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Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草: 世界が不穏になってきた理由は?


岩波文庫「ブッダのことば:スタニパータ」(中村元訳)の中の解説に“仏教の開祖であるゴータマ・ブッダ(釈尊)を歴史的人物として把握する時、その活き活きとした姿に最も近く迫りうる書―少なくともそのうちの一つ―は、『スッタニパータ』であると言っても過言ではないであろう”とあります。

このスッタニパータの中の『最上についての八つの詩句』のいくつかは既にご紹介済みですが、今回は八つをそのまま、ご紹介致しましょう。
796:世間では、人は諸々の見解のうちで勝(すぐ)れているとみなす見解を「最上のもの」であると考えて、それよりも他の見解はすべて「つまらないものである」と説く。それ故にかれは諸々の論争を超えることがない。

797:かれ(=世間の思想家)は、見たこと・学んだこと・戒律や道徳・思索したことについて、自分の奉じていることのうちにのみすぐれた実りを見、そこで、それだけに執着して、それ以外の他のものをすべてつまらぬものであると見なす。

798:人が何か或(あ)るものに依拠(いきょ、いぞん)して「その他のものはつまらぬものである」と見なすならば、それは実にこだわりである、と(真理に達した人々)は語る。それ故に修行者は、見たこと・学んだこと・思索したこと、または戒律や道徳にこだわってはならない。

799:智慧に関しても、戒律や道徳に関しても、世間において偏見をかまえてはならない。自分を他人と「等しい」と示すことなく、他人よりも「劣っている」とか、或いは「勝れている」とか考えてはならない。

800:かれは、すでに得た(見解)〔先入見〕を捨て去って執着することなく、学識に関しても特に依拠することをしない。人々は(種々異なった見解に)分かれているが、かれは実に党派に盲従(分別なく人の言うがままに従うこと)せずいかなる見解をもそのまま信ずることはない。

801:かれはここで、両極端に対し、種々の生存に対し、この世についても、来世についても、願うことがない。諸々の事物に関して断定を下して得た固執の住居(すまい)は、かれには何も存在しない。

802:かれはこの世において、見たこと、学んだこと、あるいは思索したことに関して、微塵(みじん)ほどの妄想(もうそう)をも構(かま)えていない。いかなる偏見をも執することのないそのバラモンを、この世においてどうして妄想分別させることができるであろうか?

803:かれらは、妄想分別をなすことなく、(いずれか一つの偏見を)特に重んずるということもない。かれらは、諸々の協議のいずれかをも受け入れることもない。バラモンは戒律や道徳によって導かれることもない。このような人は、彼岸に達して、もはや還(かえ)ってこない。

10月15日、オーストリアで国会議員選挙が行われました。
【オーストリアの国民議会(下院)選挙は、セバスチアン・クルツ外相率いる中道右派の国民党が31.5%、現政権を率いる中道左派の社会民主党が26.8%、反移民・反イスラムを掲げる右派政党・自由党が26.0%を獲得した。第三政党となった自由党は元ナチス関係者が結党に参加したドイツナショナリズムを提唱する政党を起源とし、対前回で30%の躍進を遂げた。次期首相の座に最も近いのは第一政党となった国民党党首クルツ氏で、現在31歳。歯切れのよい演説とそのイケメンぶりにも注目が集まっている。クルツ氏は、ウィーン市議会や内務省の移民統合事務局長を経て、2013年の前回議会選で全議員の中で最多票を獲得して初当選。初当選と同時に同国史上最年少の27歳で外相に就任し、2015年の難民危機時に国境管理の強化(移民排斥)などを主導した。今年6月に国民党の党首に就任し、世論調査で3番手に低迷していた国民党を勝利に導いた。EUの域外国境管理の強化、不法移民の取り締まり強化、イスラム過激派対策の強化などを訴えている】

難民や、イスラム過激派が生まれて来た原因は?と思い、ネットで調べた情報をmh流に拾い読むと次の通りです。

*1973年、アフガニスタンでクーデターが起き、国王を追放した革命政府は、抑圧していたイスラム教徒集団タリバンに対抗するため、ロシアに軍事支援を求めた。タリバンは、政府軍を破り、アフガニスタン全域を支配下においたが、アメリカが介入して崩壊し、現在は、選挙で選ばれた政権がアメリカの後ろ盾を得て国政運営している。しかし、タリバンの残党は未だに、アフガニスタンやパキスタンでテロを続けている。

*1990年、イラクのサダム・フセインはクエートに侵略し、クエートを併合すると、翌年、アメリカを中心とした国際連合軍はイラクを攻撃し、クエートから撤退させた(湾岸戦争)。アメリカ介入を快(こころよ)しとしなかったオサマ・ビンラディンらのアルカイダは2001年9月11日、アメリカ同時多発テロを起こし、アメリカ国防省ペンタゴンやニューヨークの貿易センタービルが破壊されて3千人の死者がでた。この報復のため、ブッシュ大統領はイラク戦争を仕掛け、サダム・フセインを処刑した。パキスタンに潜伏していたオサマ・ビンラディンはアメリカ軍特殊部隊に殺害された。

*2011年、シリアでアサド政権と反政権との間で紛争が起き、ロシアやアメリカ、イラクから流れて来たISIS(Islamic State of Iraq and Syria)が加わり、内戦は今も続いている。国内の至る所で軍事衝突が起きて難民が生まれた。

*同じく2011年、リビアではカダフィー大佐の独裁政権に反対する勢力が内戦を起こし、ここでも多くの難民が出ている。

*紛争の焼け跡から生まれたタリバン、アルカイダ、ISIS、ISに同調してイスラム国家に生まれたテロ集団、は世界各地で町を攻撃し、制圧し、弾圧し、多くの死者や、膨大な数の難民を生んだ。難民の多くは、主に非イスラム国に逃げ出し、特にヨーロッパで大きな問題になっている。

で~
今、改めて思ったんですが、ここ30年程の間に世界で起きた大きな紛争やテロの発端は、全て、イスラム教徒の国で起きた内戦なんですね。一国内での内輪揉(うちわも)めです。で、その後のゴタゴタから、タリバン、アルカイダ、ISIS(Islamic State of Iraq and Syria)が生まれたんですね。

となると、世界が不穏になってきた理由は?との題材の今回のブログは、焦点が少し(大幅に?)ずれてしまってmhも困惑している所ですが、勢いに任せて続けましょう。そろそろ、まとめないと長すぎる!という批判も出てくるでしょうから、端折(はしょ)って進めますが・・・

問題の発端はイスラム教の国で起きた内戦なんです。恐らく大筋は、これは正しいでしょう。
で~、この内戦を世界に拡散したのがアメリカ、ロシア、時には日本も片棒を担いだ、他国の軍事介入だったという訳です!

介入するなら、政治的、人道的なレベルに留めておくべきでした。介入した国家は、自分たちの正義を信じていたのかもしれませんが、しかし、もし正義で介入するなら、問題を起こしている国を壊滅するほどに攻め入る必要はなかったはずです。例えばクエートからイラクを押し戻したら、それで終わっていれば良かったんです。しかし、そうはせず、イラクに侵攻し、大都市バクダッドを爆撃したのは皆さんもご存知でしょう。フセインを懲らしめたかったのでしょうが、mhに言わせればやり過ぎです。その結果、ISなどによるテロや難民が増え、困った欧米諸国は難民やイスラム教徒の排斥に動き出しているというのが現状ではないかと思います。

しかし、何故、欧米諸国や日本は、他国の内戦に深入り介入したのか?それは、介入した諸国の首脳が“自分の考えは正しい。よって他の国もそれに合わせるべきだ”と思い上がっていたからに他なりません。

これでやっと、ブログ冒頭で挙げた、スッタニパータの、我が尊敬するお釈迦様の仰った『最上についての八つの詩句』の出番です。
もう一度、この八つを繰り返すと、くどい!とお叱りを受けるでしょうから、最後に、一つだけをもう一度挙げて終わりたいと思います。

【かれ(=世間の思想家、今回の場合は政治家)は、見たこと・学んだこと・戒律や道徳・思索したことについて、自分の奉じていることのうちにのみすぐれた実りを見、そこで、それだけに執着して、それ以外の他のものをすべてつまらぬものであると見なす】
そしてお釈迦様はこう付け加えました。
【それは実に、こだわりである。修行者はこだわってはならない】
卓見だと思います。

Westlife - Nothing's Gonna Change My Love For You
https://www.youtube.com/watch?v=dRLq2mc5IZk
I Wanna Grow Old With You
https://www.youtube.com/watch?v=f28MJ7IMsS8
(完)
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