Mysterious Questions In The World

世界のミステリーをご紹介します。

mh徒然草ー14:東日本大震災の爪痕

10月26日、白石蔵王の鎌先温泉で開かれた卒業から44年ぶりの同窓会に参加しました。その後に送られてきた集合写真を見ると、お爺さんばかりが笑顔で写っています。記憶力の乏しいmhは、今でも参加者の名前がなかなか思い出せません。でも、相手の顔をじっと見つめていると、昔の面影が今のお爺さんの顔に重なって浮かび上がってきます。飲んで騒いで楽しいひと時を過ごすことが出来ました。

翌日は仙台の高台にある母校を訪れました。我が機械工学科の建物は健在でしたが、キャンパスには紅葉した大樹が並び、建物も木々の間から顔を少し出しているだけ。落ち葉の道を行きかう学生もスカーフを被ったイスラム系の女性、インド系の男性など国際色豊かで、40年の歳月をしみじみと感じました。
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母校に行く前に、東日本大震災で津波被害を受けた閖上(ゆりあげ)地区に寄って、慰霊碑に参拝しました。碑は9mの高さで、津波の高さに合わせたとのことです。亡くなられた960名ほどの方々の名前が記された碑というか看板のようなものも併設されていました。
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高さ8mほどの小山に移設された閖上湊(みなと)神社に上ると付近一帯が全て見渡せます。
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以前は辺りを埋め尽くしていた街並みは消え失せ、瓦礫を撤去した後の荒地が広がっていました。地面から少し覗いているコンクリートの塀の跡を除けば、まるで草原のようで、わずかに咲いていた秋桜が亡くなられた人々の魂を慰めているように思われました。
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あの震災の日、私は横浜の団地の10階の部屋で炬燵に当たってテレビを見ていました。突然の大きな揺れがきて1分以上続き、箪笥は壁から30cmも飛び出すし、仏壇は転げ落ちるし、立っていることもできず、だからといって外に出ても10階だから何ともならないし、観念して、とりあえず身の回りだけ気を付けながら揺れが収まるのを待っていました。
大きな揺れが去り、後片付けをしていると、テレビがニュースを流し出しました。多分ヘリコプターだと思いますが、被災地の上から震災の様子をレポートしていました。そのうち、平野を津波が覆い出すシーンが映し出されました。車が飲み込まれ、家が流され、畑は水で押しつぶされていました。この瞬間、閖上地区の多くの人々が亡くなられたのだと思います。

ネットで調べると地震発生から1時間後に福島原発を高さ14mの津波が襲ったとのことでした。仙台の近くの閖上地区も大体同じころに津波が来たのではないかと思います。最大の揺れから1時間、なぜ人々が津波から逃れることができなかったのか?
いろいろな理由が考えられますが、最大の理由は、あんな大きな津波がくるとは考えなかった、ということではないでしょうか。実は近々、イタリアを旅行する予定ですが、その時訪れるポンペイについてブログ記事を纏めた時、1万人のポンペイ市民が犠牲になった理由も似ているのです。つまり前日、大きな噴火があったのにも関わらず、逃げ出すことをしなかったのです。

噴火や地震を予知するのは今でも技術的に困難でしょう。しかし、噴火や地震がどこでどの規模で起きたら、いつ頃、どんなことがどこで起きるのか?はかなり正確に想定できるはずです。それを直ちに関係者に通報するシステムができていたら閖上地区の悲劇は起こりませんでした。

1995年1月、阪神・神戸大震災が起きました。揺れで倒れた建物の下敷きになって亡くなった人もいましたが、その後の火災で焼死した人の数の方が多かったと記憶しています。揺れについてはこの地震で学習済みでした。しかし、津波については、記憶が少なく、薄く、従って軽んじていた、と言わざるを得ないでしょう。

耐震改造や津波防護壁の強化などは費用や日常の利便性から簡単ではありません。
しかし、地震が起きたら、揺れが収まるまで身を守り、その後すぐに火の始末を確認したら、後は、どこで何が起きたのか、ここに津波が来るのはいつ頃か、を考えれば地震で死ぬ確率はかなり抑えられます。慌てて階段から足を踏み外して大怪我をしないよう、冷静に迅速に行動することが必要です。従って、行動基準を単純化して間違いなく実行できるものにしておくべきでしょう。

幸いなことに、我が家は高台にあるビルの10階ですから、津波の危険は全くありません。火の始末は、最近、ガスメータが地震対応になっていて、ある程度の揺れがくるとガスの供給を自動的に遮断してくれますので、火事の問題もまず心配する必要はないでしょう。つまり、地震では倒れてくる箪笥の下敷きにならぬよう気を付けていればよいのです。もし建物が倒れるような地震だとしても、慌てて外にでても10階から振り落とされたりするだけですから、中でじっと耐え忍ぶことに専念すればよいのです。

皆さんの家では大きな地震がきたら、何をどうするか決めていますか?金目の物をどうするか、はこの際、頭の中から外しておくべきだと思います。まずは身を守ること、火災を起こさないこと、津波に合わぬこと、この3点に絞って、対応策を事前に決めておき、その時がきたら、まよわずに行動すれば、大抵なんとかなると思います。地震の時は、どうしてもうろたえて、何をしたらよいか考える力も失せている可能性もありますから、「身を守れ!津波の心配はその次だ!」とでも書いた紙を壁に貼り付けておくだけでも効果的なオマジナイになるかも知れません。

しかし、どんなに準備しようが、事故で死んでしまうこともあります。その最も有効な備えは、毎日、楽しい人生を過ごすことではないでしょうか。そう考えるようになってから、私はお金を貯めることよりも、楽しく使うことに頭を切り替えました。そうは言っても、貧乏根性は抜け切れていませんから、詰まらぬことにけちけちして生きていますが、心意気は大きく持とう!と自分に言い聞かせながら暮らすように心掛けています。

最後に、東日本大震災で亡くなられた2万人のご冥福をお祈りし、難を逃れたとは言え今も自宅に戻れない方々が早く心の安寧を得られんことをお祈り致します。
(完)
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コメント


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mhさんは、どんな学部で学んだか興味がありましたが・・・
機械工学部でしたか!?

皆さん、後ろ姿からは・・・爺さん~!!
仕方ないよね~。67年も生きて来たんだから。

まあ~リップサービスも甚だしいんだけど
先日電話の声から30歳代・・・と言われました~よ。
最近、『管薬』の身分が表立ってから
投資に関わる電話が多くって迷惑しています。
今年は、アベノミクスのご利益大で・・・投資なら教えてあげたいくらいですから~ね。

地震が起きたら~ですか?
私は、いつも夜中に起きる地震には
『とうとう来たか!?来るなら来い!みんな一緒なら・・・OK』と、準備万端です。

十分生かされました~から。
充分楽しみました~から・・・ね。

mhさんも・・・なるようになれ~っ的な根性で、生き延びてください~な。

イタリア旅行の報告、楽しみにしています。

monalisa | URL | 2014-11-21(Fri)23:31 [編集]


Re: タイトルなし

アベノミクスで株高傾向ですが、円安イコール株高という関係はもろいと思います。円安は続いて、株価は落ちるパターンが半年以内に起きるのではないか、というのがmhの予言です。お釈迦様の教えによれば中庸が一番だと思いますから、そろそろ逆方向に転換することをご検討下さい。
イタリアで何かブログのネタになりそうな面白い不思議が見つかるといいのですが、やっぱ、私的にはエジプトかペトラかネパール、雲南のような自然とのマッチングが素敵な場所がいいですね、次回はこの辺りで検討しようと思っています。

mystery hunter | URL | 2014-11-22(Sat)09:09 [編集]