Mysterious Questions In The World

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IAの不思議

IA(ia)の不思議  2014年7月28日  Mystery Hunter

ブログ「英国の長城の不思議」で知ったカレドニア(現スコットランド)、「メソポタミアの不思議」で改めて気付いたメソポタミア、アナトリアという名前の響き!

何というか、とても好いですよね?

カレドニア・・・メソポタミア・・・アナトリア・・・

好い響きです!どう好いの?って問われても答えに詰まるのですが・・・

料理をほめるのに「まろやかで、とろけるようで、コラボレートしながらも夫々の素材の個性が活きていて」などと美辞麗句を並べた挙句が、結局、何を言っているのかさっぱりわからない!というのと一緒で上手く説明できませんが・・・

多分「耳当たりが好い」のですね。発音してみるとコンパクトにまとまっているし、郷愁さえ感じます。その上、聞いただけで地名だな?と察知できて、何のことかわからない言葉と違い、不安なく聞ける言葉です、多分。

で、不思議に思ったのです。

  不思議な質問1:
    「ia」が付いた地名が多いのは何故か?
  不思議な質問2:
    「ia」が付いた地名の響きが心地よいのは何故か?

もう少し「ia」が付いた国名(地名)を挙げてみましょう。
欧州:クロアチア、オーストリア、スロバキア、ルーマニア、エストニア、マケドニア
    ラトビア、リトアニア、ブルガリア、スロベニア、セルビア、イタリア、ギリシア
中近東:サウジアラビア、シリア、アナトリア(トルコ一帯)
アジア:アジア、インディア、カンボジア、インドネシア、マレーシア
アフリカ:チュニジア、アルジェリア、モーリタニア、リベリア、エリトリア、
     エチオピア、ソマリア、ケニア、タンザニア、ザンビア、ナミビア
中南米:コロンビア、ボリビア、パタゴニア(地方)
太平洋州:、オーストラリア、ニューギニア(島)、ミクロネシア(諸島)、
     メラネシア(諸島)、ポリネシア(諸島)

調べてみると今は「ia」がないフランスやドイツも、昔はガッリア(Gallia)、ゲルマニア(Germania)と呼ばれていたようです!
08001.png
(Wiki)2世紀初頭のローマ帝国。
緑部分がローマの支配を受けない「大ゲルマニア」(マグナ・ゲルマニア Magna Germania)で、ローマ領となったライン川西部と南部の「小ゲルマニア」と対になる。一般的に地理的名称の「大」・「小」はローマからの距離を意味し、遠い方を大、近いほうを小とする。
(mh)
上の地図で、トルコの場所にASIAと書いてあります。当時、トルコがローマ人にとっては東の端で、アジアと命名したのですが、その東にも土地が大きく広がっていることを知り、トルコは「小アジア」、トルコの東は「大アジア」と呼ばれていました。

そうです!
質問1「何故、「ia」が付いた地名が多いのか?」
の解答は「ローマ帝国の地名を受け継いだから」に違いありません!


08002.png

ローマ帝国の公用語はラテン語でした。
ローマ市民にとって、都市ローマ以外は全て地方、つまり「ia」でした。
ゲルマン人の地方はゲルマニア、ブリテン人の地方はブリタ(ン)ニア、と言った具合です。

メソポタミアはギリシャ語で「複数の河の間」、とWikiにありました。また、ギリシャ人はイタリア半島をヒスペリア(日が沈む土地)と呼んでいた事実もあるようです。

従って「ia」はギリシャ語から派生したのかも知れないのですが、ギリシャは帝国を造らなかったため、ギリシャから遠く離れた地名への関心は薄かったと思われますので、〇〇iaはローマ帝国の言葉に基づいた命名だと考えてよいのではないでしょうか。ひょっとするとギリシャ語とラテン語に共通の接尾語だったのかも知れません。
08003.png  08004.png
(ローマ帝国の国旗:月桂樹?オリーブ?)     (ギリシャ国章:月桂樹)

少し面白そうな例をご紹介しましょう。
イタリア:
現在のイタリア南部のラテン語の地名のようです。ギリシャ人がVíteliú「若牛の土地」と呼んでいたとか、Italusという名の王がイタリアに住んでいたという伝説があって、この辺りが語源になったとのこと。

ギリシア:
ラテン語名の Graecia (グラエキア)がポルトガル語で Grécia (グレスィア)となり、これが宣教師によって日本にもたらされ変容したとされています。

ルーマニア:
黒海の西にあるこの国は日本語では「ルーマニア」ですが、ルーマニア語で はRomânia [romɨˈnia]、近似発音は「ロムニア」、つまり「ローマ人の国」です。ローマ皇帝トラヤヌス(在位98-117年)によりローマ帝国の属国になった歴史があり、現在の国歌にトラヤヌスの名が登場しているようです!

インド:
日本語のインドは三蔵法師がサンスクリット語の"Sindhu"を音写した「印度」が語源のようですが、世界的にはIndia(インディア)と呼ばれます。サンスクリット語とペルシャ語の合成語「インダス」に由来するようですが、インド帝国がパキスタンと分離した後は、インダス川の中流・下流はパキスタン領で、上流だけがインド領です。
ちなみにヒンドゥ教の「ヒンドゥ」も「インダス」と関係あります。

パタゴニア:
ポルトガル人マゼランが率いたスペイン艦隊は1522年、世界一周を成し遂げますが、南米の現アルゼンチンに上陸した時、足(ポルトガル語でパタ)も体格も大きな原住民をマゼランがパタゴンと呼んだので、「パタゴンの国」からパタゴニアになったようです。

しかし、ローマ帝国時代の〇〇iaを国名としない国もあります。

     日本語    国語    古代ローマ語   英語  
     スペイン   España   Hispania    Spain
     ドイツ  Deutschland  Germania   Germany
     イタリア   Italiana     Italia     Italy 
     イギリス   Britain    Britannia    Britain
(イギリスの正式名称United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)
(イタリアの正式名称は「共和国Italiana」、俗称は「Italia」です。)

その理由に関する情報は持ち合わせていませんが「ローマ帝国の属国だった不名誉を払拭し、名実ともに自立したい!」という気持ちからではないでしょうか。
08005.png 08006.png
(イタリア国章:オリーブ(左)とオーク(楢・樫))     (日本国章:十六八重表菊)

さて、厄介なのは不思議な質問2です。

不思議な質問2:「ia」が付いた地名の響きが心地よいのは何故か?

心地よい、つまり、響きが好い、声に出してみてもコンパクトにまとまっていて、聞けば直ぐ地名と判る簡潔な言葉なのですね。

逆に、響きが悪く、ダラダラと長くて、聞いても何を指すのか判りづらい言葉は、聞くと不快になり勝ちです。

「例えば、どんな言葉が、響きが悪いというか、聞いてもなかなかよく理解できないのかと言うとですね、人にもよるのではないかという気もするので、直ぐにパッとは好い例が思いつかないのですけれども・・・」
と聞いているとイラついてくるのでは?

言葉の発展過程では、まず身近な物事から名前が付けられた、と考えるのが自然でしょう。そして、その名は、簡単で、発音しやすく、聞けば直ぐに意味が判り、従って心地よい言葉だったはずです。例えば、花、水、木、など。

そのうち、花だけではどんな花か判らず不便な時が多いので、赤い花、白い花などの形容詞が生まれ、赤い花だけではどの位赤いのか判らないので、とても赤い花、少し赤い花、など副詞が生まれ、とうとうバラとかカーネーションなどの固有名詞が生まれてきて「血のような深い赤味を湛えた小さなカーネーションの花」などという複雑な構文も使われるようになってきたと考えます。

しかし、古い生まれの言葉ほど、人間の感覚に直接的に結びついていたはずで、そのような言葉だけで簡潔に構成された「〇〇ia」は耳に馴染みやすいのです。
      08007.png

「〇〇iaは〇〇人が住む土地」という命名は、これ以上は単純に出来ない、判り易い命名法です。その上、〇〇iaは、言葉が生まれた頃の、耳に心地よい単語だけの組合せで出来た言葉で、聞けば直ぐ腑に落ち、不安が生じない言葉なのです。

もうこれ以上、くどくどと説明を繰り返す愚は止めて第二の質問の解答を終えましょう!

以上述べたことは全てmhの独断と偏見に基づいたものです。
疑問・異議・補足などがございましたらコメント欄に投稿してご教示頂けると幸いです。

(ご参考)
「ia」でなく「ica」という接尾語もあります。
例えばアフリカ、アメリカ、コルシカ、ジャマイカ、コスタリカ、ドミニカ等。

ウズベキスタンは、ウズベク人の自称民族名 O'zbek(オズベク)と、「~の国」を意味するペルシャ語「 –istan」から造られた造語で、構成は-iaと全く同じです。
アフガニスタン、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、パキスタン等。

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今回、このブログを投稿したのは、次回の旅行と関係があります。ある旅行社に次の企画がありました。
08008.png
(アマルフィ、ポンペイ、ローマ、バチカン、フィレンツェ、シエナ、ピサ、ベローナ、ベネチア、ナポリ)

毎月出発予定日があり、11月は給油代金込みで19万円と最安値でした!しかも、7月10日時点で11月のある出発日は満席(25人)でキャンセル待ち!人気が高いようです。

これまでマイナーな観光地を巡ってきましたが、一度も行ったことが無いメジャーなイタリア、スペイン、トルコには一度位は行っておいてもいいかな?と考えていたところ、家族も「イタリアなら行きたい!」と言うので、11月出発で予約を入れました。出発30日前ならキャンセルしても罰金ゼロです。

さて、次回8月3日から、欧州ひいては世界に影響を及ぼした「ローマ帝国の不思議」を3回に分けてご紹介します。お楽しみに。

(IAの不思議:完)
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コメント


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11月のイタリアは、日の出、日没が、今の時期より遅いし、
きっと寒いでしょうね。

スペインも是非!!お薦めです。
コルドバ、メスキータ、トレドなど素晴らしいです。
ブログを始めたのがスペイン旅行後でしたので、記録がないのが残念です。

しかし、mhさんの周りには不思議なことがいっぱいみたいですね。
私なら、そんな不思議は完全にスルーです。mhさんの血液型は?

興味津々~は、いつまでも若くいられるみたいで・・・がんばれ!!

monalisa | URL | 2014-07-29(Tue)15:08 [編集]


monalisaさん

何が不思議って言っても、やっぱり人間が一番不思議でしょうかねぇ。理屈で説明つかないってことですが。
考えることも、やることも、前と違うし、予測不能だし、自分で自分を理解できないと思うことがたびたびですから、他人が自分を判るわけない、というのは真理だと思いますがどうでしょう。

で、血液型はBです。それによって判ることは???と考えてみたのですがWikiで調べないと私には何にもわかりません!でも、考えてみると、何か意味があるかもしれないですね、考えておきましょう。
また不思議がひとつ増えてしまいました!!

で、ブログの不思議シリーズですが、ローマ帝国、サハラ砂漠、に引き続いて世界の7不思議シリーズをと考えて、作業に着手しました。休む暇がありません!
イタリア旅行が確定したら、当然ですが新たな不思議をイタリアに探し出すつもりです。寒くて25名集まらない場合は、一人旅でガンダーラ、カシュガル、チベット辺りかも。

mystery hunter | URL | 2014-07-29(Tue)15:45 [編集]