Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

並木道の不思議

世界の並木道の不思議     2014年6月23日 Mystery Hunter

お風呂に入ると、湯船につかり一曲歌います。吉田拓郎の「旅の宿」を4番まで2回か、「アメイジング・グレイス」を2番まで2回か、「蘇州夜曲」を3番まで2回。2回というのは湯船につかっている時間を計るためで、2回繰り返すと凡そ5分です。

その後で体と髪を洗い、また湯船につかったら1番だけ歌って、お風呂を出ると「合計10分」、というのが私流のお風呂の入り方。
こんな私ですから、海外旅行中は湯船につかることはなく、いつもシャワーで済ませます。

つい先日まで「アメイジング・グレイス」で押し通していたのですが、なんの拍子か、突然「鈴懸(すずかけ)の径(みち)」が口をついて出てきたのです!で、この処、毎日、「鈴懸の径」を2コーラス、間には口笛の間奏をいれて歌いながら湯船につかっています。

 友と語らん、鈴懸の径、通いなれたる学び舎の街、
 やさしの小鈴、葉影に鳴れば、夢は還るよ鈴懸の径

 (歌詞は上記が全てで2番はありません。)

ネットで調べると歌手だった灰田勝彦兄弟が通った立教大学の鈴懸並木を謳った曲で、戦時中に流行したようです。当時、人々は、どんな思いでこの曲を聞いたのでしょうか。

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曲も詞もレトロスペクティヴ(retrospective)ですが名曲です!特に私や年配の方にとっては。
次のURLで是非お試しください。歌詞付きですので一緒にどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=yXnH4xA3Yio

鈴懸というと、実は私がいつも使うバス停の名が「すずかけ通」です!
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(写真:バススタンドと鈴懸の木、葉)
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そして、「すずかけ通」から5分も歩けば「ゆりのき通」というバス停が!
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(写真:バススタンドと“ゆりのき”の木と葉)
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また、この2つのバス停の間を縦断する道路には銀杏並木もあります。
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つまり、私の団地の一帯に「鈴懸」「ゆりのき」「銀杏」の3つの並木道があるのです。

何のために並木道が造られたのだろうか?
不思議だなぁ・・・と思いました。


これが今回の不思議な質問です!
埒もない質問ですが、掘り下げてみると何か意味があるのかも!と思って調査開始。

鈴懸の並木道でまず思い浮かんだのは上海の街並木です。
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ここ3年ほど行っていないのですが、枝を道の上にまで広げた鈴懸の木が印象的な街です。
鈴懸の別名はプラタナスです。ハイカラな名前ですねぇ。

導入されたのは1902年でフランスの租界が整備される時だったようです。「フランス(法国)」から導入した「桐に似た木」から上海では「法桐」と呼ばれていますが、正式な中国語では「梧桐」です。

また、鈴懸、楡、菩提樹、マロニエは世界の四大街路樹と言われているようです。
(何故、三大街路樹とか、五大街路樹とならないのでしょうかねぇ?不思議です!)

菩提樹と聞くと、仏陀の足跡をたどりながらインドを車で旅した時、田舎道の街路樹の中に見つけたことを思い出します。その時は「仏陀の木」との思いで見ていたのですが、街路樹としても有名だったとは知りませんでした。
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日本で並木道として有名なものと言えば・・・
鈴懸並木、銀杏並木、桜並木、杉並木、アカシヤ並木、白樺並木、ポプラ並木、と言ったところでしょうか。

桜並木なら、大阪城近くを流れる大川沿いの並木が日本一の規模では?と思います。
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私が歩いた川岸に4列、対岸に2列の桜が、恐らく1km以上続いていたでしょう。桜並木の通り抜けで有名な大阪造幣局もありました、私が訪れた時は入門できませんでしたが。

杉並木といえば日光でしょうか?
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Wiki
日光杉並木は、日光街道、日光例幣使街道、会津西街道のうち、旧日光神領内にあたる大沢-日光間16.52キロメートル、小倉-今市間13.17キロメートル、大桑-今市間5.72キロメートルの3区間の両側にスギが植栽された並木道である。総延長は35.41キロメートルに及び、世界最長の並木道としてギネスブックに登録されている。

徳川家康の没後、日光東照宮への参道にあたる3街道に約20年の歳月をかけてスギを植樹し、東照宮に寄進したことが始まり。
(Wiki完)

銀杏並木というと明治神宮外苑の並木道が有名です。
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ポプラ並木というと北大の校内の並木道でしょうか。
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300m足らずの並木道で、2004年の台風で半数近くが倒壊し、何本かはクレーンなどで立て直したものの今では銀杏並木の方が有名だとのネット情報もありました。

白樺並木で検索すると帯広が見つかりました。畑の中の全長1.3kmの直線道路です。
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アカシア並木というと札幌市街の通りが有名なようですが、きれいに撮れた並木道の写真は残念ながら見つかりませんでしたので花の様子を撮った写真を載せましょう。
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正確には「ニセアカシア」という、興醒めの名の木のようです。本物のアカシアは南方の木で日本ではめったに見かけないとのこと。西田佐知子のヒット曲「アカシアの雨がやむとき」では、作詞家は札幌の並木をイメージしたのかもしれませんが、ニセアカシアではどうもねぇ。

マロニエの並木道は地方都市にはあるようですが、いずれも規模が小さいようです。
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花と葉は、栃の木と似ているようです。

「マロニエの並木道」というレトロの歌があって松島詩子という歌手が歌っています。
https://www.youtube.com/watch?v=7gRHyI2_J-0
歌詞では銀座の裏道に「マロニエの並木道」があるのですが、実際は無かったようです。

マロニエの並木で有名なのはパリ・シャンゼリゼ通りらしいです!
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これなら有名だと言われるのも頷けます。

以下に海外の並木道の写真を挙げます。
中国のポプラ並木の風景です。
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中国の銀杏並木
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中国の並木道ですが、何という種類の木か不明です。
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中国のプラタナス並木。さすが大陸の大国家、大木が延々と並んでいます!
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並木道は英語ではAvenue(アベニュー)となっています。

「アベニュー」というのは「大きな家や建物に繋がっている道」の意で、いわばウェルカム・ロード(歓迎道路)として樹木が直線的に植えられたものらしいです。

でもニューヨークの5th Avenue(五番街)には街路樹は無かったと思ったけど・・・と思ってGoogle Earthで確認すると、並木もあるようですね。
          (下:五番街からエンパイアステートビルディングを望む。)
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しかし次の写真の、エンパイアステートビルディング(青信号の奥)がある交差点辺りでは街路樹は見えるような、見えないような・・・・・・
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大都会の、道幅が狭くて車の通行が多い通りに大きな街路樹があるといろいろ問題が多いのでしょうね、ポツンポツンと低木があるだけで並木道と呼べる代物ではありません!

「人生の並木道」という歌があります。やっぱりレトロの歌ですが。

<人生の並木路(みち)>
作詞:佐藤惣之助  作曲:古賀政男  歌手:ディック・ミネ
  泣くな妹よ妹よ泣くな、泣けば幼い二人して、故郷を捨てた甲斐がない
  遠い淋しい日暮れの道で、泣いて叱った兄さんの、涙の声を忘れたか
  雪も降れ降れ夜路の果ても、やがて輝くあけぼのに我が世の春はきっと来る
  生きて行こうよ希望に燃えて、愛の口笛高らかに、この人生の並木路
https://www.youtube.com/watch?v=ILnGJ2XVAo0
この詞の中では、並木路(道)は「晴れ舞台に繋がる道」をイメージしているようです。

Avenue(アベニュー)は確かに「宮殿やモニュメントに繋がる道」が元の意味なのでしょう。
スフィンクスからピラミッドに続く道もアベニューです。街路樹は少なくとも今はありません。
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       (正面のカフラー王のピラミッドに続くアベニュー。)

ロンドン・バッキンガム宮殿に続く並木道です。木の名前は不明。
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で、不思議な質問に戻ると

何のために並木の道は造られたのか?

アベニューの語源が示すように
「モニュメントとか宮殿とか大きな広場などの晴れの舞台に繋がる道を際立たせる」
ことだったのかも知れません。

でも
「道をたどる人に緑陰を、癒しを与える」
ことも目的だったはずだと思います。

仏陀の道を辿った旅では、見渡す限りの畑や平原が多かったことを思い出します。
また、中国では、ゴビ砂漠の中を、地平線上の、道が吸い込まれるように消えてゆく「点」を目指してバスで走り続けました。

仏陀は菩提樹の木陰で休憩しながら道を説いたことでしょう。

砂漠を行くキャラバンは遠くにポプラ並木を見て思ったはずです。
 「もう直ぐだぞ!癒しの木陰は!オアシスは!人が住む街は!」

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       (上:NHK Silk Roadクチャ(庫車)にて)

(並木道の不思議:完)
次回6月28日はウズベキスタン旅行の報告を予定しています。お楽しみに。
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コメント


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Mystery Hunterさんが、毎日お風呂で歌?!
いい気分になって・・・ではなくって、時間を計る為って面白いですね。
私は、毎晩お風呂に雑誌を持ち込み、25分は半身浴します。
お風呂には、液晶の時計が付いているから歌など歌いはしません!
出来たら25分大好きなパヴァロッティの歌でも聞いて浸かっていたいですね。
(。'-')(。,_,)ウンウン、雑誌を見て音楽を聴いて・・・これやってみよう!!

所で、並木道で私は小学校の頃、図画の時間に習った遠近法を思い出しました。視点から発する広がり・・・反対を消失点と言うようですが
写真を撮る機会が多いので結構これを気にして良い構図を狙います。

「ユリノキ」という植物あるんですね。面白い葉の形ですね。
『人生の並木道』なんてどういう事?!と思ったけど「晴れ舞台に繋がる道」
フムフム応援歌でしたか。

北京の三大街路樹は素晴らしいそうですが、ご存知?!
3大街路樹(槐樹(えんじゅ)、柳、白楊 (ポプラ))の大木と、
道路分離帯に咲くコウシンバラが、スモッグで霞む街並みに潤いを与えている・・・というではありませんか?!
槐樹は日本でも時々街路樹として植えられているのを見ますが
40年前に、この槐樹に投資をしないか・・・という話があったのを思い出しました。もし投資していたら今頃?イヤイヤきっとマイナスになっていたでしょう。


monalisa | URL | 2014-06-23(Mon)21:32 [編集]


Re: タイトルなし

やっぱり侮れない情報通ですね、monalisaさんは!

槐樹なんて木は知りませんでした。ネットで調べると、エンジュならWikiで検索可能。このページの中国語を見ると、やはり槐樹とあり、同じ木の紹介をしていますが、槐樹を日本語として検索するとヒットしません。Google翻訳にかけると「灰」と出てきます。この木を当て込んだ投資話があったようですが、このように得体の知れない木に投資していたら、多分根こそぎ持っていかれたに違いないので、やめて好かったと思います。

白楊がポプラなのは間違いありませんが、確認すると楊(ヤン;yang)だけでもポプラを指すようですね。ゴビ砂漠や、ウズベキスタンでもポプラ並木は多かったです、一番多い街路樹だったかも。幹の色は白いものもあったし、そうでないものもありましたから、ポプラにはいろんな種類があって樹皮が白いものは少々品のよいポプラと言えるのかもしれません。改めて確認したら北大のポプラは白くありません。もし楊貴妃が白楊妃だったら、中国の歴史は塗り替えられていたでしょう。

それにしても植物についてよくご存知で驚きます。散歩していて見つけた花の名前を手っ取り早く知る方法があれば教えてください。ネットで季節の野草とかいうページを見ても写真が無く、あっても名前が無く。いつも苦労してます。写真をメールで送れば教えてくれる人や組織があれば助かりますね。

mystery hunter | URL | 2014-06-24(Tue)11:01 [編集]