Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

世界の七不思議5:ロドス島の巨像

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2千3百年前に造られたブロンズの巨像(Colossus)で、ギリシャのロドス島(The Rhodes Island)にありました。
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16世紀にオランダ人画家ヘームスケルクが描いた絵です。

ロドス島はエーゲ海の東南に位置する島でギリシャの領土です。

話が飛んで恐縮ですが、ネットで探したギリシャ地図(下図)を見て驚いたのですが、トルコ(アナトリア)の直ぐ沿岸にある島も大半がギリシャ領なんですねぇ!
お釈迦様が仰(おっしゃ)るように、因果応報、原因があってこその結果ですが、どんな経緯(いきさつ)があったんでしょう。
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ロドス島の面積は1,400平方kmで人口12万人(2001年)。沖縄本島(1,208平方km)より若干大きいのですが、人口密度は沖縄本島の14分の1です。
緯度は東京とほぼ同じ北緯36度ですが地中海式気候のため冬でも温暖で、リゾートとして人気の島です。
Youtubeのフィルム“探偵エルキュールポアロ(主演デビット・サッチェット)”で舞台になっていてましたから、イギリス人にはよく知られている島のようです。

さて、話を戻すと、ロドス島の北端にはロドスという港町があります。
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町を代表するマンドラキ(Mandraki)ハーバの入り口では、一対の雌雄の鹿の像が訪れる船を迎えてくれます。
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鹿にはelafos 、elafinaという名があるようですが、由来は判りませんでした。20世紀、一時的にイタリア領になり(!?)その時に造られたようです(!?)。
対岸に小さく見える鹿の向こうには砦もあって観光スポットの一つです。

この鹿の像の間を抜けてハーバに入ると、正面にあるロドス城が大きく見え出します。
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聖ヨハネ騎士団(キリスト教の巡礼の保護を目的に派遣されていました。)の拠点として14世紀に造られたもので周長2kmの城壁に囲まれています。

冒頭に挙げた絵では、巨像は、ハーバ入り口の一対の鹿が建つ場所辺りをイメージして立っているようです。
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私が見たフィルムにも港の入口に立った像のCGが紹介されています。
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別のフィルムでは、鹿の像より外海側の入り口に立つ巨像のCG画像がありました。
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しかし、巨像が港の入口に建っていて股の下を船が通過するこれらの絵は、全て観光客向けのものです。記録による像の寸法は小さくて、このような構図は考えられないとのことで、今では、港を見下ろす高台の、基礎が岩盤で固い所、例えばロドス城がある辺り、に建てられていたのではないか、と考えられています。
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巨像は太陽神ヘーリオス(Helios)で、ギリシャ神話のオリンポス十二神でゼウスの息子のアポロンと同一視される神のようです。
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本体は高さ33メートル(110フィート)、台座を含めると約50メートルに達した、との記録が残っています。

ニューヨークにある自由の女神はロドス島の巨像をイメージして造られた像で、足から頭の上までの高さが34メートル(111フィート)でロドス島の巨像と同じです。
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台座の高さは47メートルで、地上からトーチ先端までは93メートルとのことですから、かなり高い建造物ということになります。

日本の銅像と比較してみましょう。
奈良の大仏(東大寺の盧舎那仏)は本体の高さが15mです。3mの台座に座っているので全高は18mになり、ロドス島の巨像の半分以下の高さです。
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奈良の大仏とよく比較される鎌倉・高徳院の阿弥陀如来坐像は、奈良より一回り小さくて本体の高さは11メートルで、台座の高さは2メートルです。
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さて話をロドス島の巨像に戻すと、物語は前305年に遡ります。アレキサンダー大王亡き後のマケドニア帝国は領土確保のためエーゲ海に戦線を拡大し、ロドス島にも押し寄せました。
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マケドニア軍の10分の1の戦力で船団に立ち向かったロドス島民は、彼等を打ち破ります。この勝利を記念し、島で豊富に産出されていた青銅(ブロンズ)を使って大きなモニュメントを造ることにしたのです。
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高台の基礎に木の支柱3本を立て、フレームで像の形を組み上げました。
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フレームに青銅板のピースを貼り付けて像の外観を整えました。
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像を安定させるため、足の空間に石を詰めて重くします。
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組立は下から進め、上を組み立てる時は土のマウンドを築いて材料を担ぎ上げていきました。
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最後に土を除くと巨像が現れたのです。
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大きくて不安定なことを配慮し、カモフラージュした第三の「足」を付けて巨像を支えました。
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着工から12年後の前284年に完成しました。

巨像は60年間立ち続けていたのですが、前224年、地震で倒れてしまいました。
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像全体が捻じれながら、膝から折れるように崩れていったと考えられています。
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その後、数百年の間、放置されていました。
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しかし、14世紀にロドス城が造られた時、部材のほとんどが溶かされて再利用され、僅かな痕跡しか残りませんでした。

近年、観光の目玉にしようと再建話も出ているようですが、費用の目途が立たず進んでいないとのことです。

フィルムは下のURLでお楽しみください。7分半です。
https://www.youtube.com/watch?v=GTjfWwd6h9s

タイトル:The Colossus of Rhodes
(完)
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