Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草115:老人を狙った詐欺


詐欺事件では老人、特に女性の老人が被害者になることが多いですね。今日10月25日のモーニングショーで荷受け代行詐欺が紹介されていました。ご存知かも知れませんが、知らない方もいらっしゃるでしょうから概要をご紹介しましょう。

“自宅で簡単にできるいいバイトがある”とのSNS情報を見て申し込むと“荷物が届くから指定の私書箱に転送してくれたら1件当たり3千円を支給する”と連絡があるようです。このアルバイトに申し込むには契約書が必要で、その際、個人情報、代金支払い銀行口座情報を相手に連絡しなければなりません。
契約が済むと、小さな荷物が宅配便で届きます。送り主は例えばスマホ販売会社です。届いた品物を開封せず(契約で開封してはいけないことになっています)、指定の私書箱に転送すると、自分の口座に3千円振り込まれるようです。荷物は2ヶ月で5,6回、届き、転送する都度、3千円が振り込まれます。しかし、2ヶ月を過ぎると荷物は送られてこなくなり、代わりにスマホ販売会社からスマホ本体の請求書(例えば1台当たり3万円)や、電話会社からは電話使用料金の請求が送付されてくるんです!転送したスマホは名も知らぬ人に流れ、おれおれ詐欺などに悪用されると共犯者の疑いを受けることもあるようです。
詳細を知りたい方は次のURLでご確認下さい。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160722_1.pdf

10月19日付けネット新聞によれば、犯人が逮捕されました。
<荷受け代行詐欺、3人逮捕 バイト募りスマホ転売の疑い>
自宅に届いた新品のスマートフォンを開封せずに転送する「荷受け代行」と呼ばれるアルバイトを主婦らに持ちかけ、入手したスマホを転売して利益を上げていたとして、神奈川県警が詐欺容疑でグループの3人を摘発していたことが捜査関係者への取材でわかった。県警は、主婦らの個人情報を悪用する手口で、スマホ数千台、計約1億円分をだまし取っていたとみて調べている。
 県警サイバー犯罪対策課は19日、いずれも無職で、横浜市鶴見区の宍戸卓志(34)、川崎市川崎区の西川宏太(32)、同区の三浦知則(45)の3容疑者を詐欺容疑で再逮捕した。3人とも同様の詐欺罪などで起訴され、公判中という。
 発表によると、3容疑者はアルバイト5人の名義を使い、4月から5月にかけスマートフォン9台を高松市内の販売事業者から計約31万円で購入。このスマホを転売するかたちで、販売事業者からだましとった疑いがある。

「荷物受け取り代行」でYahoo検索すると、私書箱を開設して受け取り代行をする方法を提案しているサイトがいくつか見つかります。別の実行犯による類似の事件が全国で起きていると思われます。

大泥棒の石川五右衛門の辞世の句に「石川や浜(はま)の真砂(まさご)は尽きるとも世に盗人の種(たね)は尽きまじ」とありますが、盗賊の一部は詐欺師に変身して情報化時代も暗躍しているのですね。

主に老人や女性や、痴呆症の人を対象にした“おれおれ詐欺”“(羽根布団などの)売りつけ詐欺”“荷受け代行詐欺”などの特殊詐欺を減らそうと、国や地方自治体、国民消費者団体などのNGOなどがいろいろ工夫しているようです。例えば銀行の窓口で、まとまった金額を引き出し辛くなりました。暗証番号などを併用し、mhのように記憶力が低下した老人には自分の貯金すら下ろすのが大変になっています。このような対策にも拘わらず、特殊詐欺被害は大きく減少した様子はないようです。ネットには次の記事がありました。

特殊詐欺被害17%減=上半期198億円-警察庁
(2016年8月4日)
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「摘発強化や防犯対策で被害の増加に一定の歯止めがかかっているが、依然として高水準にある上、7府県は額・件数とも増えた。
認知件数は未遂も含め8.1%減の6443件で、被害の78.7%を65歳以上が占めた。一方、金融機関や宅配業者などと連携した声掛けによる水際での被害阻止は過去最多の6214件に上り、少なくとも約104億円の被害を防いだ。
手口は、おれおれ詐欺が最多の約80億円(8%減)。架空請求詐欺の約78億円(11%減)、医療費の還付をうたった詐欺の約19億円(58%増)が続いた。」

今日、フィリピンのドゥテルテ大統領が来日しますが、彼が断行した厳しい取り締まりのおかげで、麻薬密売人が激減して治安も改善したらしく、国民の人気は高まっています。これに習(なら)って、日本でも特殊詐欺実行犯は金額の多少に拘わらず懲役20年以上にするなど、罰則を強化したら、犯罪は減るのかも知れませんが、人権問題もあるのか、そのような動きはないようです。

好い歳をした若者や大人が、老人を中心とした弱者からお金をだまし取るという卑劣な“特殊詐欺”においては、恐らく被害者は一人暮しの老人で、加害者は一人暮しの成人のケースが最も多いのではないかと思います。一人暮らしの老人は、少ない貯金と年金生活に不安を感じ、それを子供や友人に相談できないまま、儲け話に飛びついてしまうのでしょう。また、一人暮らしの成人は、定職がなければ、生活費を稼ぐ方法は盗みか詐欺しかありません。もし、女房や子供と一緒にくらしていたなら、詐欺などではなく、仕事を探して真面目に稼ぐことを考えるのではないかと思います。だとすれば“特殊詐欺”を減らす方法は、一人暮らしの老人を減らし、働く気のある成人が定職を持てる環境を創り出すのが最善です。

しかし、“特殊詐欺”が増えていると言うことは、一人暮らしの老人が増え、定職を持たない成人が多くなっているということでしょう。社会は不健全な方向にシフトしています。この流れを止められないのは政治家や経済人が自分のことしか考えなくなってきたからだと私は思います。いずれ政治家も経済人も老人となり、しっぺ返しを受けることになるでしょう。

Passenger - Let Her Go
https://www.youtube.com/watch?v=Ginx7WKq5GE
(完)
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