファイストスの円盤はクレタ島のイラクリオン考古学博物館に収蔵されており、一般にも公開されている。
a3272.png
円盤の模型
a3273.png
文字は未解読です。Wikiによれば理由は3つ。
1.同じ文字が記された粘土版が他に見つからない。
2.定型文ではない。
3.文字の数がギリシャ語の音節の数と合わない。

Civilization Lost
https://www.youtube.com/watch?v=etmhB2ZwqJs

(完)

スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する