Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

世界の七不思議6:アレクサンドリアの大灯台

今回は紀元前3世紀頃にエジプトのアレクサンドリアに建てられた灯台をご紹介しましょう。
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ファロス(Pharos)という名の島に建てられたのでファロス島の大灯台、とか、ファロスが灯台の代名詞になってアレクサンドリアのファロス(Pharos of Alexandria)とも呼ばれています。

紀元前331年にマケドニアのアレキサンダー大王がこの地を征圧した時、町はRhakotis(ラコティス)と呼ばれていました。それを大王がアレクサンドリアと改名したのです。

その後、アレクサンドリアは急速に発展して世界最大の都市になります。ローマ帝国の傘下に組み込まれた頃は、ローマが世界最大でしたが、アレクサンドリアも第二の大都市でした。

古代のアレクサンドリアには2つの有名な施設がありました。大灯台と図書館です。入江を挟むように建てられていました。
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アレクサンドリア図書館について簡単にご紹介しておきましょう。
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図書館(Great Library)は前300年頃、プトレマイオス朝のファラオ、プトレマイオス1世によって建てられ、世界でも最大規模の資料が集められました。

しかし、西暦600年頃には度重なる火災で廃墟となり、近年、跡地に建てられた近代的な図書館に展示されている焼失を免れた資料はわずかです。
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広々とした空間の館内。
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焼失を免れた昔の資料の展示コーナー
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さて、それでは大灯台についてご紹介しましょう。

大灯台が建てられたファロス島は、入江の入り口にある人工の小島でした。
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15世紀後半に領主カーイトバーイが建造した砦(the Citadel of Qaitbay)が残っています。
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灯台の痕跡は全く見当たりません。
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灯台は10世紀、及び14世紀の大地震で崩壊し、消滅してしまったのです。島に残っていた建材は砦の建築に転用されました。

1994年、フランスの考古学者が砦近くの海底で灯台の痕跡調査を開始しました。
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御影石や石灰岩のブロックが沢山見つかります。7百年間、眠っていたものです。
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5エーカー(1.4km四方)に散在しています。
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5トンもの大きな石柱も採取されました。
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海底調査は今も続いています。
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沢山あるブロックの形状、サイズ、重量から、大灯台の実態を把握しようとしています。
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(Wiki;アレクサンドリアの大灯台)
紀元前332年、アレクサンドロス3世によってナイル河口にアレクサンドリアが建造された。アレクサンドロスの死後、エジプトは部下のプトレマイオス1世の統治下に置かれ、ここにプトレマイオス朝が開かれた。プトレマイオス朝はアレクサンドリアを首都としたが、この都市の周辺は平坦な土地が広がっており、沿岸航行や入港の際に陸標となるものが何もなかった。そのためプトレマイオス1世は陸標となる灯台の建造を決定した。

建造の指揮はクニドス(注参照)のソストラトスに任せられた。
(注)クニドス:小アジア(Asia Minor:現トルコ)の町。前回のブログ「ロドス島の巨像」の島の直ぐ近くにあり、当時はマケドニア帝国の小都市でした。

建造地にはアレクサンドリア湾岸のファロス島が選ばれた。島とアレクサンドリア港との間は人工的な通路で結ばれた。紀元前305年から工事を開始し、完成したのはプトレマイオス2世の代だった。

アレクサンドリア鋳造のコイン:
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左の裏面にはローマ皇帝アントニヌス(在位138-161年)、右の裏面には同コンモドゥス(在位180-192年)の肖像画が刻印されている。
(Wiki完)

大灯台は紀元前3世紀に完成しました。建設には数十年を要しました。
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高さは400フィート(120m)を超え、何百年もの間、世界で最も高い建造物でした。
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頂の大きな炉では火が燃えていました。燃料は木材や油だったと考えられています。
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その光は15マイル(24km)離れた場所からも見ることが出来ました。

建物は3つのセクションで構成されていました。
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基礎の上には正方形の塔が建てられました。その高さは70mでした。
第二のセクションには八角形の塔が載っていました。

これらの塔の中には螺旋の通路があり、ロバが燃料を運び上げていた、との記録が残っています。

頂には大きな炉とブロンズ製の反射鏡がありました。太陽光を集めれば敵の船を攻撃できた、との逸話が伝わっています。
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灯台は10世紀の地震で大きく崩壊するまで約1300年の間、建設された当時の姿で立ち続け、世界の七不思議の中で2番目に長続きした建造物になりました。で一番長続きしているのは、というと、エジプトの大ピラミッドです。
(緊急修正:ハリカルナッソスのマウソロス霊廟は1600年の間そびえていた、という事実を度忘れしていました!よってファロス(灯台)は七不思議で3番目に長続きしている不思議です。)

古代世界の七不思議シリーズは、いよいよ次回が最終回。唯一現存するエジプト・ギザの大ピラミッド(クフ王のピラミッド)です。

皆さんの中には既に実物を見た方もいらっしゃるでしょう。また、TVの特集番組を見て、いろいろな情報をお持ちの方も多いと思います。従って、ご紹介できる内容は新鮮味に欠けるのではないかとの危惧を持っていましたが、ネットで一生懸命ネタを探しているうち、久しぶりに不思議な質問に出くわしました。それは・・・来週月曜日までのお楽しみです。
(完)
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