Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草-5:異常気象

久しぶりに漢詩をご紹介しましょう。大好きな李白の作品です。

子夜呉歌
   長安一片月  長安一片の月
   萬戸擣衣聲  萬戸(ばんこ)衣(ころも)を擣(う)つの聲
   秋風吹不盡  秋風吹いて盡(つ)きず
   總是玉關情  總(すべ)て是れ玉關(ぎょっかん)の情
   何日平胡虜  何れの日か胡虜(こりょ)を平(たい)らげ
   良人罷遠征  良人、遠征を罷(や)めん

長安の空に一片の月がかかり、家々からは冬支度のために衣をうつ音が聞こえてくる、秋風が吹き止まないのは、玉關の情が込められているから、いつになったら胡虜を平らげて、愛する人が遠征から帰ってくるのでしょう
(mh)
 玉關(ぎょっかん):玉門関。敦煌(とんこう)の西の砂漠にあるシルクロードの関所
 胡虜(こりょ):胡(こ)人。漢人にとっては異民族で、主にタクラマカン砂漠以西の人

子夜呉歌とは樂府の一種。子夜という娘が作った呉の地方の歌である。李白はこの曲に合わせて、春夏秋冬それぞれを歌った四首の詞を書いた。これは秋を歌ったもので、四首のなかでもっとも有名なものである。

(以上はネットからコピペしました。漢詩と言えば絶句・律詩が普通で、前者は4つ、後者は8つの句で構成されるのですが、この詩では句は6つ。女性の形式と言われています。
しかし、いい詩ですねぇ。長安の甍(いらか)を覆(おお)う、海の底のように静かで蒼い夜空。その中にひとつポツンとあって煌々と輝く一片の細い月。暗闇に包まれていた長安の町は霜が降りたように白く浮き上がります。その町のあちこちに、遠く離れた戦場の夫を思いながら衣を打つ妻たちの機織(はたおり)の音が、静かに、リズミカルに流れているのです。満月ではなく一片の月なのも一人寂しく機(はた)を織る妻の心情を鮮烈に映し出しています。)
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mh徒然草:異常気象

8月30日、NHKスペシャル「異常気象」でHiatus(ハイエイタス)という単語を初めて聞きました。翌31日(今日です)に辞書で調べたら「中断、とぎれ」だと知り、納得しました。

番組の要旨をmh流に纏(まと)めると次の通りです。
「これまで経験したことがない規模の、竜巻、大雨、干ばつなどが頻発するようになった。その原因は偏西風の蛇行パターンの「固定化」だ。インドネシア付近の海水温が0.3℃上昇し、付近で高温の水蒸気が多くなり、これが上空に昇って結合して更に大きな水滴になって雲になる時に熱が生まれ、上空の大気温度が上昇し膨張する。すると、この付近を通過する偏西風は弾(はじ)かれて、北向きの力を受ける。インドネシア付近で常に偏西風が北向きに流れることで蛇行パターンは固定化しやすく、一旦偏西風の南の領域に入ると、その地域では大気温の高い日が長く続き、北領域に入ると大気温の低い日が長く続ことになって、異常乾燥、異常降水が起き易い。」

「地球温暖化で全体の温度が上昇傾向にあることは間違いない。しかし、この百年間の大気温と海面水温だけ見ると、右肩上がりで上昇してきたものの、この10年は上昇が止まっている。この現象を学者たちはHiatus(ハイエイタス:中断、とぎれ)と呼んでいる。地球の温度は上っていないかのようだが、実は水深700m以下の海水温は0.03℃上昇している(注を参照)。その理由は判明していない。Hiatusは、近い将来、さらに大きな気象変化を引き起こす可能性が高い。」
(mh注:海水の熱容量は大気の熱容量の1000倍です。深海の海水温が0.03℃上がるということは同じ体積の大気なら30℃の上昇に相当しますので大きなエネルギーです。)

地球の温度が急速に上昇してきた原因は明確ではないようですが、大気中の二酸化炭素の増加が最も疑われています。場合によると、気象学会などは既に2つの因果関係を公式に認めているかもしれません。

二酸化炭素の排出量は1900年頃から急速に増加し、2010年は1960年の2.5倍です。
大気中の二酸化炭素量は、50年で315ppmから379ppm程度までUPしました。
http://www.jnfl.co.jp/recruit/energy/warming.html
一方、二酸化炭素を酸素やその他の物質に変換してくれる森林は減少しています。
http://www.shinrin-ringyou.com/forest_world/menseki_gensyou.php
二酸化炭素を生み出す人間の数は今後も増加していくことが予測されています。
http://arkot.com/jinkou/

mh流にまとめると「人口の増加が異常気象に拍車をかけている」のです。

最近、穀物や野菜、果物の不作が散発し、スーパーでも値段が高くなりました。高値は居座って、更に高値を呼ぶ可能性もあります。農家も大変です。今までと同じことをしていては自活できなくなるとの危機感から、山形のあるサクランボ農家は北海道でサクランボ栽培を始めたとか、ある農業研究機関が高温に強い稲を開発し農家への普及を進めている、といったニュースが番組でも紹介されました。その一方で、特に年配の人に多いようですが「今更ほかの場所に移ったり、他の作物を手掛けたりしても、成果が得られる保証がないから、今の場所で、今の作物で耐え凌(しの)ぐ」と決めている人も多いようです。

人口増加による食料消費量の増加、温暖化による異常気象での食料生産量の減少。
これら二つの傾向は今後も続くと想定されますから、食糧不足は常態化し、お金を沢山払わないと必要な食べ物が入手できなくなっていくのです。日本でもホームレスや一人暮らしの年金生活者などから餓死者が出始めるかも知れません。
異常気象による作物の不作を待つまでも無く、日本では農業政策の失敗で食糧自給率は低下の一途です。海外の食糧生産国にも異常気象は等しく発生しますから不作の時が多くなり、食糧争奪戦が世界中で勃発(ぼっぱつ)することも想定されます。

そのような状態にならぬよう、二酸化炭素の発生量を減らす施策を進めて温暖化を解消しよう!という意気込みだけでは大きな改善は期待できません。後進国では、車の台数は急速に増加し二酸化炭素排出量は増え続けています。だからと言って「車を持つな!」という権利は先進国にはありません。

となれば、やらねばならぬことは一つ。食料の増産です!

幸い、日本は水が豊富です。農業に適した国だと言えます。また、海に囲まれて海産物にも恵まれています。
山には温暖化を想定した種類の果物を植え、平地には機械が入れる田畑を拡大して少ない人数で沢山の米や野菜が作れる工夫をする、異常気象に備えて室内栽培の比率を増やし、田畑が洪水でやられぬよう治水対策を進める、海では海産物の養殖や繁殖を促進する、などなど。打てる施策は山ほどあります。

年金生活者の私がこれから農業や漁業を始めるのは不可能ですが、農業や漁業の拡大を目指して頑張る若者や企業を、投資という観点から支援することは微力ですが可能なので、外貨建て投資一辺倒の方針を若干見直してみようかな?なんて考え始めています。
(完)
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コメント


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田舎の家を手直ししようと思っています。
太陽光発電を取り入れてオール電化!?
それもいいけどお風呂は薪で沸かす?
薪ストーブで暖を取ったり・・・懐かしいですね。

自給自足も可能ですね・・・きっと。

大きなことはできないけど、自分の身の回りのことは
慎ましくやっていけば、そんなに悲観することはないような気がします。

やっぱり私はケセラセラ~なるようになるわァ・・・なんです。

monalisa | URL | 2014-09-25(Thu)00:28 [編集]


田舎の家の手直しは・・・

十分時間をかけて検討した方が好さそうな感じがしますが、やるなら早目でないと、楽しむ期間が短くなりますから・・・

薪の風呂は情緒があっていいと思いますが、薪の調達をしてくれる若手を引き連れていかないといけないでしょうから、これが不可能な場合も想定して、ガスでも沸かせるハイブリッド(?)にするといいかもしれませんね、そんな風呂があるかどうかわかりませんが、ガス湯沸しのシャワーだけでも備えておけば・・・
風呂以外にもしたいことが出てきそうです、例えば畑とか。果物の木を植えるとしたら夏みかんを忘れずに。必ず(?)鈴なりに成って正月は楽しめますよ。

mystery hunter | URL | 2014-09-25(Thu)09:24 [編集]