Mysterious Questions In The World

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mh徒然草特番:築地市場の移転延期


今日は9月4日(日曜)。ここ1週間程、TVワイドショーが築地市場の移転問題を採り上げて、移転反対派や、移転容認派(注)を取材した結果や、コメンテーターたちの考えを伝えています。
(注:移転容認派;決まったことなので、くずぐずせずに、きちんと対応したいという人が多く、当初から移転希望とか、移転賛成の人は少ない感じがします)

移転延期の公表は8月31日でした。以下はネット記事の抜粋です。
「東京・中央区の築地市場は、ことし11月7日に江東区の豊洲市場に移転する予定でしたが、東京都の小池知事は31日午後、記者会見を開き、当面、移転を延期することを表明しました。
延期の理由について、小池知事は、豊洲市場の敷地内を通る地下水の水質調査の結果が11月7日の移転予定日に間に合わないことを挙げ、“市場は生鮮食料品を扱う。食の安全は生活者の目線を大切にすべきだ”と述べ、安全性の確認を行う必要があるためだとしています。
また、豊洲市場の整備費が去年3月の段階で5800億円余りと、当初の見込みより大幅に膨らんだことについて、“これだけの費用がかかったことに私は驚いている。きちんと精査し、都民に説明する必要がある”と述べ、検証する考えを示しました。
さらに、小池知事は、仲卸業者などから新しい店舗の間隔が狭いといった声が出ていることなどに触れ、“多額の費用をかけながらいまだに不満が出てくるのはなぜなのか。情報公開が足りないということだ”と述べ、現状では情報公開が不十分だという認識を示しました。」
「そのうえで、小池知事は、延期の期間について、来年1月上旬に出される豊洲市場の水質調査の結果や、市場の安全性や使い勝手などを検証するために立ち上げるプロジェクトチームの調査結果が出た段階で移転時期を判断することを明らかにしました。
築地市場の跡地には、東京オリンピック・パラリンピックの際のアクセス道路が整備される予定で、移転の延期によって完成が間に合わなくなるという指摘も出ていることから、小池知事は新たな移転時期などについて、調査の進展を見極めながら速やかに結論を出したいとしています」

ワイドショーでは、移転決定の経緯に問題があるとか、都議会のドンがどうのとか、法的には安全が確認されているとか、移転先の施設ではマグロを切る作業空間が確保できないとか、様々な意見が飛び交っていますが、マスコミは小池知事の延期決断を支持しているようです。その判断根拠は、安全が確保されている保証が無いまま移転を進めるのは間違いだ、ということだと思われます。

ここで、突然ですが、mhの結論は・・・
移転延期しないは正解
移転延期し後日移転中止も正解
移転延期したが後日移転復活は不正解、
です。
既に移転は延期としたので、残る正解は“移転中止”だけです。

今回の経緯をTVやネットで見る限り、全てが不確実な情報で動いています。移転の決定経緯、予算と実体の格差、移転先の土壌や水質の安全性、どれひとつとっても、明確に解説され公表されたことがありません。例えば重要な観点である“食の安全”ですが、小池都知事は「安全が確認されていない」と言っています。どんな有害物質がどのくらい、どこに(土壌?地下水?)あると不安全か?それがどこまで確認されているのか?それとも基準値以上の危険物質があるのか?これらが全く公表されていません。

公表できるデータが無いまま東京都は移転実施に踏み切ったと言うのでしょうか?それとも危険を示すデータがあり、隠ぺいしているのでしょうか?そうだとすると大問題ですが、データがないまま踏み切った訳ではなく、隠ぺいがあるとの事実が確認されているわけではないようです。あるTV番組のコメンテーターによると、土壌改善の結果、法的レベルでの安全は確認され、現在続いている水質検査は第8(9?)回目で、これまでの検査では全て問題なしとなっているとのこと。つまり、現時点では食の安全には問題がないとの結論になっているわけです。

にもかかわらず、なんで8回も9回も検査しなければならないのか素人には判りませんが、移転先の敷地は広いので、検査のボーリングは何ヶ所かで行われねばならないでしょうから、そんなこともあるのかもしれませんし、1年間、経時変化がない事を確認しないといけない、という安全規定があるのかもしれません。としたら、検査結果が出る前に移転を決めた舛添知事は何を根拠に安全を確保すると考えたのか?都の担当者の考えはどうなのか?

来年1月の水質調査結果は第8(9?)回目ですから、これまでの経緯から考えるとOKとなるのではないかと思いますので、それを確認したら移転再開に向けて動くという考えの小池知事は、移転を遅延させた責任を問われることになるでしょう。

小池知事の判断が正しかったとなる条件は、1月の水質検査結果で手の打ちようがない危険が確認されることしかありません。危険物質は、程度の差こそあれ、どこにも存在しますから、基準値以下なら受け入れるという発想が必要だと思います。もし、移転先の危険が確認されたなら、改善が終わるまで移転を延期するか、改善は止めて移転計画そのものを中止するとすれば都民の納得は得られるでしょうが、これまでの7回(8回)の検査で安全となっていた検査結果が翻(ひるがえ)る可能性は微少です。

それにしても、小池劇場というか、知事だけが先走り、知事だけが目立っている現状は問題です。都庁の担当者の意見や立場が無視されています。法的な安全が確認されているのか、いないのか?それが不透明です。確認されているのなら安全面での移転は問題なしとしてよいはずですが、知事が確認不十分とした根拠が不透明です。一体全体、何をどこまで確認すれば十分だというのでしょうか?それは専門家でないと判断できないはずで、知事がなすべきは、専門家やこれまで安全について調査や対策を進めて来た部門からのヒアリングです。それが十分なされないまま、小池劇場が開幕してしまいました。支離滅裂な舞台の幕が切って落とされたとしか言いようがありません。

安全性を指摘されても釈明できないような状態のまま放置し、予算と実体の大幅な乖離について何の弁明も出さぬ都庁や都議会の関係者の対応にはあきれますが、だからといって小池劇場だけでは解決しないでしょう。実務が伴っていませんから問題はさらに尾ひれがついて膨れ上がっていくだけです。都議会や都庁関係者は、小池知事が幕を切って落とした劇場が終わるまで、つまり知事が退任するまで幕の陰に潜んだままなにもせず、幕がおりるのをひたすら待つだけで、彼らが自ら問題の解決や事態の改善に取り組もうという意欲は生まれてくることはないでしょう。

移転が遅れるか中止されると、オリンピックのための道路が造れないとの問題があるようですが、代替案はあると思います。それを考案し進めるのは知事ではなく、実務担当者やオリンピック関係者の仕事で、彼らの協力なくして答えは得られません。小池知事は彼らの協力を得られるか?mhは否定的です。

いずれにしても、トバッチリを受ける都民の皆さま、ご愁傷様です。が、都民が選んだ都議会議員であり、新知事ですからね。諦めて頂くしかありません。

Simon & Garfunkel - The Boxer (with lyrics)
https://www.youtube.com/watch?v=MYPJOCxSUFc

(完)
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